【理屈パズル】


理屈パズル「どうしてそう思うの?」。ルールは↓です。
http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20060715
回答オープンは10/31(水)の23:59以降。

教室でH香とG太が話している。

H香「いい女ってどんな人かしら」
G太「男からも女からも好かれてる女だろ」
H香「うちのクラスにいるかな」
G太「I穂はどう?」
H香「たしかにI穂は、女全員から好かれてるわね」
G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」
H香「ええーっ、あのB美が? 女でB美が好きなのはI穂くらいよ」
G太「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」
H香「好みが分かれそうね」
G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
    で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」
H香「へぇー。I穂派の男はB美が嫌いなの?」
G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」
H香「ふうん」

そこにI穂とB美があらわれた。
I穂「こんにちは。面白そうな話してるじゃない?」
B美はぶすっとした顔で言った。
B美「私はまあ、うれしいけど、I穂にはすごく失礼よね」

G太とH香は思わず同時に尋ねた。
G太&H香「どうしてそう思うの?」

回答の条件
  • 1人2回まで
  • 登録:
  • 終了:2007/11/01 00:46:42
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ベストアンサー

id:FLOW_GAMA No.13

回答回数82ベストアンサー獲得回数10

ポイント110pt

G太&H香「どうしてそう思うの?」




B美はゆっくりと話し始めた。

B美「最初に「いい女」の定義を「男からも女からも好かれてる女」に

   しているのは問題ね。これだとどちらか一方から好かれて

   いなかったら、「いい女」ではないということになるじゃない」

H香はうなずいた。

H香「そうだけど、それが失礼なの?」




B美は話を続けた。

B美「・I穂は、女全員から好かれてる

   ・女でB美が好きなのはI穂だけ

   

   女の好き嫌いはこうなるけど、I穂、B美どちらも「女から好かれてない」

   わけじゃないから、二人とも女からは好かれていることになるわね」

   



B美「・男はI穂派かB美派

   ・男はB美が好きか嫌いで中間はない

   ・B美を好きな男はI穂のことが嫌い

   ・I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない

   

   男の好き嫌いはこうだけど、これがどういうことになるか、わかる?」


B美「これだとB美派の男はB美を好きだから、B美は「男からも女からも

   好かれてる女」という「いい女」の条件に当てはまることになるけど、」




B美はさらに話を続けた。

B美「I穂派の男でB美が嫌いな人はいないということは、男はB美が好きか嫌いの

   どちらかだから、I穂派の男はB美が好きっていうことになるわね。

   でも同時に、「B美を好きな男はI穂のことが嫌い」だから、I穂派の男は、

   I穂派なのにI穂のことが嫌いということになるわ。

   

   要するに、男はI穂派かB美派どちらであってもI穂のことを好きじゃ

   ないから、I穂は「男からも女からも好かれてる女」じゃなくなって、

   結局、I穂は「いい女」ではないと言っているようなものよ」




G太はやっと気づいた。

G太「そうか!それは気がつかなかった」

同時にH香も気づいた。

H香「その通りね。I穂、ごめんなさい、確かに失礼だったわ」




しかしI穂は微笑んだまま二人に言った。

I穂「まあ、私は全然気にしていないわ。B美、行きましょう」

I穂とB美は一緒に教室から出て行った。




教室に残ったH香とG太はさらに話を続ける。




G太「でもまだわからないことがあるんだ。I穂にはすごく失礼な話をしてたのに、

   I穂は特に怒ってなくて、「面白そうな話してるじゃない?」って普通に

   話していたし、逆にB美はぶすっとした顔をしてたよね?」

H香「そうね。どうしてかしら?」






そのころ、B美は隣で歩くI穂を横目に見ながら考えていた。

B美「I穂が怒らなかったのは、H香とG太の話の内容に誤解があることが

   わかっていたからね。I穂は私になついてるけど、私をからかって

   面白がっているだけ。いつも一緒にいるから、皆に「I穂はB美が好き」

   って思われてるかも知れないけど、実際は違うのよね。

   

   

   「I穂はB美が好き」という前提が間違っていれば、女で私のことを

   好きな人は一人もいなくなるから、私もI穂と同じように「男からも女からも

   好かれてる女」じゃなくなる。同時に「いい女」じゃないことになるわ。

   I穂はそれがわかっているから冷静でいられたのね」

   



