保という文字は、「ほ」と「ほう」で意味が違うんでしょうか。或いは、呉音と漢音とか、なにか違いがあるんでしょうか。
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>保には「ほう」という読みがあるのでしょうか、
(あったのでしょうか)
>どういう時に、ほと読み、ほうと読むのでしょうか。
という質問を受けました。
また、慣用でしょうか。有職読みとか???
それとも、近代になり、日本史の学者が、統一したんでしょうか?
あるいは、朝廷が年号を決めたときに、読み方も決めておいたんでしょうか。
別に統一されてるわけでもないようですが
https://api.nipponsoft.co.jp/zipcode/%E9%B3%A5%E5%8F%96%E7%9C%8C%E6%9D%B1%E4%BC%AF%E9%83%A1%E7%90%B4%E6%B5%A6%E7%94%BA%E4%BF%9D
ホウの読みは元号に多いようです
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%83%E5%8F%B7%E4%B8%80%E8%A6%A7_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)
康保、長保、承保、永保、嘉保、保安、保延、保元、
応保、建保、文保、正保、享保、寬保、天保
漢字は時代によって読み方も意味も変化する。
故事来歴に保の字があれば、その時の読み方を倣うのが一番多いパターン。
たいていは誰それがそれなりの理由で決めたような言い訳が付いているが、現在の年号と同じで意味を持たせているようでそうではないのもお約束。
ありがとうございます。
>誰それがそれなりの理由で決めたような言い訳
というものは知りたいと思いました。
意味があるようでそうでない、というのは興味深いです。
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現在であれば、年号(元号)を決める法律で、読み方をきめるということかなぁ、と思いました。
戦前であれば、太政官布告とか、勅令とかなにかで(明治、大正、昭和)。明治時代より前であれば、宣旨とかなにかで。
現在は、元号を定めるのは下位法にたらい回しですよ。
昭和五十四年法律第四十三号
元号法
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。
附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
昭和六十四年政令第一号
元号を改める政令
内閣は、元号法(昭和五十四年法律第四十三号)第一項の規定に基づき、この政令を制定する。
元号を平成に改める。
附 則
この政令は、公布の日の翌日から施行する。
それで、読み方は不文律のようです。平成は小渕官房長官(当時)による会見で口頭で「へいせい」と言っています。
https://www.youtube.com/watch?v=ntWG_3FXpPQ
決めた学者さんたちの会議に、あるいはその会議の最終報告の際に、
小渕官房長官はいらっしゃったわけですから、
それで「へいせい」とおっしゃられたんですね。
皇位の継承に限定したのは皇統の権威を高める手段として年号を利用するためだろうね。
そうなんですね(そうかもしれないですね)、
私はあまり考えたことありませんでした。
明のマネをしたのかな、
明も、次の清も、そういうふうにしたから、、、くらいの感覚で、
理由について、不覚にも気にしたことすらもありませんでした。
中国の歴史上最高の名君と言われる唐の太宗の時代を貞観といい
日本でもそれにあやかって貞観という元号が採用されてるくらいなんだけど