〔追記:id:meeflaさんの指摘を受けて、誤字と用語の訂正をします〕
一対の染色体上において、同一の遺伝子座にある対立遺伝子の塩基配列の長さは、(例えば優性遺伝子と劣性遺伝子とで)異なるのが普通ですか?それとも同じなのが普通ですか?
または、この事をネタにしたショートストーリーを書いて下さい。
まず、
☓優勢遺伝子と劣勢遺伝子
◯優性遺伝子と劣性遺伝子
さらに、私の理解が正しければ、遺伝子の場合の座位=遺伝子座 であり、
遺伝子に該当しないような塩基配列・遺伝マーカーの位置は座位(ざい)という。
遺伝子座 - Wikipedia
従って、ご質問は、
対立遺伝子 の塩基数は異なるのが普通ですか?それとも同じなのが普通ですか?
となると思います。
(「二倍体における対立遺伝子どうしの遺伝子座は同一である」という前提で)
さて、これに対するお答えですが、同じなのが普通です。
対立遺伝子の塩基レベルでの違いの多くは、一塩基多型 (Single nucleotide polymorphism : SNP) だからです。
例をあげます。
アルデヒドデヒドロゲナーゼ の ALDH2 遺伝子に、ALDH2-1 と ALDH2-2 があります。
ALDH2-1 が優性で ALDH2-2 が劣性です。
この2つの違いは、
ALDH2-1 AGTACGGGCT GCAGGCATAC ACTGAAGTGA
ALDH2-2 AGTACGGGCT GCAGGCATAC ACTAAAGTGA
(PCR法による遺伝子型の解析 より)
と、塩基1個の違い(G と A)だけで、塩基数としては同じになります。
で、この一塩基多型 (SNP) の頻度ですが、
SNPはヒトゲノム上で最も数多く存在する多型で、平均約1000塩基ごとに一ヶ所みられ、おそらくゲノム全体では200万以上はあるとみられている。
遺伝子多型とは?
だそうです。
ご参考になれば幸いです。
(ショートストーリー構想中)