B美は思わずつぶやいた。

B美「I穂、あなた「いい性格」してるわね」

I穂はにっこりと微笑みながら答えた。

I穂「B美、どうしてそう思うの?」


・--------------- 【謎解き】「どうしてそう思うの?」回答編 終わり ---------------




G太&H香の会話を厳密に解釈すると、I穂は男から好かれていないので

いい女ではない、という結論までが回答です。

(最後の部分は、「B美はぶすっとした顔で言った」理由を推理して書きましたが、

回答とはあまり関係ありません)

id:lionfan

FLOW_GAMA様、以前の設定も生かした小説風の解答、すごい力作ですね。

で、主要なポイントもちゃんと抑えています。すばらしいです。

なおこちらのB美がぶすっとしていたのは、単に照れ隠しです。

2007/11/01 00:29:07

その他の回答12件)

id:chocolate_caramel No.1

回答回数10ベストアンサー獲得回数0

ポイント100pt

H香「いい女ってどんな人かしら」

G太「男からも女からも好かれてる女だろ」

好かれている(=恋愛感情を抱かれている)と解釈したB美。


G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」

クラスの男の半分はI穂に恋愛感情を抱いている。

もう半分の男はB美に恋愛感情を抱いている。


G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」

「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」と言っているので、クラスの男全員がB美を好いている。

「B美だけ」を好きな男はクラス半分存在するが、「I穂だけ」を好きな男は存在しない。

I穂派の男達はI穂に恋愛感情を抱いていながらも、B美にも恋愛感情を抱いている。

I穂派の男達は、I穂にたいしてすごく失礼だ。

id:lionfan

chocolate_caramel様、最初の回答、ありがとうございます。

で、クラスの「半分」というところが、ちょっとこちらの想定とは違いました。

ですが、「I穂だけ」を好きな男は存在しない、というのは、なかなかいいところをついています。

2007/10/31 23:59:15
id:seachikin No.2

回答回数138ベストアンサー獲得回数17

ポイント100pt

>男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない

→普通に考えるとB美のことも好き若しくはどちらでもないと考える。

>I穂が好きな男でB美が嫌いな男がいない

→中間はいないので、I穂の好きな男はB美のことも好きと考える。

>男はI穂派かB美派の、どっちかだね

→この時点で他の候補者が出てこないので、男はみんなB美が好きと言う事になる。

しかし、

>B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ

→ということは、男はみんなB美が好きなわけだから、みんなI穂が嫌いということになる。

つまり、男はみんなB美のことが好きで、

I穂が好きな男は1人もいない、

それどころか男はみんなI穂を嫌っている、という結果になるので

I穂には失礼な話になる。

id:lionfan

seachikin様、ありがとうございます。

この回答でおおよそオッケーです。

「いい女」論議の件についても触れていただければ満点でした。

2007/11/01 00:01:11
id:ugi1010 No.3

回答回数39ベストアンサー獲得回数3

ポイント100pt

説明が下手なのでなるべく箇条書きにします。

回答

H香とG太の会話の内容を理屈から順次追うと、

0.前提条件、B美もI穂も女である(コンテキストからこうであると推測する)

 

1.いい女の条件は「男からも女からも好かれている人」という2つの条件が必要である。

 

2.I穂は女全員から好かれている。

  B美はI穂から好かれている。

 よって、二人はいい女であることの必要条件の一つを備えている。

 

3.クラスの男がI穂、B美について思っていることをピックアップすると次の通り、

 ① 「男はI穂派かB美派の、どっちかだね」

 ② 「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」

 ③ 「男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」

 ④ 「B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」

 ⑤ 「I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」

 

4.もしI穂が好きな男がクラスに一人以上いると仮定したら、

 ① 3⑤の会話からすると、その男達はB美が嫌いでない、

 ② しかし、3③の会話から、B美が嫌いでないその男達は、B美が好きということになる、

 ③ しかし、3④の会話から、B美が好きなその男達は、I穂が嫌いということになり、

 ④ この仮定が成り立たない。

 ⑤ つまりI穂が好きな男は一人もいないことになる。

 

5.上から導き出された結果(4⑤)および3①、3③の会話から

 ① クラスの男は全員B美が好きということになる。

 ② 検証すると、3①~⑤のどの会話とも矛盾していない。さらに

 ③ 3④から、クラスの男全員はI穂が嫌いである。

 

6.結論として、H香とG太の会話は

 ① B美は、I穂から好かれており、クラスの男全員が好いているので、

   2つの条件を備えているので、いい女である。

 ② I穂は女全員から好かれているが、クラスの男全員が嫌っているので、

   条件を備えていないので、いい女ではない。

 

 という会話をしていることになり、B美はうれしいがI穂には「失礼な話」となる。

 

id:lionfan

ugi1010様、おみごとでした。

これは完全な正解で、しかもすっきりしています。

こちらの正解もあとで示しますが、めっちゃ長くなってしまっています。

実にお見事でした。おめでとうございます。

2007/11/01 00:03:42
id:dungeon-master No.4

回答回数571ベストアンサー獲得回数40

ポイント100pt

G太の話を厳密に捉えると、このクラスの男はI穂嫌いB美好きのB美派しか

居ないことになります。

B美の発言は、

「私はまあ、うれしいけど」→B美派しかいない

「I穂にはすごく失礼よね」→I穂を嫌っている男しか居ない

という理由でしょう。


うかつなG太の発言を検証:

マトリックス起こしてみます。

\I○△×
B+---
○|・・・
△|・・・
×|・・・

縦軸がB美についての好き嫌い、横軸がI穂についての好き嫌い。

○好き、△どちらでもない、×嫌い。

内容は縦横の組み合わせが存在する場合は◎、なければ#とします。


>男はI穂派かB美派の、どっちかだね

ということなので、I穂かB美のどちらか1方に○が入るのがクラスの男の

取りうるスタンス。

\I○△×
B+---
○|#・・
△|・##
×|・##

>男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない

\I○△×
B+---
○|#・・
△|###
×|・##

B美の△行が消えました。


>B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ

「I穂のことが好きではないんだ」なら、まだ救いがあったのに…

\I○△×
B+---
○|##◎
△|###
×|・##
B美好きの行が確定。

>I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな

\I○△×
B+---
○|##◎
△|###
×|###

はい、I穂好きの列、消えました…

激烈B美派しかいませんねえ。

id:lionfan

dungeon-master様、これもすっきりした回答でした。

こちらも図を利用して解いています。

で、まったくこの通りの回答です。おめでとうございます。

2007/11/01 00:06:14
id:Sag_Chicken No.5

回答回数211ベストアンサー獲得回数4

ポイント100pt

a.男はI穂派かB美派の、どっちか

b.男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない

c.で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌い

d.I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない

より

I穂派の男は「B美が嫌いではない」ので「B美が好き」

つまりクラス全部の男子はB美が好きでI穂は嫌い。

状況としては矛盾しているような気もする。

id:lionfan

Sag_Chicken様、ありがとうございます。

「クラス全部の男子はB美が好きでI穂は嫌い」というのでOKです。

2007/11/01 00:07:48
id:yo-kun No.6

回答回数220ベストアンサー獲得回数30

ポイント100pt

どうも、yo-kunです。


G太とH香の会話をまとめてみましょう。

1)いい女とは男からも女からも好かれる女である

2)I穂は(I穂を除く)女全員から好かれている

3)男はB美が好きかI穂が好きかのどちらかである

4)I穂はB美が好きである

5)男はB美が好きか嫌いかのどちらかである

6)B美が好きな男はI穂のことが嫌いである

7)I穂が好きな男でB美が嫌いな男はいない


I穂が好きな男が存在すると仮定しましょう。

3)よりその男はB美が好きではない。

5)よりその男はB美が嫌いである。

7)より矛盾。

つまりI穂を好きな男は存在しないことになります。


このことと3)より男はみんなB美が好きであることがわかります。

4)よりI穂は女でありB美が好きである。

1)よりB美はいい女である。


確かにB美にとってはうれしい発言ですがI穂にとっては失礼な話ですね。


しかしG太はとんでもないことを口走っていますね。

論理的に考えられる人ならば100人が100人とも「I穂を好きな男はいない」という結論に達するはずです。

しかもその証明の前提となる発言は全てG太の発言ですから…。

今回ばかりはB美の性格のせいにするのは無理があります。

G太にはいち早く発言を撤回しI穂に謝罪することをオススメします。

id:lionfan

yo-kun様、ありがとうございます。

ですよね、今回はG太も悪い。

ですがぼんやり読むと、I穂は女子全員と男子の大多数から好かれているのに、

B美は女子には1人だけ、男子からもごく変わり者からしか好かれてない、

というふうに読めませんでしたか? そうであるといいなあ。

2007/11/01 00:11:35
id:masapguin No.7

回答回数25ベストアンサー獲得回数3

ポイント100pt
  • I穂派の男はB美を嫌いではない
  • 全ての男はB美を好きか嫌いかのどちら

から

  • I穂派の男=B美派の男

になります。しかし

  • B美派の男はI穂のことが嫌い

という命題とこれは相反しますので、この条件を満たすためには

  • I穂派の男はいない

ということにしかなりえません。


ここで

I穂派:

全ての女

B美派:

I穂

全ての男

となりますので、最初の

  • H香「いい女ってどんな人かしら」
  • G太「男からも女からも好かれてる女だろ」

より、

  • 全ての男と一人の女から好かれるB美はよい女
  • 全ての女からしか好かれないI穂はよい女ではない

と結論づけられます。

でいかがでしょうか

id:lionfan

masapguin様、じつにすっきり、最短の説明で正解です。

すばらしい!!

