アメリカの金利が上がると、どうして日本の株価が下がるのですか?詳しく教えてください。
アメリカの利上げによって、アメリカの景気過熱を抑えアメリカの株価が下がる懸念があります。日本の景気もアメリカに影響されるという面もありますが、特に最近は日本の株価がアメリカの株価と連動するような動きがありますので、アメリカの利上げによって日本の株価が下がる可能性が大きくなります。
まずアメリカの金利が下がるとアメリカの株価が下がります。
http://www.tse.or.jp/beginner/stock/stock/stk13.html
そして、アメリカの株価が下がると日本の株価も連動して動くのです。
見比べてみてください、特にここ三ヶ月、アメリカと日本の株価はほぼ完全に一致しています。。
http://finance.yahoo.com/q/bc?s=%5EIXIC&t=3m&l=on&z=...
http://quote.yahoo.co.jp/q?s=998407.o&d=c&k=c3&a=v&a...
最後に『なぜ株価が連動するか??』これには複雑な要因が絡んできますが・・・・・。
自分の思うに原因は二つ、ひとつはドル安です。
アメリカの株価が下がると景気も悪くなるのでドル安が進み、
アメリカに商品を輸出している日本の会社の収益が下がります。
円が高くなると日本の商品は高くなってしまうので、買われなくなってしまいますからね。
そして二つ目にこれが重要だと自分は思ってるんですが・・・・・
株価が連動しているということを、みんなが知っていること。
つまり、結果が出ていないのに、経験上株価がどうなるかみんな知っているので、
会社の収益よりがわかるより先に、株価のほうが動いてしまうのです。
利上げが行われると、リスクが少ない債券や預金などで資産運用する割合が必然的に増え、その分株にまわる資金が減るので株価は下がります(企業にとっても資金調達のコストが高くなりますので、拡大基調に抑制がかかることになります)。日本の株価はアメリカのそれと連動する傾向がありますから、必然的に日本でも株価が下がります(特に最近は日本の株式市場から米国の預金市場にダイレクトに資金が移動するという側面が大きくなってきていると思います)。
ダミーURL: http://q.hatena.ne.jp/1153757047
http://www.meti.go.jp/hakusho/tsusyo/soron/S58/00-02-08.html
今、為替レートを$1=¥100とし、米金利10%日本金利10%とします。
この場合1年後は、$1.1=¥110となります。
これが、$1=¥100とし、米金利20%日本金利10%となると、1年後は
$1.2>¥110となります。
よって資金が米国に流れるため、米国の資本市場である株式債券価格が上昇する。日本市場から資金が流出するので株価が下落する。となります。
ほとんどもう書かれていますが、追加で。
今、日本の株の1/4以上は外国人が持っています、その半分以上がアメリカじゃないでしょうか?
http://www.tse.or.jp/data/examination/distribute/%82%8817/distri...
彼らの内、ドルで借金してレバレッジを掛け、日本株を買っている連中は、金利が上がると負担が大きくなってくるため、おいしさがダウンします。
また、ドル建ての債券の金利も上がるため、相対的に債券の魅力が高くなり、
株売って(日本株も含め)、債券でも買うかぁとなりがちで、それを予想した向きの売りが出て株価が下がる。という側面もありますね。
みなさんの回答はいずれも筋が通るものですが、整理すると、、、
1.実体経済の動きについての期待、と、
2.投資家行動についての期待、
のメイン2経路を考えると分かると思います。
1.実体経済への期待
企業の輸出売上(輸出需要)について、▼実需(数量)のマイナス効果>△為替(価格)を通じたプラス効果とみられているから。
(1)▼実需マイナス効果
米金利上昇⇒米国の投資、消費需要減少⇒日本から米国の輸出(or輸出に限らず日本企業の米国での売上)減少
(2)△為替を通じたプラス効果
為替レートが金利差のみで決定されるとの前提に立つと、米金利上昇⇒円資産よりドル資産の方が有利⇒ドル資産に需要増⇒ドル高・円安⇒輸出価格が割安になり輸出増加
2.投資家の行動によるもの=株式⇒債券へのシフト
米国金利上昇⇒米国債券の期待収益率上昇。すると、以下のいずれの経路も筋が通る行動。
⇒①日本株を売って米国債券に投資
⇒②米国で株式から債券に投資家がシフト⇒米国株が下落⇒米国株を持っている投資主体が損失カバーのために日本株も売却
加えて、これらの動きへの「期待」が投資家をさらに動かしますし、さまざまな「期待」のベクトルの大きさによっては、米金利上昇⇒日本株高という場面もありえます。
ちなみに、1.については、マクロ経済学で、マンデル・フレミングモデル
http://www.acajp.net/kinyuu/2005/05/post_443.html
(↑あまり親切な解説ではないが)を基礎として学ぶとよいでしょう。
日本の景気(株価)はアメリカ経済(株式市場)の好調によって維持されているという前提が多くの市場参加者に認知されている。その為、アメリカの利上げ→米企業の金利負担増→成長抑制→株価下落という連想が広がり、引いては日本の景気(株価)も下がると思う人が多くなり、先に売り逃げようとする人が多くなる。結果、日本の株価が下がる。
アメリカの金利が上がることに対して、市場での一致した見解は主に以下のようなものです、
1.ここ数年のアメリカの好況を支えていた主要因である、個人消費の減退
2.ここ数年のアメリカの好況を支えていた主要因である、住宅/不動産市場の冷え込み
3.ここ数年のアメリカの好況を支えていた主要因である、企業の設備投資の減速
1は、金利が上がると個人が貯蓄にまわすお金を増やすという単純な理由の他に、好況時の利上げはインフレを招くことが多く(アメリカ政府はそれを求めているみたいですが)、ものの値段が高くなるので消費が控えられます。
2は、普通不動産を購入するときは住宅ローンなどを組みますが、利上げ=借り入れ金利UPで需要が落ちます。また投資対象としての不動産の魅力も銀行預金金利が上がれば相対的に下がります。
3は、設備投資には元手が必要で、利上げ=資金調達コストUPであり積極的な設備投資に水を差します。
主に以上の3つ理由で、アメリカの利上げ=アメリカ経済の減速と見られているようです。
次に、アメリカ経済の減速が予測されると日本の株が下がるメカニズムですが、これについてはマクロ/ミクロでいろいろな人が色々な事を言っています。私が思うに一番大きな要因はとてもシンプルで、日本企業の業績がアメリカ市場での出来とかアメリカ向け輸出に支えられているけれども、そのアメリカ向けビジネスが細ると、企業業績が悪くなると言うことではないでしょうか。
日本の株価がアメリカの株価に連動するというのは確かに見られることですが、これは結果であって、原因を考えればしごくもっともな結果です。日本の株価は日本企業の将来に対する期待値であり、日本企業の将来は世界最大の市場であるアメリカの景気に大きく左右される状況です。アメリカの株が下がっている時とは、すなわち日本企業の将来に悪いニュースが出ている時ということになります。
参考URL
コメント(0件)