>起<
…… 容疑者は 20220708 奈良市で演説中の安倍元総理を銃で殺害した
などの疑いで逮捕されています。
刑事責任能力を調べるために、およそ5か月半にわたって行われてき
た鑑定留置は 20230110 終了しましたが、山上容疑者は鑑定医の面談に
ついて「統一教会が自分に与えた影響など、同じことばかり聞かれて
うんざりしている」などと親族に話していたことが、関係者への取材で
分かりました。
また、容疑者は 20230111 から再開した警察の取り調べにも取り乱す
様子などはなく、会話に応じているということです(20230111 14:13)。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5e2d8dbff78a0d3aaae781d27cef41...
>承<
https://q.hatena.ne.jp/1149898573/19181/#i19808(20060611 02:26:56)
…… 将来の文学は、警察の供述調書のような文体になるだろう。
松本 清張 作家 19091221 福岡 東京 19920804 82 /↓ 清紙紙碑
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C0%B6%C4...
…… 供述調書の虚実 adlib20060614 12:55
…… 脱獄した正確な日時について白鳥は記憶してなかったが、昭和十
九年八月二十六日、午後九時前後というのは間違いないようだ。ただ
『北海道警察史』の「大暴風雨(の夜を利用して難なく脱走した)」と
いう記述と、白鳥の証言にあった「朝から天気で、星のきれいな夜」と
いう記憶は大きくくい違うので、わたしは当時の天候を網走測候所の
『気象日報原簿』であたってみた。── 斎藤 充功《網走脱獄》
── 小沢 信男・編《犯罪百話 昭和篇 19880927 ちくま文庫》P71
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480022643
新劇の台詞がつまらないのは、作者の云いたいことを、わざわざ二人
に分けているだけで、おなじ意見、おなじ文体の応酬だからです。
近代日本文学の低迷は、気の利いた対話が失われたからです。
>転<
…… 供述調書の手法 adlib20060613 20:07
取調官「その場で、被疑者は、何を見たか」
被疑者「黒い煙が、立ちのぼっているのを見ました」
取調官「そのとき、何時何分ごろであったか?」
被疑者「午前五時すこし前だったと思います」
取調官「その季節なら、まだ日は出ていない。辺りは暗いはずだ」
ここで取調官は、当日の新聞を取りだし、天気図の部分を示した。
被疑者「黒い煙ではなく、白い煙だったかもしれません」
取調官「暗いところで見た煙が、白いか黒いか区別できるのか?」
被疑者「午前五時を過ぎていたかもしれません」
>結<
このやりとりでは「暗闇で見えた煙が白いか黒いか」という矛盾を、
読者に考えさせることを目的にしています。
この場合の読者は、いうまでもなく裁判官であり、傍聴席なのです。
ところが、小説の手法では、しばしば作家が先まわりするのです。
「朝まだ暗い中に、彼は灰色の煙が立ちのぼるのを見つけた」おまけに
「あたりを見まわして、彼はニタリと笑った」と書いてしまいます。
つまり、その彼を見たのは、作家だけだったということになります。
ことほどさように(小説の功績を、認めないわけではありませんが)
遼太郎ファンの引用センスには、目に余ることもあるのです。