2007/11/01 00:12:57
id:kumaimizuki No.8

回答回数614ベストアンサー獲得回数31

ポイント100pt

B美「H香は「いい女ってどんな人かしら」って、G太に聞いたわよね?」

H香は「うん」と頷いた。

B美「その時、G太は何て答えた?」

G太「えっと……男からも女からも好かれてる女だろ。だっけ?」

B美「そうよ。そこで、わたしとI穂の名前が挙がったわよね」

H香「ええ、そうよ」

B美「I穂は女子全員から好かれている。もちろん、わたしも含まれてるわ」

I穂「そして、わたしはB美のことが好きよ」

B美「対して、わたしを好きなのはI穂くらいって言ったわよね。

   つまり、H香はわたしのことを好きではない、ということよね」

H香は苦笑いをした。

B美「まぁ、今はその話じゃないから別にいいわ。そして、男子の評判は?」

G太「ああ、I穂派かB美派で分かれてるってこと?」

B美「そう。そして、わたしのことを好きな男子は、I穂が嫌いって言ってたわよね」

G太「そう……だけど」

G太はちょっと気まずそうに言う。

構わずB美は続ける。

B美「だけど、I穂を好きな男子は、わたしのことは嫌いじゃないのよね。

   ここで、最初に言ってたことを思い出してみて」

H香「最初に言ってたこと?」

G太「いい女の条件ってヤツ?」

B美「そう。条件は『男からも女からも好かれてる女』よね。

   だけど、I穂は女子からは好かれているけど、男子からは好かれていない。

   だから、I穂はいい女とは呼べないの。

   そして、わたしは男子から好かれているし、女子からも好かれていて、どちらからも嫌われていない。

   つまり、わたしはいい女の条件に当てはまるってわけ」



=============


かなり勝手に作ったので、色んな意味で間違ってると思うのですが。

まとめると

  • いい女の条件は『男女共に好かれていること』
  • I穂は女子から好かれているが、男子からは好かれていない
  • B美はI穂(女子)から好かれている上に、男子からも好かれている
  • I穂は『いい女』ではないが、B美は『いい女』である

補足すると、I穂派の男子はいるけど、「I穂が好き」ということは全く言っていない。

一方でB美は、B美が好きな女子(I穂)と、好きな男子がいる。どちらからも好かれていることが会話上で出てきている。

この結果、「I穂はいい女じゃないけど、B美はいい女だよな」という会話に聞こえてしまう。



といった答えでいいのでしょうか?

id:lionfan

kumaimizuki様、概要はそれでOKです。

こちらの想定は、B美は ○○派=○○好き+○○が好きでも嫌いでもない

と広く解釈しているので、男子全員がI穂を 嫌い とまで考えているところです。

「いい女」論議については、そのとおりです。よい回答でした。

小説風の答え、すごく楽しかったです。

2007/11/01 00:17:06
id:tamamya No.9

回答回数1ベストアンサー獲得回数0

ポイント100pt

教室でH香とG太が話している。

H香「いい女ってどんな人かしら」

G太「男からも女からも好かれてる女だろ」

H香「うちのクラスにいるかな」

G太「I穂はどう?」

H香「たしかにI穂は、女全員から好かれてるわね」

a)I穂は女全員から好かれている

G太「あとB美。男はI穂派かB美派の、どっちかだね」

1)男はB美派とI穂派のどちらかである

H香「ええーっ、あのB美が? 女でB美が好きなのはI穂くらいよ」

b)I穂はB美が好きである

G太「男にはB美が好きって奴もいるんだよ」

H香「好みが分かれそうね」

G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」

    で、B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」

2)男はB美が好きか嫌いのどちらかである

3)B美派はI穂が嫌いである

H香「へぇー。I穂派の男はB美が嫌いなの?」

G太「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」

4)I穂派でB美が嫌いな人はいない

H香「ふうん」

そこにI穂とB美があらわれた。

I穂「こんにちは。面白そうな話してるじゃない?」

B美はぶすっとした顔で言った。

B美「私はまあ、うれしいけど、I穂にはすごく失礼よね」

G太とH香は思わず同時に尋ねた。

G太&H香「どうしてそう思うの?」


2)と4)よりI穂派の男もB美が好きとわかる

(「B美が嫌いでない」 かつ 「B美が好きか嫌いしかない」 つまり 「B美が好き」)

1)より男はB美が好きとわかる

3)よりI穂を嫌いな男がいることもわかる


a)とb)より女→I穂→B美となり,B美は女から好かれていることになる


以上より,B美は男からも女からも好かれており,いい女ということになる.

また,I穂は一部の男から嫌われていることもわかる.

