八百万の神にまつわる面白い逸話があったら教えて下さい。
ありきたりなものは求めていません。
とにかく面白い!!!って思える話が知りたいです。
こんな仮説があったんだぁ・・・と思いたいので。
伊邪那岐尊が黄泉の国へ向かう際に通ったとされる黄泉比良坂(よもつひらさか)を見てきました。
伊邪那岐尊が黄泉から逃げ出す際、黄泉比良坂を“駆け下った”という話も伝わっています。どうやら、古人にとって、黄泉は必ずしも地下にあったわけではないようです。
ちなみに、黄泉比良坂とされる地点は、ここ以外にも何カ所かあるようです。
出雲大社の主神である大国主命が、七福神の大黒様のことだというのは“ありきたり”の範疇に入るでしょうか。。
個人的には、かつて国を譲り黄泉の国へ旅立った(追放された)出雲一族の長である大国主命が、福の神・大黒様として親しまれているのは、いかにも日本らしい祀り方だと思います。
こういうのおもしろいです。
つい仕事も忘れてwiki釘付け。
ありがとうございました。
スサノオが天岩戸事件を起こした後追放されたのですが、そのときに大気都姫神にせめてご飯をと食事を請いました。
そうしたら口と鼻と「尻」から食事を出されたので切り殺してしまったというのがあります。
すごいところから出すもんだと思いますが、別に嫌がらせとかではなく、そういう神様なんですよね・・・。日本凄い。
ココが見やすいかな??↓
その話知ってます!
どんな発想からそんな神様が生まれたのか不思議です。
ありがとうございました。
ヤマタイカというマンガを読んだことがありますか?
日本神話で一番偉い神様は、天照大神で、日の神ですよね。
でも、イザナギ・イザナミの神話の頃はあきらかに「火」の女神を崇拝していただろうっていうんです。
イザナミ女神はヒノカグツチという火の神を産み落として火傷で死にました。
それは、激しい噴火で自分自身を破壊する火山活動を象徴してるっていうんです。
古代日本では、活火山を女神として崇拝していたのではないかと考えられます。
そこへ、太陽を崇拝する民俗が(おそらく大陸から)現れて、
土着の日本人を従わせていくわけですが、
その際「日」は天にある巨大な「火」であるから同じものであり、「日」のほうが偉い、
とかなんとか言って仲間に入れちゃうわけですね。
死んだイザナミ女神を、イザナギ神が黄泉の国に探しに行き、
1 で id:pahoo さんが紹介している黄泉平坂の話があり、
命からがら逃げ帰ったイザナミが穢れをおとすために禊ぎをすると、天照大神が生まれてきます。
土着の火の女神が穢れとして廃されて、もっと美しい日の女神がとって変わる瞬間です。
そのことを裏付けるように、
アイヌの神話では、アペフチと呼ばれる火の女神を最も大事な神とします。
アペが火で、フチは老婆という意味です。
よく、富士山の語源は「フンチ・ヌプリというアイヌ語で火の山という意味」と説明しますが、
正確には「老婆の山」だと思います。もちろんこの老婆はアペ・フ(ン)チのことです。
アペフチはあらゆる火の中にいるとされていますが、
おそらくは火山の女神なのだと思います。
沖縄でも、竈のまわりにいるという「火ぬ神」を大事にすると聞きました。
ヤマタイカというマンガの中ではこれも女神としていたような気がします。
日本全土にいた火の女神を崇拝する人たちが、
日の神を崇拝する人たちと同化したり、追い払われたりして、
本州では日の神を崇拝するようになり、
古代の名残が北海道と沖縄に残っている、というわけです。
そういえば、天皇家の先祖であるニニギノミコトは
山の神であるオオヤマツミの娘であるコノハナサクヤビメと結婚しているのですよね。
火山を崇拝する原住民の長と、婚姻関係で結びついたということだと思います。
ってな話が「ヤマタイカ」のテーマになっていますので、
もし未読でしたら古本屋さんで探して読んでみてください。おもしろいですよ。
今日古本屋に行くこと決定しました。。。
天照大神には特に興味あるので。
ありがとうございました!
id:chinjuh さんから IDコールをいただきました。ありがとうございます。
ヤマタイカ――面白い漫画ですね。
話中に「オモイカネ」という巨大銅鐸が登場するのですが、記紀では神様として扱われているものです。
そういえば、「オモイカネ」は「ナデシコ」でも重要な役回りを与えられていますね。
日本神話という観点であれば、アニメ版「機動戦艦ナデシコ」ではなく、コミック版「遊撃宇宙戦艦ナデシコ」がお勧めです。アマテラスを含め、日本神話の登場人物をSFとしてフィーチャーしています。
古本屋さんまた行かなきゃ!!!!!!!
