「どうだ明くなつたろう」の成金のマンガを見て考えたので質問です。
現代日本にある造船業の起業家がおり、大成功したとします。
そして、大成功した造船業の起業家としては平均的な、税引き後で毎年10億円の可処分所得があるとします。
また彼の会社はホワイト企業だとします。
彼には家族も配偶者も親戚もいません。天涯孤独です。
扶養する必要がある人は将来にわたってもいません。
また自分自身についても保険に入っており、将来、病気・痴呆などで困っても、普通の生活はできるものとします。
さて彼は、驚いたことに、普通に暮らしていけるほどの収入(たとえば500万円)以外は、すべての札束を、自宅の庭でこっそり燃やしていたとします。
この行為は、刑法とか世間的にではなく、
「経済学的な観点から見て」「日本や人類全体にとって」プラスか? マイナスか? ±0か? というのが聞きたいことです。
そう考えた理由とともに教えてください。経済学に詳しい方(でなくてもいいですが)、よろしくお願いいたします。
・マルサとか脱税疑いはかけられるでしょう。
相続先があれば相続税で50億くらい、消費すれば8%消費税、贈与すれば贈与税。
なにもなければないで遺産全額だから兆レベルが国庫に入る予定だったのに、いくら探してもあるはずのものがないわけです。(金庫を破るとぽつんとDVDがあって再生すると2000年の焚き火、2001年の焚き火、などとあったりしてうぎゃーってなるわけですね)
もしかしたらオフショアへの流出(国際脱税)も疑われちゃいますね。
そういうのを防ぐために預金を下ろすときに銀行はしつこくしつこくしつこくしつこく用途を聞いてくるでしょうね。
・税収がないから予算が赤字になりますね
(実際は日本国は発行したクーポン券を使わず捨てられたので借金が減って黒字なのですが自覚できない)
緊縮財政!このままでは破綻!福祉に予算は割けません!となりますね、
そういう意味では他人に迷惑かけてますね。
上のデフレも確かにありそう。庶民の懐がぽっぽと暖かくなることはないわけですから。
・なお貨幣損壊とちがって紙幣は損壊罪が設定がない
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139424973
日本銀行が日本銀行券を発行して日本政府から1円国債を買う。
日本銀行
(借方)国債1円 (貸方)日本銀行券1円
政府
(借方)日本銀行券1円 (貸方)国債1円
政府が造船業の企業家(以下、A氏)に造船を1円で発注し、A氏は船を納品する
日本銀行
(借方)国債1円 (貸方)日本銀行券1円
政府
(借方)日本銀行券1円 (貸方)国債1円
(借方)船1円 (貸方)日本銀行券1円
A氏
(借方)日本銀行券1円 (貸方)売上1円
A氏、1円を燃やす。
日本銀行
(借方)国債1円 (貸方)日本銀行券1円
政府
(借方)日本銀行券1円 (貸方)国債1円
(借方)船1円 (貸方)日本銀行券1円
A氏
(借方)日本銀行券1円 (貸方)売上1円
(借方)損失1円 (貸方)日本銀行券1円
ということで、金庫に入れているのと区別がつきませんから、いわゆる「たんす預金」と同等である、と考えてよいのでは。
マネタリーベースが小さくなる分、デフレ圧力になるかと思います。
自分もいろいろ考えたのですが、プラス説も、マイナス説も、±0説も、それぞれ思いついてしまったので困っています。
プラス説・・・いわばただ働きしてくれるロボットがこの世に1体、増えたようなものだから、人類全体には当然プラス。(もちろん船には相応のお金を取るが、集めたお金の大部分は決して使わないので)
マイナス説・・・お金が永久に死蔵され、経済が回らなくなってしまう(乗数効果がなくなる)のでマイナス。
±0説・・・・・宇宙人から見れば、地球全体ではわずかに紙が燃やされた程度で、資源の増減はほぼないので、富の増減はなく、±0。
一部の人には得で一部の人には損だよ説1・・・起業家が大損。その分、わずかにデフレになり、紙幣の希少価値が高まったので、他の現金を持っている人が少しずつ得をした。
一部の人には得で一部の人には損だよ説2・・・わずかにデフレになり、紙幣の希少価値が高まったので、他の現金を持っている人が少しずつ得をした。しかし、彼が普通の大金持ちであったなら購入したであろうものを売っていた業者・・・高級邸宅やヨット、ワイン、高級車のディーラー、美術・宝石商など・・・が大きく損をした。