Webサイトでよくある、コンテンツのメニューが並んでいる横長のバー(メニューバー、または、ナビゲーションバーと呼ばれる)が企業サイトでは殆ど使われてない、という実証データを探しています(特にトップページ)。コンテンツの種類にも拠りますが、実際、日立や富士通など多くの企業でメニューバーが無くなってきています。この辺の根拠となる数字をご存じの方がいたら教えて下さい。(随分前の話になりますが、Jakob NielsenのAlertbox<http://www.usability.gr.jp/alertbox/20000109.html>の話を証明するようなデータです)。Webのユーザビリティに詳しい方、よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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http://www.w3.org/TR/WCAG20/

Web Content Accessibility Guidelines 2.0

「ナビゲーションバーがなくなってきている」というのはどうでしょうか?

実際にはページ構成の一貫性を考慮した上で選択的に使用する傾向にあると思われます.


以下,ナビゲーションバーの現在での扱いに関する私見です.

#参考にならない際にはポイントは結構です.


まずW3CのWCAG1.0, WCAG2.0(Working Draft)ではナビゲーションバーの有用性が謳われています.


Level 3 Success Criteria for Guideline 3.2


2. Components that appear visually on multiple pages, such as navigation bars, search forms, and sections within the main content, are displayed in the same location relative to other content on every page or screen where they appear. [V]


3. When components such as navigation menus and search forms appear on multiple pages, users can choose to have those elements presented in a different visual position or reading-order. [V]


http://jp.fujitsu.com/webaccessibility/

富士通ウェブ・アクセシビリティ指針 : 富士通

富士通の場合,「富士通ウェブ・アクセシビリティ指針」でガイドラインを提示していますが,サイトマップと同様にナビゲーションバーの使用を推奨しています.


「16. サイトマップやページ共通のナビゲーションバーを設けるなどして、サイト構成を把握しやすくする」


それと同時に読み上げ型ブラウザへの配慮としてページ上部のナビゲーションを回避可能にするよう推奨しています.


「20. 本文へのページ内リンクを設けるなどして、ページ共通のナビゲーションバーやメニューなどを読み飛ばせるようにする。」


この指針はWCAG1.0,JIS X8341-3:2004などの基準との整合性を考慮しています.


さらにJIS X8341-3:2004をみてみると,本件に関わる部分的にはWCAG1.0と同様の内容が挙げられています.


http://www.jisc.go.jp/index.html

JISC 日本工業標準調査会

「5.3 操作及び入力(p.8-12)


f) ウェブサイト内においては,位置,表示スタイル及び表記に一貫性のある基本操作部分を提供することが望ましい.


参考 ページの上部,左又は右に配置される,ナビゲーションのための基本操作部分に一貫性がないとき,利用者が混乱する


h) 共通に使われるナビゲーションなどのためのハイパリンク及びメニューは,読み飛ばせるようにすることが望ましい.


参考 ナビゲーションバーのようにページの上部にあるものは,音声ブラウザなどでは毎回読み上げられ,本文に到達するまでに多くの時間を浪費する.そのため利用者が必要に応じてスキップできる仕組みを設ける必要がある.」


http://www.hitachi.co.jp/divisions/design/tech/univ/web/index.ht...

HITACHI : $BF|N)@=:n=j%G%6%$%sK\It(B : Web$B%f%K%P!<%5%k%G%6%$%s%,%$%I%i%$%s(B

日立に関してもWCAGをベースにしたガイドラインを明示しています.


富士通でも日立でも,Topもしくは浅い階層ではテキストベースのナビゲーションですが,階層を進むと上部もしくは左右部にナビゲーションバーが配置されています.

これまでにも述べたように,レイアウト上のナビゲーションの重要点は「構成の一貫性」ですので,富士通や日立のような複数の部門を抱えるサイトではある規模のページのまとまりをもって統一的なナビゲーションを行うことを想定してデザインされてるのではないでしょうか.


また,上部のナビゲーション回避が徹底して推奨されているように,読み上げ型ブラウザでのアクセシビリティを考慮すれば統一的なページ構成を採用する必要がない場合にはテキストベースのデザインとするのは自然な選択だと感じます.


こうした理由により,Topではテキストにより各部門への振り分けのみに徹していると思われます.


以上,ご参考になれば幸いです.

id:Andy0

いえいえ、どれも大変参考になりました。絵面だけから、不要必要を議論してもダメですね。一番上位にあるW3Cを引用したり、来訪者を細かく見て結論を出す必要がありそうです。ありがとうございました。

2005/04/14 16:49:29

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