ストレージの形式よりかは、クラスター サイズを気にするといいでしょう。
- クラスター サイズを大きくすると、寿命や断片化などによるファイル破損への耐性が向上します。
- クラスター サイズを小さくすると、突然の停電や衝撃などによるファイル破損への耐性が向上します。
ただし、クラスター サイズはストレージの形式と同様に、フォーマットしないと変更できません。慎重に設定しましょう。
また、Windowsだと、「デバイス マネージャー」の画面から、おつかいのHDDやSSDを選択して、プロパティをひらき、「ポリシー」タブを選択すると、以下の設定が表示されます。(どの項目が表示されるかはおつかいのディスクによります)
- クイック削除
- 高パフォーマンス
- デバイスの書き込みキャッシュを有効にする
- デバイスで Windows による書き込みキャッシュ バッファーのフラッシュをオフにする
「クイック削除」にすると、HDDやSSDの動作速度が低下しますが、停電などへの耐久性が向上します。外付けのUSB ドライブはこの設定が初期設定です。
「高パフォーマンス」はお使いのPCに内蔵されているSDカードリーダーがこの設定になっている場合があります。(PCにもよりますが) そのため、内蔵のSDカードリーダーからSDカードをとりはずす場合は、「ハードウェアの安全な取り外し」をおこなうようにしてください。
「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」は「高パフォーマンス」にチェックされている状態でないとチェックできません。PCに内蔵されているドライブはこの設定が初期設定です。
「デバイスで Windows による書き込みキャッシュ バッファーのフラッシュをオフにする」は「高パフォーマンス」にチェックしたうえで「デバイスの書き込みキャッシュを有効にする」にもチェックされている状態でないとチェックできません。HDDやSSDの動作速度は最速になりますが、停電などへの耐久性はいちじるしく低下します。
この設定ではどれを選択しても寿命は変化しませんので、ドライブの動作速度と停電などへの耐久性をどのバランスでとりたいかを考慮して設定してみるとよいでしょう。
また、この設定は、クラスターの設定とちがい、Windowsに保存されるため、いつでも設定の変更が可能です (ドライブによっては設定変更に再起動が必要な場合があります) ので、そこまで慎重になる必要はありません。いろいろな設定をためしてちょうどいい動作速度になるように設定すればよいでしょう。