キリスト教的背景に基づくものです。
さて、この中に「常に胸ポケットに1/10献金を用意していなさい」とあります。
これは献金は必ずしも教会に捧げるのではなく、場合によっては自分が「この人は困っている」とイエスの啓示の元に感じたら。お金を1/10の中から与えると捉えていいでしょうか?
まず、ロックフェラーに関しては、
https://doors.doshisha.ac.jp/duar/repository/ir/16512/034063030006.pdf
ロックフェラーはそのときから,神様への什一献金を教会に寄付するという母の教えを一生守り,
とあります。その記述の2ページ後には毎年の寄付総額が一覧になっていますし、慈善事業の費用は別枠で捻出したように受け止められます。
什一税に関する規定があるのはモーセ五書です(wikipedia:十分の一税によると、全てのキリスト教会で採用されているわけではないようです)。
イスラエル人はエジプトを脱出した後、罪を犯したモーセと共に荒野を40年間彷徨う事となります。そしてモーセの死後、指導者ヨシュアの指揮のもと死海周辺のカナン人を撃ち滅ぼし、イスラエル人はようやく約束の地に定住することができました。その際、部族ごとに土地が割当てられていったのですが、モーセを輩出したレビ族は祭事を司る部族として別格扱いでして、他部族から収入の十分の一を納めてもらう権利がありました。正確にいうと、他部族が収入の十分の一を納める相手は神なのですが、レビ族はその神への寄進物を受け取る権利があったわけです。他部族からの献上品によって生活を支えられますので、祭事に専念することができるような取り決めとなっていたわけですね(なお、他部族は農耕用の土地も取得したため自活する事ができましたが、レビ族は居住と家畜の放牧用の土地以外は受け取れませんでしたので自活するのは事実上不可能でした)。
wikipedia:約束の地
wikipedia:レビ族
社会的弱者を救済するための規定がそれとは別にいくつかありますので、
wikipedia:落穂拾い
http://seishonyumon.com/glossary/%E3%83%A8%E3%83%99%E3%83%AB%E3%81%AE%E5%B9%B4/
什一税の規定は純粋に祭司職の生活を支えるためだけのものと考えていいと思います。
10項目の内3項目は何になりますか?追記で申し訳ないです。