ガソリンや軽油を気化させて爆発させて、ピストンを回しているとおぼえているのですが、ガソリン等を燃やした場合、大量の熱が発生し、車の場合それは使われずに捨てられると思うので、その熱の分だけエネルギー効率が落ちるのではないかと思いました。
火力発電は水を沸騰させて、タービンを回していますが、その場合熱エネルギーは使われるものの、爆発のエネルギーは無駄になっているのでしょうか?
火力発電で発電したエネルギーで車を動かすのとガソリン車とエネルギー効率はどちらがいいのでしょうか?
また、熱エネルギーと爆発のエネルギーを両方使える方法はないでしょうか?あるいは、石油の化学エネルギーを直接動力に変えるなど、効率のよいエネルギーの取り出し方はないのでしょうか?
「熱のエネルギー」と「爆発のエネルギー」は同じものです。
空気に熱を与えると膨張する、その膨張が爆発ですので。
自動車の内燃機関は熱のエネルギーを捨てているわけではありません。3割ほどしか使えていないだけです。
もっと変換効率の良い機関は存在するのですが、パワーの割に大きくなりすぎ、かつ自由に出力制御できないため使われていません(スターリングエンジン)。
火力発電所と内燃機関では火力発電所の方がずっと変換効率は高いです。変換効率5割以上になります。
ですので、送電・蓄電コストを差し引いても電気自動車は高効率となります。
最後に、燃料の化学エネルギーを直接取り出す方式の自動車は燃料電池自動車と呼ばれ、実用化されています。
エタノール(C2H5OH)1分子と酸素(O2)3分子で燃焼ガス5分子(炭酸ガス2分子、水蒸気3分子)ができ、燃料はもともと場所をとらない液体だったのに2分子の体積がふえることによっても強くピストンを回せる。
でもエタノールの場合は生成水が水蒸気になるのに燃焼熱をつかっているだけ…という言い方もできる。
オクタン価とかそういう話になりますので面倒だしまあいいんですが。
なので冬はだいたいの車は燃費悪い。