当時、喫煙者は今より多かったはずですが、マッチの出番は他にはどうだったでしょう。台所に都市ガスはだいぶ入っていたはずですが、スイッチによる自動点火だったでしょうか、それとも毎回、マッチが必要だったでしょうか。
日本では、
ZIPPOに代表されるオイルライターの定着と安定供給は1960年ごろ、
百円ライターに代表されるガスライターの定着と安定供給は1970年代のようなので、
この高温多湿の日本では、1970年以降の箱入りマッチの最大の出番は一般的に言って「仏壇のろうそくに火をつける」役割だと思う。仏壇といえば箱入りマッチ。
ツウの喫煙者によれば、煙草が美味しくなる火種は順に
「マッチ>>オイルライター>>>>ガスライター>>ターボライター」とかいう話も、よく聞いたものだけど。
あとは、お香やアロマキャンドルに火をつけるのに使う人がいるくらいかな。
コンロに火を点ける用途として重宝されたのも、90年以前だと思うので。
チャッカマンなどの柄の長いライターが手に入りやすくなってからは、みんなマッチではなくチャッカマンで火を点けていたと思う。(コンロは火が点くと一瞬で火が大きくなることが多々あるので、柄の長いチャッカマンで点火したほうが圧倒的に安全)