教師は、聖職者ではありません。言葉として間違っていますので、優秀な教師ならそういう表現を避けるでしょうし、避けるべきでしょう。文学的な比喩表現ならば目くじらを立てなくてもいいと思いますけれど。
「聖職者のように、多くの人々からの尊敬を集めつつ人々を導く役割を担うべきだ」というような願望や期待を込めて「教職は聖職だ」という方はおられるかもしれません。私の周りにもいたかもしれません。けれど、その比喩を是とするなら、どんな仕事も、世間の役に立つ限り聖職と言うべきでしょう。
私個人としては、立派な教師が自らを「聖職者」と言わないことを知っています。教師の仕事それ自体に誇りをもっているからです。わざわざ聖職者を例えに出す必要など、そもそもないんですよ。
宗教の人で、神に何かをささげたり、信者の指導などをする人なので、別の職業だと考えます。
昔は常識だったのですが、常識は記録されないので忘れられているようです。