近、古事記を読んだばかりだったのですが、大物主の一目惚れのエピソードがとてもショッキングでした。
ちょっと引用します。
というのは、三嶋湟咋の娘に名を勢夜陀多良比売というものがいまして、
その姿がたいへん美しかったので、三輪の大物主神が一目惚れをして、
その美しい人がうんこをしているときに、赤く塗った矢に化けて、
うんこをしている溝の上流から流れて来て、その美しい人の女陰に突き刺さりました。
―という。
溝のをまたいで、美人が用を足している様が私の脳裏にありありと浮かんだのですが。
昔のトイレの構造についてのトリビアに巡りあった感動を含め、色々な感慨に教われました。
「美人、屁もすりゃ―」とか「アイドルは―」とか言う心理とは清清しいほどに無縁ですね。
補足1:こういうのをみつけました↓。
http://www5e.biglobe.ne.jp/~dropshot/feces_his3.html
補足2:子ども向けの「古事記物語」ではきれいに消されてしまっているのが逆に可笑しい。
(大物主のエピソードは、リンク先「八咫烏」の「三」のところ)。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000107/files/1530_5502.html#chap8
* * *
それから、もう一つ面白く思ったのは、国生みの四国に関する部分です。
参考:
http://www.loops.jp/~asukaclub/kami/kami_021.html
伊邪那岐命と伊邪那美命から生まれた神のひとつである伊予之二名島は、
四つの顔を持つ神で、それぞれの顔に名前が付いている―ということは、
四国って神話の時点で既に4つの国と意識されていたのか…と、感心しました。
今の愛媛はこの神の「愛比売」の名が由来だそうです。
* * *
ところで今更ですが、古事記に出てくる神様って
「八百万の神」といわれてぱっとイメージするのとは若干違いませんか?
面白いけど、どちらかというと脚色された古代の英雄で、人間です。
個人的には藤原成通の会った蹴鞠の精とか、
http://www.kuniomi.gr.jp/geki/wa/seireo01.html
袂石とか。なんか好きです。
こういう回答激しく求めてました!
見やすいしおもしろい。
今、出社前なのがとっても残念。
帰宅後ゆっくり見せて頂きます。
ありがとうございました!
星野之宣といえば、ヤマタイカも名作ですが、宗像教授シリーズもおすすめです。日本神話・古代史・民俗学ネタ満載です。
『宗像教授伝奇考』
『宗像教授異考録』
『神南火』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E5%83%8F%E6%95%99%E6%8E%8...
それから、もちろん諸星大二郎。「妖怪ハンター」シリーズ(特にヒルコは驚愕)、『暗黒神話』(スサノオ、馬頭星雲……)は文庫にもなってます。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%AB%B8%E6%98%9F%E5%A4%A7%E4%BA%8...
正統派の日本神話は古事記・日本書紀の神代を読めばいいわけですが、それ以降のものとして、『日本霊異記』『神道集』や中世日本紀もぶっ飛んでいておもしろいですよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E7%8F%BE%E5%A0%B...
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E9%81%93%E9%9B%86
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E4%B8%96%E6%97%A5%E6%9C%A...
色々とあるものですね。
夜なべして見てみますありがとうございます!
とてもユニークで楽しい質問なので、私の関心事を話させていただきます。
伊邪那岐命が黄泉から逃げ出して、ミソギをした際に生まれた神々が
いわゆる三貴子です。そのうち、スサノオと天照大神は記紀での主人公
であって人気もあるのですが、ひとり置き去りにされている「月讀尊」が
ナゾいのです。
人気モノに挟まれて影が薄くてかわいそうなのですが...、なんとなく
ミステリアスな神さまなのではないかと個人的に想像しています。
通説によると壱岐の地方神なのだそうです。
実際に壱岐には月読神社があります。
http://www5.ocn.ne.jp/~tukiyomi/menu.html
また、数は少ないのですが国内各所に関連神社があります。
知り合いのお婆様が年末年始になると水をとりわけ「オチミズ=変若水」と呼んでます。
新年を迎えるとき、この水を飲むと若返るという信仰なのですね。
明治時代にネフスキというロシア人研究者が沖縄で見いだしたのが「スデミヅ」でした。
月の神がその水を司っているという信仰が古代日本にあったし、それは
ほそぼぞと伝えられているわけです。
つまり、月讀尊についてのいまは定かでない、いろいろな神話群が
古代にはあったらしいのです。
中央の神話以外の伝承が、いまにいたるまでほそぼそと伝えられているというのは、
何やらゆかしい気分ですね。
それと関係ないのですが、実はご近所にも月読神社があるのですね。
http://csx.jp/~iriomote/j14/tky.htm
清々しい参道がイメージに残るお気に入りスポットです。
月讀尊、確かに影が薄いですよね^^;
おかげさまであたしも月讀尊に興味持ってみちゃいました。
色々調べてみようと思います。
ありがとうございました!
黄泉比良坂!興味津々です。
あたしも実際に行ってみたいと思いました。
大黒様の話、おもしろいですね。
詳しく調べてみますありがとうございました!