大五郎、生きるのだ!
なるほど、連れ歩いて教育するという方針ですな。
刺客とはつまり、暗殺者のことである。教育とはつまり、ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけることである。両者に共通するのは、暗殺と教育は両者共、個人に対して行われる点である。また相違する点のうちの一つは、暗殺は一瞬で行われるのに対して、教育は時間をかけて行われる点である。また、多くの場合、教育は望まれるものであるのに対し、暗殺は望まれるものではない。
教育において暗殺は肯定されるべきではない。なぜなら、多様な意見の存在を認め、話し合いを行うことが求められる民主主義が浸透している社会において、相違する意見を殺人によって封じ込めるのは、到底認められるものではないからである。
ある意見とは、ある個人を構成する要素のほんの一部である。その意見を封じ込めるために、その個人の生命を消すことは、過剰な行為であると言える。しかし、ある意見を封じ込めるために、生命を消す以外の方法が用いられることは多々ある。例えば、官僚の更迭や、会社における左遷がそれである。このような方法を用いて事実上意見を封じ込めるのは、殺人に比べると社会的に許容されているものである。また、かつての日本に存在した「村八分」も、意見の封じ込めの一種である。「村」という一種の組織の、ルールや方針にそぐわない者を村から追い出すことは、当然、この場合の「社会」である「村」に許容されていることから、社会的に許容されていると考えてよい。例えば、このような場合、そのような処遇を受けた者が、「暗殺だ」とはやしたてることは、社会的に認められることだろうか。おそらく認められないだろう。なぜなら、第一に、彼らの生命は確実に存在しているから、「暗殺」とは明らかに誇張表現であると考えられるから。第二に、彼らは組織のルールや方針に反した、言い換えると、自ら信じるルールや方針があったのだから、組織外で、着実にそのルールや方針を信じて、行動すればよいと思われるからである。組織内に留まっているほうが、非合理的である。
生命を消すことによる以外の比喩的な「暗殺」、つまり更迭や左遷は、教育において肯定されるべきである。なぜなら、例えば、犯罪を犯した者が最終的に刑務所に隔離されるのも、論理的には左遷や更迭と同様に、「社会からの村八分」であるからだ。ルールを犯した者を社会や組織等から隔離することが認められなければ、我々は、犯罪者を刑務所送りに出来ない社会に暮らすことになるだろう。
要するに、教育において、組織や社会のルールや方針を守ることを教えることが肝要である。しかし、生命を奪うことによる、比喩を含まない「暗殺」は肯定されるべき者ではないと、教えることも肝要である。
わははは。すいません、大笑いしてしまいました。もっともらしさ、素敵です。
たいへん楽しませていただきました。こういう文章を、さらさらと書けてしまうものなのでしょうか。尊敬です。
応募してみてはいかがでしょう:-)
刺客と教育、じゃなくて、刺客の教育、だったらすごいですね^^;
オレオレ詐欺の「学校」はあったらしいですが。
実はあの「公募」のページがクラックによって書き換えられた説とか(^^;
http://www.alltheweb.com/?1064150912
AlltheWeb.com
URLはダミーです。
「刺客」は正しくは「しかく」が正しいのに、最近では年配の方も「しきゃく」と呼んでいます。
結果、誤用による慣用が広まりました。これも教育が悪かったのでしょうか?
少し前に、こんなアンケートはてなもありましたね。
http://www.hatena.ne.jp/1124581077
18人のうち半分くらいは、ネタでしょうか。
刺客の読み方を正しく教育できているか、という着眼点は素敵です。まさにそういった点を指摘した論文を求めているのかもしれません。そのためにテレビで「しきゃく、しきゃく」と言い続けゑいると考えると、やはり政治とは奥が深いものです。
「刺客」が気に入りました.現在は何でもかんでも「資格」が「能力」や「人間性」に優先する時代ですから.つまり現代教育は小中高だけでなく、大学までが一方通行でトップダウン型.みんなが同じような教科書をマニュアル通りに教えるだけで終わりでしょう?本来は「学び」を身に付けさせるのが教育です.教師も「目に見える」やたらジュエスチャーの多い目立ちたがりです.刺客でなく、密かに知られることなく陰ながら子供たちに「知育(学び方)」へ導く仕掛人であるのが良いと思っています.
しかくとしかけにんの韻が気に入りました。
刺客と資格は紙一重。仕掛け人も似たようなもの。
ただ、世の中での歓迎され度が全然違う。そんな主張を読み取りました。
国民新党から立候補したいんだったら、自分で考えてあさってまでに出しましょう。
ここで世論を聞く事もひとつの手かもしれませんが、かなり偏った意見になるのでは?
幸いにも立候補予定はありません:-)
火曜日までだったのですね(あまり読んでいなかった)。
応募予定の方は頑張ってください。(応募を煽る意図もありませんが)
ということで、この質問は kojikomatsuzaki さんがリンク先を示してくださったとおり、新しい政党が仲間を公募するに当たって募集した論文のテーマでした。
はてな住民ならではの楽しい意見もいくつか拝見することができておもしろかったです。
みなさん、どうもありがとうございました。
駄洒落なんですかねぇ、やっぱり。
生い立ち自体が洒落という話もありますしね。。。