食品表示基準 別記様式三参照
http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?openerCode=1&lawId=427M60000002010_20161001
熱量 Kcal
たんぱく質 g
脂質 g
-飽和脂肪酸 g
-n3系脂肪酸 g
-n6系脂肪酸 g
コレステロール mg
とあるところですね。
・やはり最初に上がる理由としてはコレステロールだけはmgであり違う単位であることが内訳にならなかった理由だとおもいます。(カロリーもそうですが単位をごっちゃにしてしまうと見づらい)
・科学的にも脂質にまとめるのは異論があります。上に機能が違う(コレステロールは薬レベル)とかかれていることに同意します。コレステロールは医学上はしばしば中性脂肪とセットにして語られますが、コレステロール自体は化学物質のグループでみると脂肪族ではなくかといって芳香族でもなく脂環族です。
もちろんおおまかなくくりでは油溶性有機物質なので脂質とよべなくもないですが、現行の栄養学上はもっと狭い定義で「脂質」をつかっています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%82%E8%B3%AA こちらでいうと前半の「水に溶けない」という定義は満たしますが「長鎖脂肪族鎖をもつ」はみたしません。
なので、答えは「現代栄養学での『脂質』がコレステロールを含まない定義になってるから」です。
想像ですのでポイント不要です。
・脂質というよりステロイドだから?
一般的に脂質と言うと直鎖状の分子ですが、コレステロールはステロイド骨格という独特な形状を持つ化合物です。
Wikipediaで構造式を見ていただければ一目で違いが分かるかと。
こういったステロイド骨格をもつ化合物は、単なる油分とは違い、ごく微量でも体内で重要な働きをすることが多いです。
つまり脂質は栄養としての働きが強いですが、コレステロールは薬物としての働きが強い、イメージです。
・そもそも摂取量が少ないから?
ググって出たあるサイトによれば、コレステロールを非常に多く含む卵黄、100gあたり脂質は34g含まれますが、コレステロールは1.4gと4%程度です。
すじこでは、17gに対し0.5gで3%。
上に書いたようにコレステロールは栄養に比べごく少量で効く薬に近い存在ですので、脂質の量に足し算してしまうと、分かりにくくなるのが問題なのでは。