大学時代に読んだんですが、具体的なところを忘れてしまったので、ご存じの方、どうか教えてください。
「裁判に必ず勝つ技術」とかいうものを、有料で教えている人がいたんだそうです。
で、その内容というのが、「序論・本論・結論」だか、「大前提・小前提・結論」だか、「問題提起・意見提示・展開・結論」だか、要するに、現代では当然とされているような内容。
ただ、当時は当然ではなかったんだろうね、そういう技術というのも、やっぱり誰か発明した人がいるんだね、という話なんですが。
「 」で括った部分があやふやな部分……って、ほとんど全部。
曖昧で申し訳ないんですが、「これじゃないか?」というのをご存じの方がいらしたら、お願いします。
2回目です。
みなさんの回答を参考に再度調べてみました。
http://www.sanseido.net/Main/words/Hyakka/rheto/02.aspx
最初のレトリックの教師の一人であるコラクスは、法外な謝金をとって、ひとつの「秘術」を伝授していた。ある順序で弁論を行えば成功まちがいなしというのである。その「秘術」とは、実は「序論―本論(論証)―結論」であった。これは現代のわれわれから見れば笑い話であるが、当時にあっては決してそうではない。頭に思いつくままに喋(しゃべ)り散らしていた人がほとんどだった中で、このような「方法」を身につけた人の話は、際立って明快で説得的だったにちがいない。レトリックも一種の「科学」であるから、こういう幼稚な技術から始まって、次第に精密の度を加えていったのである。
http://mblog.excite.co.jp/user/tnomura9/entry/detail/?id=5787782
香西秀信著 『論争と「詭弁」』 のあとがきによると、古代ギリシアのレトリックの教師の授業料は生徒ひとりあたり1億円くらいだったそうだ。
そのように高額な授業料を取ってなにを教えていたかというのが気になるが、初期のソフィストの一人であるコラクスの「秘術」を例にあげてあった。彼の教える順序で演説を行えば演説は成功間違いなしというのだ。その順序と言うのは、1 プロオイミオン、2 アゴーネス、3 エピロゴスである。何のことはない、1 序論、2 本論、3 結論のことなのだ。
http://t-mikami.net/reading/2006/200609.html
この本の冒頭で「コラクスの両刀論法(ジレンマ)」という逸話が紹介されている。ティシアスという人物が教師コラクスにレトリックを学んだ。「コラクス先生、先生は私に何を教えてくださると約束して下さったのでしたかな」「誰であろうが説得してしまう術じゃ」。それに対してティシアスは、「そうでしたな。そうすると、もし先生が私にその術をちゃんと教えて下さったのであれば、(私は誰でも説得できる能力を身につけているわけですから)謝礼金を受け取らないように先生を説得することもできるわけですよね。反対に、もし先生がちゃんと教えて下さらなかったのであれば、約束不履行ということになり、この場合はもう私には先生にお金をお支払いせねばならない理由はなくなってしまうわけですな」という言う。これに対してコラクスも似たような反論を行う。このやりとりは裁判の中で行われており、判事たちはあきれて「この師にしてこの弟子あり」と述べるにとどまった。という話。
「古代ギリシャ」のエピソードで「裁判に必ず勝つ技術」としての弁論術として「レトリック」というものを、
最初のレトリックの教師(ソフィスト)の一人であるシラクサの「コラクス」が有料で教えていた。
その内容は「序論・本論・結論」で、現代では当然とされているような内容。
ということになるのではないでしょうか?