id:lionfan

tamamya様、ありがとうございます。

これは堅実な答えで、つまり○○派=○○好き、と解釈したケースで、

もちろん正しい推論です。むしろこちらの示す正解は、

やや広く強引な解釈をしたケースです。

というわけで、これも別解ですが正解とみなします。ありがとうございます。

2007/11/01 00:20:31
id:NumLk No.10

回答回数32ベストアンサー獲得回数0

ポイント100pt

男はB美が好きか嫌いのどっちかである。

そしてB美が好きな男はI穂が嫌いである。


このことから、I穂を好きな男はB美を嫌っている男達の中にいることがわかる。

しかしI穂を好きな男の中にはB美を嫌いという人はいない。これは矛盾していることになる。

この条件を満たすことができるのは、I穂を好きな男が0人の場合だけである。


つまり、男の中でI穂を好きな人はいないということになる。


最初の前提「いい女は男からも女からも好かれている女」なので、

B美は男からも、女(I穂ひとりだけだけだとしても)からも好かれているので「いい女」である。

しかし、I穂を好きな男はいないので「いい女」と言うことはできない。


以上のことから、I穂に失礼な話ということになる。

id:lionfan

NumLk様、まったくもって非の打ち所なし。

完全な正解です。実にすばらしいです。

2007/11/01 00:21:46
id:okasaru No.11

回答回数4ベストアンサー獲得回数0

ポイント100pt

B美の好みは好きor嫌いで中間がないので

対偶を取ると

B美を好きな男は、I穂のことが嫌い→「I穂を嫌いじゃない男は、B美のことが嫌い」

といえる。

①I穂を好きな男は、B美のことが嫌い

②I穂派の男でB美が嫌いな男はいない

この2点が矛盾する。

つまり実は男はみんなB美が好きでI穂が嫌い。

id:lionfan

okasaru様、今回は対偶がけっこう重要で、

ですので「対偶」という言葉をつかって答えていただいたのがうれしいです。

もちろん正解です。ありがとうございます。

2007/11/01 00:23:14
id:takejin No.12

回答回数1543ベストアンサー獲得回数203

ポイント100pt

1:男性は、B美派(B美が好き)とI穂派(一旦保留)に分かれる。

※「男はI穂派かB美派の、どっちかだね」


2:I穂派の男性は、B美が好き。

※「I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」&「男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」(つまり、嫌いじゃないんたから好き)

3:ここで、男性は「全員」B美が好き。ということになる。

→ B美にとってはうれしい。

4:このことは、つまり、「男性は全員I穂のことが嫌い。」

ということになる。

※ 「B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」

→ I穂には失礼。

こんなところでしょうか。

id:lionfan

takejin様、そのとおりです。

ゆえにB美はいい女だが、I穂はそうではない、

と付け加えていただければ完全でした。

ありがとうございます。

2007/11/01 00:24:49
id:FLOW_GAMA No.13

回答回数82ベストアンサー獲得回数10ここでベストアンサー

ポイント110pt

G太&H香「どうしてそう思うの?」




B美はゆっくりと話し始めた。

B美「最初に「いい女」の定義を「男からも女からも好かれてる女」に

   しているのは問題ね。これだとどちらか一方から好かれて

   いなかったら、「いい女」ではないということになるじゃない」

H香はうなずいた。

H香「そうだけど、それが失礼なの?」




B美は話を続けた。

B美「・I穂は、女全員から好かれてる

   ・女でB美が好きなのはI穂だけ

   

   女の好き嫌いはこうなるけど、I穂、B美どちらも「女から好かれてない」

   わけじゃないから、二人とも女からは好かれていることになるわね」

   



B美「・男はI穂派かB美派

   ・男はB美が好きか嫌いで中間はない

   ・B美を好きな男はI穂のことが嫌い

   ・I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない

   

   男の好き嫌いはこうだけど、これがどういうことになるか、わかる?」


B美「これだとB美派の男はB美を好きだから、B美は「男からも女からも

   好かれてる女」という「いい女」の条件に当てはまることになるけど、」




B美はさらに話を続けた。

B美「I穂派の男でB美が嫌いな人はいないということは、男はB美が好きか嫌いの

   どちらかだから、I穂派の男はB美が好きっていうことになるわね。

   でも同時に、「B美を好きな男はI穂のことが嫌い」だから、I穂派の男は、

   I穂派なのにI穂のことが嫌いということになるわ。

   

   要するに、男はI穂派かB美派どちらであってもI穂のことを好きじゃ

   ないから、I穂は「男からも女からも好かれてる女」じゃなくなって、

   結局、I穂は「いい女」ではないと言っているようなものよ」




G太はやっと気づいた。

G太「そうか!それは気がつかなかった」

同時にH香も気づいた。

H香「その通りね。I穂、ごめんなさい、確かに失礼だったわ」




しかしI穂は微笑んだまま二人に言った。

I穂「まあ、私は全然気にしていないわ。B美、行きましょう」

I穂とB美は一緒に教室から出て行った。




教室に残ったH香とG太はさらに話を続ける。




G太「でもまだわからないことがあるんだ。I穂にはすごく失礼な話をしてたのに、

   I穂は特に怒ってなくて、「面白そうな話してるじゃない?」って普通に

   話していたし、逆にB美はぶすっとした顔をしてたよね?」

H香「そうね。どうしてかしら?」






そのころ、B美は隣で歩くI穂を横目に見ながら考えていた。

B美「I穂が怒らなかったのは、H香とG太の話の内容に誤解があることが

   わかっていたからね。I穂は私になついてるけど、私をからかって

   面白がっているだけ。いつも一緒にいるから、皆に「I穂はB美が好き」

   って思われてるかも知れないけど、実際は違うのよね。

   

   

