星新一の小説のうち、AIが人類に対し有用なアドバイスを与えるので、みんなそれに頼りきりになり、平和で、刺激もあまりない(ないわけではないが、AIにより「ほどほど」に抑えられている)生活が続いていく・・・といった内容の小説のタイトルを教えてください。たしか主人公が「今の仕事を辞めて民芸品店をはじめたい」とAIに相談すると「やめておきなさい。無難が一番です」と言われてしまう。だが、たとえ仮に主人公が無理やり、民芸品店を始めても、実はそこそこ生活できる程度にはうまくいく。日々のニュースも、新しい動物園が開園したといった、平和なニュースばかり・・・という、AIがうまく裏で立ち回る、生暖かい天国/監獄のような世界になる、といった内容でした。
「声の網」じゃないでしょうか。
星新一では あまりない連作短編なので、いくつか混じって記憶してるんじゃないかと思います。
Amazon で購入できるみたいです。
自信ないですが、長編『声の網』ではないでしょうか。
ラスト寸前にこんな記述があります。ちょっと長い引用になりますがお許しください。
一方、かりにある商店の経営者が、経営指導サービス機関に電話をし、こんな質問をしたとする。
「現状にあきたらない気分だ。(略)まったくべつなことに商売がえするというのはどうだろう。迷っているところなのだ」
すると、そこのコンピューターは答える。いままでの営業状態を聞き、その検討をしながら、冒険はおやめになったほうが賢明でしょうと答えてくれる。(略)
だが、その決定は本人がする。だから、なかにはその忠告もかまわず、商売がえをこころみる人があるかもしれない。そして、そんな人も新商売をはじめてみると、なんとかまあまあの利益をあげるだろう。
消費者あいてのコンピューター、商店主あいてのコンピューター、それらが結合しあっていれば、そこにはまちがいなく、安定が保たれる。あまのじゃくな性格の人はなくらならないとしても、その発生率が測定され計算にいれてあれば、安定のわくを越えることはありえない。
この文章の直後に民芸店の主人が登場します。(冒頭にも登場して、最後に締める役割)
質問文を編集しました。詳細はこちら。
星新一は、それなりの数を持っていたのですけれど、ずいぶんと前に泣く泣く処分してしまったので、現物に頼れませんでした。
質問の文面で雰囲気は伝わってきたものの、ぼくの記憶と微妙に違っていたので、コンピューター、コントロール、民芸と言った辺りの単語で検索しつつ、書評のようなサイトを見つつでの推測です。
そう言えば、連作があったなあ、と思い出したので、多分、ヒットするだろうと思って回答しました。
7分差。
回答を書き出したのは、libros さんの方が少しだけ早かったのでしょう、きっと。
検索してる際に、全文を転載してる中国ドメインのサイトとかがあった(読んじゃいけないと思いつつ...)のと、質問してるのが lionfan さんだったので、ポインタだけで良いか、と思ったのが 7分の差だったかな。
ま、回答にたどり着くまでが楽しかったはずなので、そこはそれということで :-)
とはいえ、活字のポイントが小さくて読めんのか、って課題もあるのですが。
自分はAmazonで読んだのですが、電子書籍だと文字の大きさを変えられますし劣化しないのでいいですよ!
わたくしはAI偏愛人間なので、問題文を読んですぐ「星新一、AIからの指示、民芸品店といえば『声の網』だ」と思ったのですが、現物を確認しようとしたら、絶対に持ってるはずの『声の網』が見つからず。
だらだら探し回ったあげく仕方なく図書館から借りて、引用文をぽちぽち手入力するものの、自分が打ち慣れている文章よりひらがなが多くてやけに手間取り。(しかも、入念に修正したはずなのにいまだ誤入力が残っている、という結果に。やれやれ…)
で、いざ投稿というとき、普段は他の回答とかぶらないようリロードして確認する癖をつけてたのに、今回はなぜかそのまま投稿。
んー、ほんとにひどい。
ともあれ、正解でよかったです。回答で「自信ないですが」と断ってるのは、もしかしたら『ひとにぎりの未来』の「はい」の可能性もあるかな、と疑ってたためです(この時点で確認できてなかった)
そののち、手持ちの『声の網』は筒井の本の間から出てきました。誰やこんなとこに入れたのは!!(自分しかおらん)
私も徐々に手持ちの本を減らしつつあるのですが、『声の網』はなかなか手放せないだろうなあ。
で、星新一の本は一冊もないのですわ。図書館閉まるの早いし。で、見るだけでした。声の網は記憶が定かでないなぁ。
おお!それは素敵です。私もぜひ参加したいです。
残念なのは、うちの大きいほうの本棚(=公共図書館)が、ここのとこ緊急事態宣言がらみで館内閲覧できないのです。予約&貸出しないと読めない。
開いてるだけでもありがたいんだけど、ちょっと面倒。
てことはたけじん師匠も「紙の本」派ですね(^^)