今小公女(A Little Princess)を読んでいます。
この本の中には「thin'」→名詞:視覚方言 thing
等の不思議なアポストロフィの使われた方がされています。
http://etext.virginia.edu/etcbin/toccer-new2?id=BurLiPr.sgm&images=images/modeng&data=/texts/english/modeng/parsed&tag=public&part=all
ISBN-13:978-0-694-01236-7
>"Yes, miss, you are," she cried, and her words were all broken.
>"Whats'ever 'appens to you -- whats'ever -- you'd be a princess all the same --
>an' nothin' couldn't make you nothin' different."
これはカシオのXD-GT9300で引いても出てきますし。
本屋で立ち読みをしたときにもそう言う例がありましたし。
英会話学校で聞いたときにも先生が知っていると言っていました。
こう言う不思議なアポストロフィの使い方を説明したHPはないでしょうか。
おぽえる必要はないとおもいますが。
気になるな知りたいなとおもいました。
Wikipedia の Eye Dialect より:
http://homepage.ntlworld.com/vivian.c/SpellingVarieties/EyeDiale...
have->'ave てのはたしかロンドン訛りだったかな。
ナルニアでも出てました。
一般的なeye dialectの一覧としては:
http://en.wiktionary.org/wiki/Category:Eye_dialect
ただeye dialectは、数が多すぎ、また多様性がありすぎて(結局は「その地域での発音」を文字化したものなので、地域の数だけ綴りがある)、網羅的なものはなかなか見つかりません。あえていえば、Urban Dictionaryで検索するとけっこう見つかります。
http://www.urbandictionary.com/
"eejit" というのを検索してみてください(これはアイルランドのeye dialectが定着したものの一例です)。
ジーニアス大辞典が「eye dialectを多数収録」という特徴をうたっていますので、手元にあると便利かもしれないですね。
http://thistle.est.co.jp/tsk/detail.asp?sku=10178
また、『小公女』のストーリーを私はよく覚えていないのですが、コメントでid:Kumappusさんが書いておられるようにベッキーがスコットランド人なら、今なら「スコットランド語 Scots」と位置付けられている英語系の言語(スコットランドのゲール語ではなく)の表記が一部参考になるかもしれません。たとえば:
http://sco.wikipedia.org/wiki/Wikipedia:Spellin_an_grammar
これは「スコットランド語」で表記されているページですが、下記のような特徴があります。
また、1番のご回答にある「ロンドン訛り」については、確かに、
whatsoever -> whats'ever, happen -> 'appen, and -> an', nothing -> nothin'
はいずれもコックニーの特徴でもあります。
コックニーには、音が詰まったり、語頭のhが欠落したり、語尾のgが欠落したり……あと、語尾の-erが-aになったりという特徴が顕著です。down -> dahn など、二重母音の長母音化という特徴もあります。T-glottalling(語中のtが声門閉鎖音化するので、bottleのtが聞こえないか変な音に聞こえる)も有名です。この20年くらいは、RPと呼ばれる標準英語でもこの傾向は強まっています。
で、これを文字化した「コックニー式の表記」については、下記がたいへん参考になります。
http://www.thevalkyrie.com/clubhouse/cockney/index.htm
http://www.ic.arizona.edu/~lsp/CockneyEnglish.html
なお、本格的にコックニーを文字化すると、thはfになって(音がそうなので) nothing -> nufin' という綴りになるのですが、それではあまりに意味不明なので、コックニーを強調する場合を除いては、 nothin' とする場合が多いと思います。
# 本格的なコックニー表記では、Keith Richardsのことが Keef と書かれていたりします。
# 正直、解読するのがものすごく大変です。(^^;)
コックニーの音声の見本としては the Streets というミュージシャンの次の曲など。
http://www.youtube.com/watch?v=KTS6INVmZGI
歌詞(普通の表記)は:
http://www.sing365.com/music/lyric.nsf/Has-It-Come-To-This-lyric...
基本的に通常の使い方と同じく、単語の一部を省略した場合に「そこにはもともと何かがあった」ことを示すためにアポストロフィを入れます。
また、声門破裂音(Glottal stop)を表す場合にも使います。声門破裂音は日本語に無い音なので説明が難しいですが、感覚的には無音に近い子音です。
Glottal stop - Wikipedia, the free encyclopedia(日本語版にはアポストロフィの件など詳しくは書かれていません)
In the traditional Romanization of many languages, such as Arabic, the glottal stop is transcribed with an apostrophe, <’>, and this is the source of the IPA letter <ʔ>. In many Polynesian languages which use the Latin alphabet, however, the glottal stop is written with a reversed apostrophe, <‘> (called ‘okina in Hawaiian), which, confusingly, is also used to transcribe the ayin Arabic and is the source of the IPA character for the voiced pharyngeal fricative <ʕ>.
ありがとうございます。
いっぱいあるんですね。
勉強になります。