His Serene Highness Prince Heinrich XIII Reuss という名前がありました。
His Serene Highness Prince というのはどういう意味でしょうか? ⇒⇒
Prince というのは、かつては侯国という格の領邦であった(Fustum=Principality)、
そこの領主の一族であることによる、敬称だと考えております。
一族男子はみなこのタイトルだと思います。侯国の男子ですね。
(王国の男子なら、みなさんともに、日本語でなら「王子」となりますが、
侯国の男子を表現する言葉は、日本語にはないと思いますので。)
さて、Serene というのが良くわかりません。貴族の称号で、
His Highness はよく聞きますが、この Serene というのは特別な感じがします。
この家系は特別な家系なので(皇帝から何か特権を与えられた)、
こういうのが付くのでしょうか?
それとも、このハインリヒ13世が特別なので
例えば、一門の当主であるとか、一門の長老であるとか、
そういった事情でしょうか???
なお、この一門は、かつて、ドイツにあった領邦の君主であったようですが、
このハインリヒ13世は、この一門が領邦君主となる前に分家した流れのようで、
領邦たる流れを継承したことはないみたいです。
それでも、Prince なのか、は疑問があるところです(貴族には違いありませんが)。
本家がFustumの君主となった時点で、甥も、従兄弟も、あるいは伯父叔父も一斉に、
Furst(Prince)だとすれば驚きです。
なお、
(1)ハインリヒ13世の一門は、ロイス=ゲーラ侯国の君主の系統の傍系であり、
一門が侯国君主になる前に分かれたようです。
その時すでに、領邦(帝国領邦として、等族貴族)となっていたのかは、
私は、確認していません。
侯国からみて、格下の領邦にはすでになっていたのかもしれません。
しかし、格下ではPrinceとは名乗れません。
(2)しかし、ハインリヒ13世の父親は、ロイス=ゲーラ侯国の君主の家系の
当主に対し、その養子になったらしいとの話もありました。
養子になったときは、すでに侯国は廃止後だと思います。
それゆえ、ハインリヒ13世は、Princeの称号を持つのかもしれません。
(ハインリヒ13世の父親が養子になる前は、Princeの称号がなく、
養子になった後に、Princeの称号を得たのか、そのあたりも
私は、確認にはいたりませんでした)。
質問文を編集しました。詳細はこちら。