   「I穂はB美が好き」という前提が間違っていれば、女で私のことを

   好きな人は一人もいなくなるから、私もI穂と同じように「男からも女からも

   好かれてる女」じゃなくなる。同時に「いい女」じゃないことになるわ。

   I穂はそれがわかっているから冷静でいられたのね」

   



B美は思わずつぶやいた。

B美「I穂、あなた「いい性格」してるわね」

I穂はにっこりと微笑みながら答えた。

I穂「B美、どうしてそう思うの?」


・--------------- 【謎解き】「どうしてそう思うの?」回答編 終わり ---------------




G太&H香の会話を厳密に解釈すると、I穂は男から好かれていないので

いい女ではない、という結論までが回答です。

(最後の部分は、「B美はぶすっとした顔で言った」理由を推理して書きましたが、

回答とはあまり関係ありません)

id:lionfan

FLOW_GAMA様、以前の設定も生かした小説風の解答、すごい力作ですね。

で、主要なポイントもちゃんと抑えています。すばらしいです。

なおこちらのB美がぶすっとしていたのは、単に照れ隠しです。

2007/11/01 00:29:07
  • id:lionfan
    誤解をまねくかもしれないので細かい修正を。

    G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
        で、B美 が 好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」


    G太「うん。男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない」
        で、B美 を 好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ」

    の意味です。
  • id:lionfan
    ---------- 理屈パズル「どうしてそう思うの?」解答編 Part1 ----------

    不思議そうに尋ねるH香とG太に、B美はきっぱりと言った。
    B美「私はいい女で、男全員から好かれてて、
       でもI穂はいい女じゃないどころか、男全員から嫌われてる、
       って言ってたもの」

    G太はびっくりした。
    G太「はああーーー?」

    B美は続けた。
    B美「まあ、私のことを『好き』なのはI穂だけかもしれないけど、
       ほかの女の人からだって、嫌われているとは限らないし、
       そもそも私は、女から真剣に好かれたって、あんまり嬉しくないし」
    H香は恐る恐る言った。
    H香「あのB美、どうしてそんな結論に・・・」

    I穂はなだめるようにB美に声をかけた。
    I穂「B美、あなたは先に図書館に行ってて。私は後から行くから」

    B美が教室から出ると、I穂は2人に向き直った。

    I穂「さて、説明する必要がありそうね」
    G太「ぜひ頼む」
    I穂は説明をはじめた。



    I穂「まず第1にB美は、
       人は人に対して、『好き/嫌い/中間』のどれかになる、と考えてるみたいね。
       それはいい?」
    2人はうなずいた。
    H香「好き/嫌いしかない、ってより、ずっといいと思うわ」

    I穂は説明を続けた。
    I穂「いま話題にされていたのは私とB美の2人で、
       クラスには男子と女子がいるわけだから、可能性はこんな図になるわね」

    I穂は黒板に3×3のマスを2つ描いた。
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_01.gif

    2人はしばらく図を眺めて、納得した。
    G太「それで?」

    I穂「H香は『I穂は、女全員から好かれてる』ってことを言ってくれて、
       とてもうれしいんだけど、それはこの図にすると、
       私のことが嫌い、もしくは普通の女子はいない、ってことね。
       だからこれらマスには誰もいないの」

    I穂は6マスを塗りつぶした。
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_02.gif

    H香「うん」

    I穂「で、第2の仮定。
       次にG太が『男はI穂派かB美派の、どっちかだ』って言ったんだけど、
       ここでB美は『○○派』って言葉を、『○○が好き』じゃなくて、
       『○○のことが嫌いではない』って意味に解釈したみたいね。

       つまりB美は、○○さんのことを、
       必ずしも好きでなくても、嫌うほどでなければ、
       ○○派と呼んでもいい、と考えたのね」

    G太は尋ねた。
    G太「どうしてそうわかるの?」

    I穂は即答した。
    I穂「私のことを『男子全員から嫌われている』って言い切ってたもの。
       そう言い切るからには、
        ○○派=○○好き、じゃなくて、○○派=○○好き+○○普通
       と考えなくちゃ、話が合わないの」

    H香は首をかしげた。
    H香「よくわからない。そうなの?」

    I穂は続けた。
    I穂「まあその話は、今から図で説明していくから。

       で、仮に○○派=○○好き+○○普通だとして、
       全ての男がI穂派かB美派だってことは、
       男で私たち2人をどちらも嫌っている人はいない、ってことよね。
     
       だからこの領域にいる男子はいないの」

    I穂はまた1マス、塗りつぶした。
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_03.gif

    I穂「さて、次にH香が『ええーっ、あのB美が?
       女でB美が好きなのはI穂くらいよ』って言ったわね」

    H香は済まなさそうな顔をした。
    H香「B美、怒ってないかな・・・」

    I穂はにっこりした。
    I穂「大丈夫。そこがB美のいいところよ。たぶんB美の頭の中では、
       『女ではI穂だけが私のことが好きで、他の女は『好き』というほどではない』
       くらいにしか思ってないから」
    H香「だといいんだけど」

