http://www.nipponrentacar.co.jp/freeroad/hida2.htm
このページにあるような急角度の屋根にすれば、自然に雪が落ちて、雪下ろしの必要がなくなるように思いますが、現実にこのような建物が多くないのはなぜなのでしょう?
大きな落とし穴がその質問にはあります。
確かに、合掌造りは、雪が落ちますが
問題は落ちた雪なのです、落ちた雪は積み重なり氷の塊が屋根の下に積もります田舎のこのような場所には隣の家の距離は広いわけですから落ち放題でいいのです。
それでも溜まった場合は田舎の土地ですから敷地も広くは当然落ちた雪を溜める場所、捨てる場所がありますが。雪下ろしより雪の移動のために作られた建物と言うべきです。
現代の家には庭が狭く落ちてきた雪を処分する事が出来ません。ですから落ちる雪を最小限にして、落とした雪を処分する間に、上から雪の塊が落ちて怪我をしないためあの角度の屋根になっているのです。
http://okwave.jp/kotaeru.php3?q=1199147
OKWave 豪雪地方の建物
OKWaveにjyousekiさんと同じ疑問をもたれた方がいらっしゃいました。
豪雪地帯でとんがった屋根の家を建てることはそれなりにいろいろ問題があるみたいです。
まず、とんがった屋根でも一番下の雪が氷になってへばりついてなかなか雪は落ちないんだそうです。
また、以下はこの回答の中からの引用ですが・・
「とんがった屋根、つまり「自然落雪」型の住宅は、落ちた雪をためて置くだけのスペースが、自宅敷地に用意できなければいけません。他人の敷地や道路に落ちるような構造にすることはもってのほかです。そのため住宅が密集しているところ、特に古くからの集落では普通の屋根の家が多く見られます。
ちなみに私は雪国に住んでいますが、(今日は大雪!)新築住宅の大半は自然落雪住宅や雪下ろし不要の耐雪、融雪住宅です。テレビで普通の屋根の家が多く映っているのは、大雪の状況をわかりやすく伝えるため「そういう家ばかりを狙って撮影しているから」です。」
とのことです。
屋根から落ちるのはいいが、落下した後の雪の方に問題があるということですね。
先ほども長野の山間部の村の様子が放送されていましたが、あらためて豪雪地帯の方々の苦労がしのばれます・・。
回答ありがとうございます。
私は白川郷が好きで、何度も現地へ足を運んでいますが、
実際に見てみると、合掌造りって大きいんですよね。
なんでも昔は一つの家に何十人もが住んで、
その一族大家族が農耕から日々の暮らしまでを
全て共同して営んでいたのだそうです。
おそらく、普通に言う数家族が大きな合掌造りの家屋で、
共同生活を行っていたものと思われます。
これに対して、多くの他の地方では、家族といえば
たしかに今の核家族よりも人数は多かったでしょうが、
やはりおじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さんを中心とした
「一家族」単位が普通だったと思うんですよね。
ここで、家屋そのものの規模が違っていた、
という予測が立ってきます。
急勾配、高地上高の屋根を維持するには、
それなりの底面積が必要ですから、
家が先か一族大家族制度が先かはわかりませんが、
いずれにせよこの地域の伝統的な大家族制度が、
この特殊構造の家屋を支えていた、と考えられます。
そしてさらに「飛騨匠」の系譜に連なる大工の天才達の存在。
また飛騨近辺は古くから良質の木材の供給地としても知られています。
これらの地域特性が合わさって、木造としてはかなり大きな
合掌造りという独特の建築様式が発展してきたものと思われます。
したがって、そうした特性の揃わなかった地域では、
なかなか生まれにくい構造だったのでしょう。
回答ありがとうございます。
大きな底面積が必要という理由なら、集合住宅にすれば可能ではないでしょうか。
回答ありがとうございます。
かなり納得しました。