京都洛中に生まれ育ちましたが、中年になって「京」が「最後の都」
を意味すると聞きかじり、東海道五十三次の終点(双六なら上がり)で
あることと符合して、おおいに納得しました。
つまり「一・十・百・千・万・億・兆・京」と続いて「京は兆の兆倍」
とかで、古代中国の世界観を、日本風に継承したと感じられます。
Wikipedia を要約すると、次のように解釈できます。
【起】西晋及び東晋において、司馬師(追号世宗景帝)の「師」を避け
(避諱)、「京都」と言い換えたことに始まる。
【承】京師(きょうし)は、京都師範学校の略称。1876年(明治9年)
創立の京都府師範学校を起源とする。第二次世界大戦後の学制改革で
新制京都学芸大学(現・京都教育大学)の母体の一つとなった。
【転】京(けい、英: K computer)は、理化学研究所計算科学研究機構
(神戸市)に設置されたスーパーコンピュータの名称(愛称)である
【結】京(けい)は漢字文化圏における数の単位の一つ。京がいくつを
示すかは時代や地域により異なる。現在、日本・台湾・韓国では 1016
を示し、中華人民共和国では用いられていない。(略)いずれの国でも
京まで使われることは稀であり、台湾・韓国では京以上の命数はあまり
知られていない。
近年「大阪都」構想につられた「西京都」案に至って、最早これまで。
http://q.hatena.ne.jp/1252163157#a946634(No.4 20090906 16:55:27)
二都物語 ~ 京と江戸の両京併存 ~
京師は「けいし」と読みます。
広辞苑によると「京」は「大」、「師」は「衆」の意味。
たくさん人がいる都市=当時は京しかなかったようです。
その辺りの正確な詳しい事情は、当時の(識字階級=貴族の)知識としては常識だったらしく、詳しい記録が残っていません。