不換紙幣であることなどいくつか理由があると思いますが、1番大きな理由は、企業が少しでも多くの利益を出す為に価格を上げようとするけれども、どこの企業もそうやって同じことをするので、結果として物価全体が上がりインフレになってしまうというのだということです。
長期的には確かにインフレになるのですが、実はある産業が、黎明期 ⇒ 成長期 ⇒ 成熟期 という過程を経る中で、「黎明期 ⇒ 成長期」という段階では、作業の機械化などによる生産性の向上、そしてそれに伴う参入障壁の低下による同業他社の出現によって、その産業の商品は通常値下がりします。
そしてそれとともに徐々に利潤率も低下してしまいます。この「利潤率の低下」というのが、企業が商品を値上げする要因になってしまうのです。当たり前の話なのですが、資本主義社会で営利組織として活動している以上、会社はできるだけ高い利潤率を保ったまま、より多くの利益を出し続ける必要があります。しかし、ある産業が「成長期 ⇒ 成熟期」という段階に入ってしまうと、周りはライバル企業だらけになり、自由競争になってしまいます。市場規模そのものが大きくなっている段階(企業で言えば増収増益という状態)では、価格がそれほど値上がりすることはありません。しかし、産業が成熟期に入り、売上を増やすことが難しくなってくると、かつてほどの利潤率(1年間で稼いだ利益 ÷ その年の初めにあった資本金)を保つことができなくなってしまいます。
そして市場が飽和してしまい、より多くの顧客を獲得することができなくなり、利潤率が低下してしまえば、利益を上げる方法は基本的に価格を上げることしかありません。そこで企業は価格を上げようとするのです。そして周りも同じようなことをします。そしてどこかの産業がそういうことをすれば、その産業の商品を利用している企業はコストが上がりますから、その企業もまたコストが上がった分だけ価格を上げようとします。また便乗値上げをしたりもします。そしてその値上がった商品を利用している企業のコストや家計の生活費が上昇するので、その分をまた価格に上乗せしたり、賃上げしたりする ・・・・・というスパイラルが続くことによって、全体の価格が上がり、インフレになるのだと思います。ものすごく単純化して大雑把に書きましたが、理屈としてはそういうことだと思います。
なるほどです。もう少し読み込ませて頂きます。
こんばんは。
理由は、ずるい人がいるから。
紙幣<=>金にいつでも交換出来るように始めはなってましたが
いつのまにか、不換紙幣になりました。
実際の価値以上の紙幣が出回ってるから。
銀行も、100万あれば1千万貸し出せます。
長期的にデフレになれば、紙幣よりも物に価値が出始めて、
物々交換に戻ってしまうので、紙幣制度がなくなるから。
経済が成長するからなのでしょう。
企業がいい商品をたくさん売ったとしてその企業が社員に給料を前よりも多く支給したとします。
ではその社員は少しいいものを手に入れたり今までより多くのものを手に入れたりします。
そうすると企業は前よりももっと進んだ技術を投入して高い商品を売り出します。
そうすればまた社員に多く給料を支給するというサイクルで全体的に進めば
長期的にインフレになりますよね。
なるほど、単純明快です、ありがとうございます