以前飲み屋で働いていた時に、社長がこっそり漏らしていたんですが、出す方としては、瓶ビールなんて頼んで欲しくないそうな。
理由は、瓶ビールのほうが中ジョッキより利益率が低い上に量も多いからだと思いますが、それなら何故瓶ビールなんて置くんだろう?って、ふと思いました。飲む方としては、置いてくれて助かるんですけどね。ぬるいグラスで来ることもないし(直瓶で飲めば常に冷え冷え)、サーバー清掃の甘さで味が変わることもないし、量も多い。
ただ、店としては、場所も取るし利益率も低いし、中瓶じゃなきゃダメなお客さんってそんなに多いかなぁ?っていう印象。それでも店が中瓶を置くのって、なんでなんでしょうね?「中瓶じゃなきゃ嫌」っていうお客さんが来なくなるのが怖いから?
一番の理由は、当然ですが、置いてあった方が儲かるから。
生ジョッキだと若い人はいいんですが、そんなに一気に飲めるものではない。
生ジョッキ限定なのは屋上のビアガーデンくらいでしょう。
瓶のビールを注ぎあうグループも多い。
これだと数が出やすい。
質問者さんが自ら指摘したように冷えにくい。
序でに言うなら瓶の中だと泡が減りにくく結果的にアルコールがなかなか抜けない。
料理を待ちながら長丁場。
店としては、さっさと出してさっさと食べてもらって、& NEXT さっさと帰ってもらう方が回転が良くなるんですが、十分な数の料理人が常にそろっているわけではない。
順次サーブで客を待たせるには瓶の方が客の方で対応してくれる。
置き場所ですが、瓶のケースは高く積み上げることが可能なので、生ビールの営業用のステンレス樽よりもむしろスペースファクターは良いんじゃないかな?
何と言っても瓶を好む客がいる以上は、そういう客にも来てもらいたいって言うのがあると思います。
フランチャイズの大型店などでも置いているところをみると、数字上のデータが既に出ている問題でしょう。
最初の一杯は生がうまい。
ただし、上手に管理できてるなら。
数が出ないと樽を持ち越して何日も・・・クレーム来るから生を置かないって店もあります。
量の問題もあるけど、安い中瓶が手頃だったりする事もあるかと。選択肢の問題だよね。
それに、ジョッキは泡がすぐになくなってしまう。粘るなら瓶をチビチビ飲んだ方がいいんじゃない?
また、缶じゃ安っぽいし、瓶が順当なところ。
昔や第三世界では缶が流通してなかったから、その習慣で瓶なのかもしらん。
高いアルミ缶を使い捨てにするよりも、手間をかけて瓶を回収&洗浄&再使用する方が安かった。
今でも瓶の流通が多い国は人件費が安い。
エネルギーの価格は数十年間で相対的にかなり低下している。
アルミは電気代の固まりのようなところがあって、昔は比較的高かった。
今はリサイクルで補助金が付いても一山いくら。
石油ショックとかあっても、エネルギー価格が安値で推移している。
温暖化の進行が止まらないのもエネルギー価格(化石燃料)の安値が一番の原因。
とは言え、瓶と缶では瓶の方が不純物を少なくできる。
瓶の方が密閉度を高くできるから炭酸の封じ込めに有利だし、ガラスの方が飲料への溶け出しが少ない。
ごくわずかだけどね。
科学的には健康上の影響は「無い」とされている。
アルツハイマーとか聞いたことがあると思うけど、アルミ缶飲料の飲み過ぎで患者が増えたって言われている。
瓶と缶では味ではなく香りに差があるように思う。
上手に注がれた生ジョッキはうまいんだが、管理に失敗している店もあるのが難点だね。
最近ではフランチャイズのチェーン店などで客を釣る餌に生を安値で提供するところが多いね。
もっとも、時々、ビール風味の生もあるから、分かる人には分かる世界だな。
戦略商品になってしまっているから、卸値も売値もいろいろあるね。