    I穂は図を書き足した。
    I穂「すると図はこうなるわ。女子では私だけがB美が好きで、残りは普通か嫌い」
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_04.gif

    2人は図を見てうなずいた。
    I穂は興味深そうに言った。
    I穂「次にG太が『男にはB美が好きって奴もいる』って言ったわね。それ誰?」

    G太は困惑した。
    G太「秘密にしろって言われてるんだ」

    I穂は食い下がった。
    I穂「だいたいどんな人? もしかしてG太さん以上にいい男だとか?」

    G太は思わず答えてしまった。
    G太「まあ、ドジだけど気のいいやつだよ」

    I穂はフッと笑った。
    I穂「ありがとう。覚えておくわ。
       で、まあ、少なくとも1人はB美のことが好きな男もいる、と」
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_05.gif

    I穂は図に書き足すと続けた。
    I穂「そしてG太が決定的なことを言ったの」

    G太は不思議そうに聞き返した。
    G太「俺、何か言ったっけ?」

    I穂はうなずいた。
    I穂「『男はB美が好きか嫌いか、どっちかだね。中間はない』って言った」

    H香は驚いた。
    H香「よく覚えてるわね!」

    I穂は淡々と続けた。
    I穂「すると男子で『B美』の『普通』はいなくなる。だから図はこうなるの」
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_06.gif

    G太は図を見ながらつぶやいた。
    G太「どんどん領域が絞られてくな」

    I穂は相づちを打った。
    I穂「領域を狭める、という点では、次こそ決定的だったわね。
       G太は『B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ』って言ったのよ」

    G太はバツの悪そうな顔をした。
    G太「ごめんI穂、気にすんなよ」

    I穂は笑顔で言った。
    I穂「大丈夫。私は人の言うことをいちいち真に受けたりしないわ。
       でもB美はそういう人なのね。

       さて、『B美が好きな男は、I穂のことが嫌いなんだ』って言葉を、B美は
       『すべての男は、B美を好きであれば、I穂は嫌いである』って解釈したの。
       つまりB美好き=I穂嫌い、ってこと。だからこの領域の男はいない。
       ついでに、B美のことが好きなドジ男くんは、私嫌いに確定よ」
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_07.gif

    I穂はふうっと息をついた。
    I穂「ちょっと疲れたから、少し休憩させてもらうわ」
  • id:lionfan
    ---------- 理屈パズル「どうしてそう思うの?」解答編 Part2 ----------

    I穂はしばらく窓の外を見つめると、ふいに尋ねた。
    I穂「ところで、対偶って知ってる?」

    H香は首を振った。
    H香「何なの、それ?」

    I穂は答えた。
    I穂「AならはBである、が正しいなら、
       BであるときAでない、も、いつも正しいって話」

    G太は疑わしそうに尋ねた。
    G太「マジかよ?」
    I穂「ええ。本当なの」

    G太は信じられないという顔で尋ねた。
    G太「俺が風邪をひいてないときH香はニコニコしているなら、
       H香がニコニコしてないなら、俺は風邪を引いてるって言い切っていいのか?」
    I穂はうなずいた。
    I穂「いいの。よく考えれば納得できるはずよ」

    G太もH香も不思議そうだった。I穂は助け舟を出した。
    I穂「まあ、『交換条件』を思い浮かべると納得しやすいわね。

       G太がH香に
       『お前を愛している証拠に、明日、花束を持ってくるよ』って約束して、
       でも次の日にG太が、『ごめん花束、持ってこなかった』って言ったら、
       H香はふつうに『G太は私のこと、愛してないんだ』って思えるでしょ。

       これは
       『愛しているから花束を持ってくる』=『花束を持ってこないから愛してない』
       って、ちゃんと対偶を理解してる証拠なのよ」

    二人はちょっと感心した。

    I穂は続けた。
    I穂「じゃあ『B美を好きな男は、I穂は嫌い』の対偶は?」

    H香はすぐに答えた。
    H香「『I穂を嫌いでない男は、B美を好きではない』」

    I穂は頷いた。
    I穂「そう! で、さっき私は、B美は、
       『嫌うほどでなければ○○派と呼んでもいい』と考えてるようだ、
       って言ったわよね。

       つまり『I穂を嫌いでない』=『I穂派』だから、
       『I穂派の男は、B美を好きではない』って言ったことになるの」

    G太は首をひねった。
    G太「そういうことに・・・なるのか・・・な?」

    I穂は追加した。
    I穂「さらに男はB美を好きか嫌いかで、中間はないっていうんだから、
       『I穂派の男ならばB美を嫌い』って言ったに等しいわけ」

    G太は反論した。
    G太「いや、そんなことないけど」

    I穂はうなずいた。
    I穂「そう。G太は、まさに次の言葉で、そう言ったつもりだった。
       『いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな』って言ったわね」

    G太「うん、確かにそう言った」

    I穂は面白そうに尋ねた。
    I穂「これは矛盾するように思えない?」

    すぐにH香が答えた。
    H香「思う。『I穂派の男ならばB美を嫌い』なのに、
       『I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない』って言ったんだから」

    I穂はにっこりした。
    I穂「これが今回の話の中心なのよ。

       つまりね、この2つの文章は、
       いっけん矛盾しているようだけど、そうじゃない可能性もありうるの。

       『I穂派の男ならばB美を嫌い』が正しいとしても、
       そもそもI穂派の男なんて1人もいなかったら?

