一時期のダイオキシンほどは騒がれませんが、化学の業界ではよく知られたというか代表的な、有害物質の一つです。
法的基準についても日本で18の法律のなかで、ベンゼンも、名指し規定されています。
たくさんありすぎて全部検討しづらいですけど、国の一部である東京都が、国のつくった法律を守らないで仕事をすすめる、ということは不可能かとおもいます。法の抜け穴を国がつくれば、ブラック企業もどんどん真似しますからね。
ベンゼン - Wikipedia
サンダル工場で白血病が発生。治りにくい病気です。
ベンゼンは揮発性で地中にあればすこしずつ蒸発します(暑い夏などは地表が50度くらいに上がるため、揮発が早まることも考えられます)。弱いながら発ガン性もあります。
コンクリートは、揮発したベンゼン蒸気を遮断することはできません。
通気性が少しあるので通します。
コンクリートを敷けばその上で何をしても大丈夫、というのが科学的に正しいなら
そもそもそういう法律に変更しておくのが先でしょう。
一旦できた法律をごまかしてはいけません。
工場でも厳重に隔離しています。
また、放射能物質とは全く影響が違います。
放射能物質はカプセル化されていることを前提としてそこから漏れる放射「線」の部分は、コンクリートで遮断しよう。という話なのです。裸でそのへんにばらまかれた放射性「物質」は、微量であっても除染という形になります。どちらかというと後者で、ベンゼンが裸の状態でばらまかれた土地があるということ。
工場では、通気性のないタンクにいれて適切に扱えば、全く話が違うはず。
ただし昔の石油コンビナートやクリーニング工場などでは事故によりもれて土壌に染み込んでいる場合がある。
普通のご家庭や事業所といった、何も知らない昭和の人びとが捨てた、有毒物質混じりのゴミの埋立地だった場所を再利用しようとしているのが今回の豊洲。コインロッカー・ベイビーズですな。
井戸から汲み上げられた謎の白い液体 ずっと使っていなかった井… - 人力検索はてな豊洲ではなく北海道の私有地ですが、土壌汚染をしてしまったという話。
http://togetter.com/li/1022892
盛り土ではなく空洞にするのが正しい、つまり現状で工法としては問題ない。
ただ都にそれを説明せずに勝手に工事内容を変更したのはけしからん。
という意見のようです
そういう意見を言ってる連中も素人だよ。
工場で使用していた時に堆積した土を除去したから、汚染した土はないはず、という思い込み。(というか希望的観測かな。コスト安く済むし)
その下に染みてたらアウトなんだけどね。
念のために「盛土で蓋をする」でそれなりに正しいんだよ。
(コストを考えなければ、もっと下の土もどけるのが正しい)
都は一応モニタリングすると言っているので、盛土してもダメな万一を考えてはいるんだろうけど。
工事はちぐはぐになってしまったね。
ただし、問題が一つだけならば・・・って落ちが付く。
内輪で誤魔化す癖があるところは何でもやっているってケースが多いんだけどな。
例えば、東京には油田もあることだし、大地震でガスが噴き出す可能性とか・・。
どこやらの原発並みに活断層直上だったとか・・・。
遺跡があったのを無かったことにして工事を急いだとか・・・。
手抜き工事とか・・。
入札に便宜をはかった某都会議員の存在があったりとか・・・。