文学的に表現をそのまま伝えるのではなく、技術内容を正確に伝えようとするときです。技術内容を正確には伝えるけれど、不明確な表現は同じ不明確さで伝えるとしてです。
(1)
2液混合後に板に塗布して化学反応をさせて塗膜形成を終了させるとき、化学反応後に柔軟性のある塗膜もない塗膜も範疇にあるのが常識と考えている(A)の日本語からの翻訳です。
「塗布後に硬化させて塗膜を形成した。」
(2)乳化重合とは重合開始剤が媒体である水に溶解している重合であり、懸濁重合とは重合開始剤が重合主体である油性モノマーに溶解している重合であると定義するのが常識であると考えていてそのように考えていることが周辺の日本語から明らかな(A)の日本語からの翻訳です。
「重合開始剤を添加して乳化重合を行った。」
「重合開始剤を添加して懸濁重合を行った。」
私は技術翻訳の翻訳者ではありませんが、技術翻訳歴20年のベテラン翻訳者からの質問だと思って回答してもらえないでしょうか。
2.のコメントに対して
「乳化重合」と「懸濁重合」を、質問のように定義して使用している研究者は非常に多いです。ラジカル重合の研究者に絞れば、90%はこのように定義しています。
3.のコメントに対して
上記2.の実態があるのに加えて、もし、そのように定義されていることが一般ではない場合でも、周辺の日本語の文章から、日本語の作成者がそのように定義して使用していることが明らかな場合です。
牛肉を焼くときは、バター焼きか串焼きか全く分かりませんが、質問の場合は、そうではありません。