湿度の変化も関係しているのかもしれませんが、温度の変化が蚊の活動に大きく影響しているという可能性もあると思います。
関東地方・7月末・普段は日が照っている筈の昼2時の庭ならば、相当に高温になっていると想像出来ます。たぶん、アカイエカが庭の木陰、草陰に潜んでいて、通常なら気温が下がる夕刻から気温が上がる午前中までが活動時間帯なので、昼2時には活動はしないでしょう。蚊の成虫は、雄も雌も植物の蜜や樹液を吸って生活しています。飛ぶ力も高くないので、風を避け大樹や建物の陰にへばりついて過ごしています。住宅地の野外でもっともよく見られる蚊柱はアカイエカのもので、水が多い付近で猛烈な蚊柱はユスリカのものです。蚊柱は、夕刻で気温が下がりの風も弱くなった蚊にとって活動しやすい条件がそろったときに、雄が羽音を立てて群飛して雌を呼び引き付けるためにする活動のようです。 産卵するのは雌で産卵は水面ですから、湿度の感覚も鋭敏なのでしょうが、活動の状態を決める基本は、温度と風なのでしょう。交尾してから雌の卵巣が発達し卵を育てるために雌が吸血し、その後産卵を水面で行うので、産卵行動と水分を考えても、雨が降りそうになった・大気中の湿度が上昇した・気圧が下がったという状況変化が、そう強く行動を変化させるとは思いにくいです。気圧や湿度の感覚が鋭いかどうかは、わかりません。羽音に敏感だったり、卵を育てる途上にある雌が二酸化炭素や湿度、赤外に敏感だったりはするのだと思いますが、、、
多くの蚊は、樹木の幹や枝に止まっていて、木の葉が日陰を作り、雨よけにもなっているので、雨を避けるために軒下に移動するということは少ないと思います。
そろそろ雨が降りそうだな、という状況にて、庭に出たところ、蚊が何匹も現れました。
観察されたことは、夏の温度が上昇し続けていた昼に、雲がかかり気温が下がり、一時的にしろ風が弱い状態だったので、活動開始!という気分に蚊はなったということではないでしょうか。