古代ギリシャのソフィストでしょうか。
http://www.tetsureki.com/home/labo/hyakke/fano-06.html
これらの裁判に勝つために、必要とされたのは弁論のうまさです。大勢の人たちを説得する弁論術は民主政治には必須のものでしたが、裁判で勝つためにも重要でした。お金があり、教養のある人々は弁論術を高額な授業料を払ってでも身につけようとしました
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa235015.html
古代ギリシアでは裁判の時、自分が弁護人となっていました。不正なことをしたとしても、上手にみんなを説得できれば評決で勝つことができたのです。平たく言えば口のうまい人であれば、真実を捻じ曲げても生きていけるというわけです。この自分を<弁>護する<論>の立て方の<術>を教えた人たちがソフィストと呼ばれる人で、いわゆる世渡りのコツを教えたのでした。これが処世術ともよばれる弁論術です。
http://blog.hix05.com/blog/2007/09/post_377.html
ソフィストとして名高い者には、プロタゴラス、ゴルギアス、プロディコス、ヒッピアスといった人びとの名が上げられるが、彼らはみな報酬を得て弁論の技術を教授していた人々である。これらの人々が若し今日の社会に生まれたら、迷うことなく弁護士となっていただろう。
ディオゲネス・ラエルティオスがプロタゴラスについて面白いエピソードを紹介している。彼は弟子のエウアトロスが裁判で勝てるように弁論術を教えたが、裁判の結果の如何にかかわらず報酬を支払ってもらいたいと要求した。プロタゴラスの理屈に寄れば、「もしわたしが君との訴訟に勝つなら、そのときは、わたしは勝ったのだから、報酬を貰わねばならないし、逆に、もし君が勝つならば、そのときは、君は勝ったのだから、やはり報酬を貰わねばならない。」どうやらプロタゴラスは、訴訟の相手方にも弁論術を教えていたようだ。
http://www.7key.jp/data/philosophy/sophistes.html
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%BD%A5%D5%A5%A3%A5%B9%A5%C8
回答ありがとうございます。
なるほど、ソフィストって、そういう仕事の人々だったわけですね。
ソフィスト=詭弁……というイメージは、ソクラテスが作り上げたものだ、という話は聞いていたんですが、実際何する人達だったか、というのはよく知らなかったので。
単なる学者ではなかったんですね。
勉強になります。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%B...
ソフィスト
ソフィスト(sophistēs)はペルシア戦争(紀元前492年 - 紀元前449年)後からペロポネソス戦争(紀元前431年 - 紀元前404年)ごろまで、主にギリシアのアテナイを中心に活動した、金銭を受け取って徳を教えるとされた弁論家・教育家。ギリシア原語に近い読みはソピステースである。「sophistēs」という語は「sophizō」という動詞から作られた名詞で、「智が働くようにしてくれる人」「教えてくれる人」といった意味がある。代表的なソフィストにはプロタゴラス、ヒッピアス、ゴルギアス、プロディコス等がいる。
ありがとうございます。
やっぱりソフィストですかね。
なんかそんな気はしてきたんですが、ずばりこれだ! というのは……難しいですかね……。
日本はいちおうローマ法の系統なんですよね。ギリシャは関係ないです。
裁判に必ず勝つ方法?そんなものあったら、裁判ではないじゃないですか?(笑)
どんな悪人でも裁判に勝てるわけでしょ。(笑)
ずばりだめです。
質問を読まずに回答なさるその勇気には感服しますが。
ていうか、回答じゃないことはコメント欄に書いてください。
*「受験必勝法」というような本はいくらでもありますな。
*我が恩師(レトリックとかを研究してた)は、
「弁論術とは、つまり悪徳弁護士のための技術である」
と申しておりました。
「正しい意見なら、普通に述べるだけで議論に勝つことができる。弁論術が必要なのは、正しくない意見を通そうとする人間だけだ」
>なんかそんな気はしてきたんですが、ずばりこれだ! というのは……難しいですかね……。
もしかすると「アリストテレス」の「三段論法」のことでしょうか?
アリストテレス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%8...
三段論法
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AE%B5%E8%AB%96%E6%B3%9...
三段論法(さんだんろんぽう ギリシア語 syllogismos)は、「大前提」「小前提」「結論」の三つの命題から成る推論規則である。アリストテレスによって整備された。「大前提」に法則的に導き出される一般的な原理を置き、「小前提」に目前の具体的な事実を置き、「結論」を導き出す。以下に三段論法の例を示す。
回答ありがとうございます。
「大前提」「小前提」「結論」が三段論法だ、ということは解って書いていました。
三段論法そのものではなくて、それと同程度(……というほどではなかったかな)によく知られた構成だった、という。
小論文の構成とかによく使われる何かだった気がします。
実に曖昧で申し訳ないです。
まだ開いてない解答とかぶったらすいません.
すでにあがってるようにソフィストの系統に列せられるひとのようですが(cf.Rhetoric - Wikipedia, the free encyclopedia)
Corax of Syracuse - Wikipedia, the free encyclopedia
に
Corax devised an art of rhetoric to permit ordinary men to make their cases in the courts. His chief contribution was in helping structure judicial speeches into various parts: proem, narration, statement of arguments, refutation of opposing arguments, and summary. This structure is the basis for all later rhetorical theory.
とあるので,「序論・本論・結論」については(だいたい)このひとあたりではないでしょうか.
「大前提・小前提・結論」はアリストテレスの三段論法ですね.
