普通、本家のものを流用していないものであればどんなものであれエミュレータは法律的には何の問題もないはずなのですが、例えばゲーム機のエミュレーターに関してはROMのやり取り云々に限らず反感を持っているようです。そこで質問なのは、PCエミュレータに関してCPUなどエミュレーションされる対象を作っている会社は、反感を持たないものなのでしょうか?そして当然合法ですよね?
※OSが正規か海賊かということは今回の議論に入れないでください。当然正規のOSか、LinuxなどのフリーOSを使います。
合法だから、実際売り物としても売られていて問題がないのだと思います。
そういえば、昔、ConnectixがVirtual Game Stationというプレステエミュレーターを作って、ソニーが提訴したことがありましたね。
http://www.watch.impress.co.jp/pC/docs/article/20000214/cvgs...
これは、結局Connectix側が勝利しています。
ゲーム機メーカーが神経を尖らせているのは、売れる数の違いでしょうね。
PCに対して、ゲーム機が売れる数は桁が1桁2桁違います。
で、ゲーム機は概して、PCのエミュレーションではほぼ等速で動くものが多いです。なので、エミューレーターを使われると、ゲーム機のハードが売れなくなるという論理です。
対して、PCエミュレーターは、ゲストOSで動くものは本物と比べて非常にパフォーマンスが悪いです。なので、1台で済んでしまうという利便性以上の魅力は、実はあまりなく、これによってPCの売れ行きが落ちるなんて影響はほとんどありません。
http://www.microsoft.com/japan/windows/virtualpc/default.msp...
私の考えでは反感は持つかもしれませんが、当然合法ですのでなんともいえないのではないでしょうか。
そもそもOSを造っているMicrosoftがエミュレータを造っている点からも、あまり気にしてない、むしろソフト開発などに役立ててほしいと思っているように見えます。
ゲームのエミュレータが一般人などゲーム会社以外の人からも非難されるのはROMにかんして合法取引がほとんど不可能に近いこと、ゲームの本体が売れないことでしょう。(PCエミュレータはPCがないと動きませんからね。)
>>そもそもOSを造っているMicrosoftがエミュレータを造っている点...
これはOSをエミュレートしてるのではなくコンピュータ環境をエミュレートしてるから、少し疑問なんですが、やはり気にすることでもないのでしょうかね。
VMware などがエミュレートしているいわゆる PC-AT 互換機の使用は、 IBM によって仕様が公開されています。
著作者の IBM 自体が公開してますから、誰が「互換機」を作ろうと、ソフトウェアで「互換機」相当のものを作ろうと問題ありません。
http://mcn.oops.jp/dev/pcat/history.htm
一般のゲーム機などは、少なくともベンダの見解としては、エミュレート NG ですね。裁判の結果での勝ち負けはありますが。
なるほど。というか規格を作ったところはIBMということはすっかり忘れてました・・・。
PC/ATに互換しているものの仕様は公開されてるんですね、なるほど。ではまだ少し回答を待つことにします。
x86系CPUって、そういう権利とかあるんですかね?いろんな会社が互換CPU開発してますけど
CPU の内部設計はいろいろな権利がありますが、外部的な仕様は、インタフェース仕様ですので、商習慣的に権利は主張できません。
これは、API に著作権がないのと同じ考えです。
http://www.basistech.com/rj/download/thinkgnu/tgc04.txt
上記に、以下のような記載があります。
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Legal Affairs Committee of the European Parliament は、ここで言うところのインタフェースの問題をはっきりさせるために、次の言葉を追加するように勧告した。
「次のようなものは著作権で保護することはできない。例えば、通信プロトコル、やりとりした情報の相互使用のための規則、データのフォーマット、プログラミング言語の構文とその意味、である」
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外部的なものなら、主張できないのでしょうか?
ソフトウェアならインタフェースも普通に著作権の主張をされていますので疑問に思いましたが・・。
しかし、それにしてもなかなか調べても見つからないものですね。
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAM...
回路の法律ができてます。ソフトウェアは例外なんでしょうか?「業」を目的として販売することがだめらしいので、使う分にはよいのでしょうかね?
確かに、こういうことを考えると違法性は薄そうに感じますね。とくに
>> 合法だから、実際売り物としても売られていて問題がないのだと思います。
には賛同できますね。
>> 対して、PCエミュレーターは、ゲストOSで動くものは本物と比べて非常にパフォーマンスが悪いです。
それでもエミュレーションする人はいるでしょうね。
そういえば、PCでPCをエミュレートするわけですから(Mac環境とかも対応したマルチプラットフォームでなければ)所詮、同じことをしているに過ぎないといえばそうですね。
ただまだモヤモヤ感は残るので意見や実際にIntelなどに勤めている方からの意見も募集してみようと思います。
※>>は引用符です。