大名や幕臣に節約しろというのであれば筋は通るんですが、何の関係もない一般庶民に対し贅沢禁止例を出しても意味が無いだけではなく内需を低下させる愚策だと思うのですが。
江戸時代には人口の8割が農業従事者であったというのは知識として知っていると思うのですけれども、それでも飢饉の年には餓死者がでる事もありました(wikipedia:江戸四大飢饉)。つまり当時としては、それだけの大人数を農業に従事させていても必ずしも十分とは言いきれなかったわけで、大量に調理して売れ残ったら残飯として捨てるという飽食の現代日本とは食糧事情が大きく異なります。
ですので、「商人の方が儲かるし贅沢な生活ができるから」と農業を投げ出す農民が続出するようだと国家の危急に繋がりかねない、そういう時代であったろう事は想像に難くありません(wikipedia:士農工商#歴史)。
なんにせよ、過去の事象に対して「内需」のような現代人の物差しを当てはめるのはあまりお勧めできません。物事の本質部分(※)を理解していないと糾弾しなくていいはずの人を糾弾する事に繋がりかねませんので。
※
このケースの場合、食糧は金より重要という事、金が無くても人は生きてゆけますが、食料が無いと人は生きてゆけません。「パンが無いならお菓子を食べればいいじゃないの」的な、豊かさを享受しているがゆえの盲目な発想ではいかんという事ですね。
なお、質問の方向性がやや異なるのでこの質問に対する直接の回答とはなっていないものの、背景を理解する助けになりそうな以下の質問がありましたのでご参考までに。
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12175359422
全ての生産力を生産に充て、現代よりも数倍エコロジーな社会だった。
食料だけでなく、生活必需品全てを可能な限りリサイクルして、当時の技術で可能な最大限の人口を養っていた。
また、現在のような意味での経済の拡大は奨励されていなかった。
商人の身分が一番低いと言う事実が象徴するように、経済の規模の拡大よりも生産の増大と社会の安定が優先された。