回答ありがとうございます。
シラクサの……なんて読むんだろう。
修辞学の基礎を築いたと言われる人で、裁判における弁論を構造化したと。
「proem, narration, statement of arguments, refutation of opposing arguments, and summary」
は、
「序論・事実関係・主張と論拠・相手への反論・まとめ」
くらいの意味にとればいいんでしょうか。
確かに、この人のような気がしますね。
2回目です。
みなさんの回答を参考に再度調べてみました。
http://www.sanseido.net/Main/words/Hyakka/rheto/02.aspx
最初のレトリックの教師の一人であるコラクスは、法外な謝金をとって、ひとつの「秘術」を伝授していた。ある順序で弁論を行えば成功まちがいなしというのである。その「秘術」とは、実は「序論―本論(論証)―結論」であった。これは現代のわれわれから見れば笑い話であるが、当時にあっては決してそうではない。頭に思いつくままに喋(しゃべ)り散らしていた人がほとんどだった中で、このような「方法」を身につけた人の話は、際立って明快で説得的だったにちがいない。レトリックも一種の「科学」であるから、こういう幼稚な技術から始まって、次第に精密の度を加えていったのである。
http://mblog.excite.co.jp/user/tnomura9/entry/detail/?id=5787782
香西秀信著 『論争と「詭弁」』 のあとがきによると、古代ギリシアのレトリックの教師の授業料は生徒ひとりあたり1億円くらいだったそうだ。
そのように高額な授業料を取ってなにを教えていたかというのが気になるが、初期のソフィストの一人であるコラクスの「秘術」を例にあげてあった。彼の教える順序で演説を行えば演説は成功間違いなしというのだ。その順序と言うのは、1 プロオイミオン、2 アゴーネス、3 エピロゴスである。何のことはない、1 序論、2 本論、3 結論のことなのだ。
http://t-mikami.net/reading/2006/200609.html
この本の冒頭で「コラクスの両刀論法(ジレンマ)」という逸話が紹介されている。ティシアスという人物が教師コラクスにレトリックを学んだ。「コラクス先生、先生は私に何を教えてくださると約束して下さったのでしたかな」「誰であろうが説得してしまう術じゃ」。それに対してティシアスは、「そうでしたな。そうすると、もし先生が私にその術をちゃんと教えて下さったのであれば、(私は誰でも説得できる能力を身につけているわけですから)謝礼金を受け取らないように先生を説得することもできるわけですよね。反対に、もし先生がちゃんと教えて下さらなかったのであれば、約束不履行ということになり、この場合はもう私には先生にお金をお支払いせねばならない理由はなくなってしまうわけですな」という言う。これに対してコラクスも似たような反論を行う。このやりとりは裁判の中で行われており、判事たちはあきれて「この師にしてこの弟子あり」と述べるにとどまった。という話。
「古代ギリシャ」のエピソードで「裁判に必ず勝つ技術」としての弁論術として「レトリック」というものを、
最初のレトリックの教師(ソフィスト)の一人であるシラクサの「コラクス」が有料で教えていた。
その内容は「序論・本論・結論」で、現代では当然とされているような内容。
ということになるのではないでしょうか?
ずばりそれです!
「頭に思いつくままに喋(しゃべ)り散らしていた人がほとんどだった中で」うんぬん、というくだり、見覚えが。
最初のリンク先を見ましたが、
「紀元前467年、シチリア島は無数の訴訟合戦で沸き返っていた。
この年、住民の土地を強制的に収用してきた僭主(せん‐しゅ)が追放され、人びとは奪われた土地を取り戻すために民事訴訟の手続きを始めたのである。
彼らの所有権を証明する「文書」は何も存在しなかったから、頼るべきものは申し立ての論の「説得力」のみであった。」
……ということなんですね。ははあ。(改行修正)
全然覚えてませんでしたが、確かに民事訴訟の話のようですし、間違いなさそうです。
ありがとうございました!
ずばりそれです!
「頭に思いつくままに喋(しゃべ)り散らしていた人がほとんどだった中で」うんぬん、というくだり、見覚えが。
最初のリンク先を見ましたが、
「紀元前467年、シチリア島は無数の訴訟合戦で沸き返っていた。
この年、住民の土地を強制的に収用してきた僭主(せん‐しゅ)が追放され、人びとは奪われた土地を取り戻すために民事訴訟の手続きを始めたのである。
彼らの所有権を証明する「文書」は何も存在しなかったから、頼るべきものは申し立ての論の「説得力」のみであった。」
……ということなんですね。ははあ。(改行修正)
全然覚えてませんでしたが、確かに民事訴訟の話のようですし、間違いなさそうです。
ありがとうございました!