「北海道なら、おいしくて、新鮮なトウモロコシを食べられるよ。」
この文の「食べられる」の動詞の部分と活用系を答えなさいという問題がありました。
そして、正解は動詞の部分は「食べ」で、活用系は未然形でした。
動詞の部分が「食べ」なのはわかりますが、なぜ活用系が未然形なのですか?
可能動詞に続いているのでわたしはてっきり連用形だと思いました。
詳しく解説していただけないでしょうか
<食べる>は下一段活用なので、未然形と連用形が同じ形です。これだけだと、<食べられる>の<食べ>が未然形なのか連用形なのかわかりません。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8B%E4%B8%80%E6%AE%B5%E6%B4%BB%E7%94%A8
そうすると、下一段活用ではない動詞に<られる>がつく例を探して、その動詞の未然形・連用形のどちらについているのかを調べるのがイイと思います。
<やる> ・語幹―「や」語幹「や」の後に続く言葉は、ラ行の5文字を全て使って活用するので、「やる」はラ行五段活用です。
・未然形
⇒否定形―やら(ない)、推量・意志形―やろ(う)、受身形―やら(れる)
・連用形
⇒過去形―やっ(た)、丁寧形―やり(ます)、希望形―やり(たい)、様態・推量形―やり(そうだ)
・終止形
⇒推量形―やる(らしい)、伝聞形―やる(そうだ)、否定の推量・意志形―やる(まい)
・連体形
⇒やる(<名詞>)、やる(ので)
・仮定形
⇒やれ(ば)
・命令形
⇒やれ
「相手から切られないように」「切られてしまった」のような場合も、
・未然形
⇒否定形―きら(ない)、推量・意志形―きろ(う)、受身形―きら(れる)
・連用形
⇒過去形―きっ(た)、丁寧形―きり(ます)、希望形―きり(たい)、様態・推量形―きり(そうだ)
・終止形
⇒推量形―きる(らしい)、伝聞形―きる(そうだ)、否定の推量・意志形―きる(まい)
・連体形
⇒きる(<名詞>)、きる(ので)
・仮定形
⇒きれ(ば)
・命令形
⇒きれ
サ変も<する>の場合 (罰す 発す 達す) 発音するとき「っ」を入れます
罰せらる・発せられる・達せられる
未然形: し(-ない、-よう)、せ(-ず)、さ(-せる、-れる)
連用形: し
終止形: する
連体形: する
仮定形: すれ
命令形: しろ、せよ
このように未然形と連用形で形が異なる動詞を探すと、<られる><れる>は未然形につくと推定ができると思います。
働きアリ : Japanese 助動詞「れる」「られる」と可能動詞、そして『ら抜き言葉』
可能動詞の定義がまちがっています。食べられるは食べ(未然)の次に助動詞「れる」「られる」がつづいています。
可能動詞とは、5段活用のたとえば「書くことができる」の表現が昔は「書かれる」、つまり「書か」未然+「れる」であった(この表現は夏目漱石さんあたりの明治の文章ではごく普通にでてきます)ものを、
今では「書ける」とちぢめてしまうほうが普通になった、ということをいいます。