「私できます!いえ、私だからこそできることがあるんです!」
そういえば、うさぎだから耳が良いとか、リスだから足が早いとか、あの設定はどこへいってしまったんでしょうか。キラキラ☆プリキュアアラモード第28話感想です。
●スイーツは科学、のはずだけど。。。
「スイーツは科学~」といつも口癖になるほど言っているひまり。
しかし、今、自分にできる精一杯の努力の結果でも、スポンジは膨らみませんでした。
スイーツは科学、科学とは数字です。正しい数字によって、決められた手順をなぞれば、誰でも同じ結果を導き出せるのが科学です。
レシピがあって、食材があって、調理器具がある。
それでもひまりは今回自分のせいで「失敗」してしまったと初めは責任を感じてしまいます。
スマイルプリキュアの頃から、この「失敗」してしまう話は、物語の随所に組み込まれてきているような気がします。(なおドキドキは例外・・・な気もします)
目の前の壁に向かって立ち向かって、大成功する。それが往年の流れでしたが、「失敗」を恐れず、「失敗」を通して学ぶこともあるというのが、きっとこのような話に込められたメッセージなのでしょう。先週のあおいもそうでしたし。
特に今回は、立花先生が「これは失敗ではなく大成功」とひまりに言っていたのも、それがわかりやすく表現されているなぁと見ていて感じました。
今まで自分が信じてきたものが、うまくいかなかったり、否定されたりしても、そこで諦めずに信じ続けること、それがスポンジを膨らませる「想い」になるのでしょうね。
個人的には、ひまりのレポーター動画を見てひまりに興味を持った立花先生が、ひまりに会うためにキラパティを訪れた、というような気がしているのですが、まぁそこは個人の想像の範囲なので、なんともいえませんね。
●勇気と知性をレッツ・ラ・まぜまぜ。
今回は、前回のレポーター以上に「勇気」の部分が強調されていた話だと思いました。
人見知りで引っ込み思案のひまりが、大きな舞台に一人で挑戦するという展開は、苦手意識を持ちながらも、それでも懸命に成功させようと輝くひまりの一面を見ることができました。(もちろん、彼女の中の人はそっちのクッキングは大得意だと思うのですが)
お湯の温度を計っている辺りの立花先生のアレは、恐らくそんなひまりを試していたのかもしれません。
また、スイーツ作りの知識は、今回のバトルでも充分に発揮されていました。それぞれステッキからただクリームを出して戦うより、ああやって連携して戦えるのが、キラプリの魅力ですね。
個人的には、調理器具で戦うのとか面白そうだと思うんですけど、やっぱりダメなんですかね。映画で見た巨大ホイップとかも可愛くてスキなんですけどね。