       そのときは『I穂派の男でB美が嫌いって奴はいない』も正しくなるわ。

       I穂派の男がそもそもいないんだから、
       I穂派の男で、しかもB美が嫌いな人なんて、いるわけない。
       これが、このいっけん矛盾する2つを成り立たせる、唯一の道よ。

       つまりB美は、『I穂派の男なんて1人もいない』って思っちゃったの。

       ところがB美は、I穂派ってことばを広く捉えてて、
       私のことを普通程度に思う人も『I穂派』に含まれると考えてる。

       普通程度でも『I穂派』にカウントしていいのに、
       そのI穂派の男すら1人もいないってことは、
       私は男子全員から嫌われてる、って結論になったのね」
    http://www.nurs.or.jp/~lionfan/riku_08.gif

    H香はびっくりした。
    H香「そんな!」

    I穂はくすくす笑った。
    I穂「もっとびっくりさせてあげましょうか。男子は全員、I穂派かB美派。
       なのにI穂派はひとりもいないとしたら・・・」
    G太は叫んだ。
    G太「男は全員、B美派だ!」

    I穂は続けた。
    I穂「しかも男子はB美のことが好きか嫌いかで、中間がないって言うんでしょ。
        だとしたら、男子は全員、B美にぞっこんってことよ!」

    I穂は声を出して笑った。
    I穂「で、あのとき2人は『いい女』について話してて、
       『男からも女からも好かれてる女がいい女だ』って言ってた。

       そしてB美は『好かれてる』を、『すべての男とすべての女から』じゃなくて、
       『少なくとも1人以上の男と、1人以上の女から』って解釈したの。

       B美はしょっちゅう、All or Nothingで考えるでしょ。

       『いい女』について、男女問わず、すべての人から好かれる人と考えるよりは、
       少なくともどちらの性別の人からも、1人以上から好かれている人、と
       解釈したほうが自然とでも思ったのね」

    H香はあきれた。
    H香「大部分の人から、って解釈すればいいのに」

    I穂は相槌をうった。
    I穂「もしG太がちゃんと『50%以上の人から』とか言ってたら、
       B美もそれに従っていたと思うわ。
       でも指定がない以上、『すべて』か『少なくとも1人以上』のどっちかと考えたのね」

    G太はため息をついた。I穂は続けた。
    I穂「さて、この解釈に従うと、私はいい女じゃない、ってことになる。
       だって女全員から好かれているとはいえ、
       残念なことに男子全員から嫌われてるんだから」

    G太はあわてた。
    G太「んなことはない!」

    I穂は笑った。
    I穂「わかってる。あくまでB美はそう思い込んじゃった、って話。

       逆にB美はいい女、ってことになるわ。
       男子全員から好かれてるんだし、
       女子の1人は、つまり私のことだけど、B美のことが好きなんだから。
       だからB美は、『私はまあ、うれしいけど、I穂にはすごく失礼よね』
       って言ったのよ」

    I穂はチョークを置いた。
    I穂「じゃあ私は、B美を図書館に迎えに行くから」

    I穂が去り際につぶやくのがH香には聞こえた。
    I穂「・・・F吉にも会えるといいわね。たっぷり話したいこともあるし」

    ---------- 理屈パズル「どうしてそう思うの?」解答編 終わり ----------
  • id:FLOW_GAMA
    いるか賞、ありがとうございます。

    I穂派について、「I穂派の男はいない」というのも考えましたが、I穂派の男が
    一人もいないのなら、「いや、I穂派の男でB美が嫌いって奴はいないな」という
    G太のセリフが矛盾するかと思い、I穂派の男はゼロではなく存在はしていると考えて、
    「I穂派の男は、I穂派なのにI穂のことが嫌い」と回答してしまいました。

    >なおこちらのB美がぶすっとしていたのは、単に照れ隠しです。
    全然はずしてた・・・(´・ω・`)ショボーン
  • id:lionfan
    FLOW_GAMA様、ありがとうございます。面白い解答でした。

    ところで今、読み返して、解答編の

    I穂「Aなら は Bである、が正しいなら、
        Bである ときAでない、も、いつも正しいって話」

    ではなく、

    I穂「Aなら ば Bである、が正しいなら、
        Bでない ときAでない、も、いつも正しいって話」

    の間違いであることが判明。お恥ずかしいです。

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