◆業務を遂行できる能力について
・前回の回答にも書きましたが、どのような業務を想定している人事か、によって、業務を遂行できる能力は変わります。
・その能力があるのか、もちろん、履歴書や研究業績書で書いておられるとおもいますが、口答で説明させられることが多いです。過去のご質問を拝見させて頂きましたが、美術系でいらっしゃるようですので、それこそ過去の作品をポートフォリオにして、その場でプレゼンできるよう勢いでもよいと思います。
◆経歴について
・これも過去のご質問から推察するに、このような職種ははじめてではないでしょうか。となると、大学卒業から年数がたっていると、今まで何をしていたのか聞かれるでしょう。
・そして「なぜ転職を?」と聞かれるでしょうね。まったく別の仕事をしていたのであればなおさらです。
・学生からそのままの就職であっても、「なぜ“この仕事”を選ぼうと思ったのか?」と聞かれるでしょう。
◆志望動機
これはどこでも聞かれますね。もちろん、「なぜ“貴校”なのか」を、大学の方針、カリキュラムなどを理解した上で答えられるようにしておいたほうがよいでしょう。
◆教育に関する一般的なこと
大学に限らずですが、どの教育機関もいろいろ問題を抱えています。いじめ、不登校、虐待、不履修、無関心、犯罪(殺人、麻薬…)などなど。助手とはいえ、学生とまったく関わらないというわけにはいかないでしょうから、教育に関する一般的な見識を問われることもあります。
◆他への応募について
企業の面接と違い、おそらく人数は絞っているはずです。もしくは、そもそも応募が少ないでしょう。となると、合格させても断られないかどうか、は大きな問題です。というのは、次の候補者をどうするかについて、教授会や理事会にかけてたり…というのは、面接が主たる業務ではない大学の教員にとって、非常に面倒なことなのです。
狭い世界ですので、断ったりしたら、どの大学の出身なのか、どの先生の「弟子」なのか、すぐわかります。そして、次に応募しようと思ったときに、「断った」という情報が回っていて落とされる可能性があります。また、ご出身の先生や研究室に多大なる迷惑をかけることになるでしょう。重々ご承知おきください。
いろいろ書きましたが、がんばってください。
地方私立大学関係者です。
助手という職位はなくなると聞いています。来年度からは,これまでの助手の方々は,教務助手か助教に分かれるということです。前者の教務助手は主に事務を担当することになるようです。後者の助教は主に授業の補助を担当することになるようです。そして助教は将来の専任講師あるいは準教授の候補になるということです。
このことから,推測ですが,教務助手の採用の場合は,事務的能力が強く問われることになると思います。これは企業も同じでしょうが,近年はやはりPC能力に重点が置かれているようです。
助教の採用の場合は,研究業績と教育力が強く問われることになると思います。近年の傾向としては,準教授以上でさえも,教育力に,より重点が置かれているようです。面接で模擬授業をさせられたという話も聞いたことがあります。
国立や大手の私立大学のことはよく分かりませんが,大講座制の体制が未だ根強く残っているような学科だと,やはり教授の研究を手伝えるかどうか,ということが問われるのではないでしょうか。大講座制はやめましょうよ,というのが全国的な流れのようですが,やはり最先端の高度な研究をチームでやっているような研究室だと,教授を中心とするピラミッド体制でないとやりにくいでしょうから,そういうところはなくならないと思います。
いずれにせよ,企業のように大量に採用しない大学の人事は,「してもらいたい仕事」が,前もってかなり明確に決まっているケースが多いと考えられます。ですから,受ける予定の大学がどういう人を欲しているのか,事前の調査をよくされておくとよいのではないでしょうか。
最近は助手もいろいろあり,分野によっても異なるかと思いますが,何らかの専門性が必要な助手であれば,
1.自分が行っている研究に関する質問と研究の展望
2.助手をする研究室や研究所のやっている研究内容に関する質問
3.教育に関する業務がある場合は大学での教育をどのように考えるか
4.研究者としての将来の展望
が中心になります.
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