表現方法およびフィクション、ノンフィクションは問いませんが、できるだけ史実に沿ったもの(というか脳内妄想爆発でないもの)を、推薦理由とともにお願いいたします。
なお、下記は除外してください。
・ベルサイユのばら、エロイカ
・ナポレオン -獅子の時代-
「ナポレオン自伝」 ナポレオン著 アンドレマルロー編集:
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%9D%E3%83%AC%E3%82%AA%E3%...
こちらのサイトさんは参考になるでしょうか。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~miopon/france.html
歴史漫画 - フランス
『緑のディアーヌ』 名香智子
フランス王=ルイ13世をめぐる人間関係や陰謀を描いた作品です。
リュイーヌ公爵家の緑の瞳の兄妹、フランソワとディアーヌ。 兄=フランソワはルイ13世のもとで宰相として権力を持ち、妹=ディアーヌは剣や狩も できる勇気のある娘として育っていました。ある日、フランソワは王の狩の警護のために リュイーヌ家の城に親衛隊と友人の軍人アントワンヌを招待します。出世のきっかけを つかもうと、ディアーヌの気を引こうとする親衛隊をよそに、フランソワはある 企みをアントワンヌに打ち明けるのです・・・。
この作品は古典的少女漫画の絵柄と展開で、山岸凉子、萩尾望都、池田理代子、木原敏江などの 24年組の作品が好きな私は好みのタイプです。特にクールなアントワンヌが素敵です。 描かれている人間関係も結構史実に忠実で、ルイ13世やリシュリュー卿の姿 は肖像画などのイメージどおりの姿だと思いました。
『緋の風』 小野弥夢
ラファエル・サバチニの歴史小説『スカラムーシュ』(Rafael Sabatini "Scaramouche")をアレンジしたフランス革命時代の作品。 主人公ジャン=ルイ・モローは生まれたときから父母がなく、いとこのマリアンジュと供にブルターニュ地方ガブリヤック領で叔父に 育てられて弁護士になります。ある日、ガブリヤック領で盗みを働いた農民が領主のダジル公爵によって射殺されるという事件が起こり、 ジャン=ルイの幼なじみ、フィルップ=ウ゛ィルモラン神父はその無慈悲な仕打ちを訴えます。相談を受けたジャン=ルイは領主の仕打ちは 特権階級の狩猟法によって正当化されるため、立ち向かうのは無駄な事だと答えるのですが、諦めきれないフィリップは直接ダジル公爵に訴え、 逆に罠に落ちてしまいます・・・。一方、マリアンジュのもとにはダジル公爵からの結婚の申し込みがあり、ジャン=ルイはマリアンジュの特権 階級へのあこがれを非難するのですが・・・。
フランス革命が舞台なので、三部会の招集やバスティーユ襲撃などがちらっと出てきますが、歴史物というよりはむしろ時代物で 冒険ロマンス+フランス演劇事情ちょこっとと思った方が良いかもしれません。楽しめる作品ですが個人的にはもう少し歴史的 イベントが欲しいということで星1つです。
『杖と翼』 木原敏江
フランス革命で"死の大天使"と呼ばれた革命家、サン・ジュストを描いた作品です。 神学院の学生だったサン・ジュストは美貌と才能を兼ね備えながらもどこか満たされない 生活を送っていました。そんなある日、母親の友人であるジョルダン家で不思議な母子、 クレールとアデルに出会い、重税にあえぎ疲れて死んでいく農民の姿を目の当たりにします。 その後、命をかけて打ち込める何かを見いだそうとするサン・ジュストはランス大学へ、 アデルは母親の再婚のためにドイツへと旅立ちます。そして、ドイツで18歳になったアデル はサン・ジュストに会うために祖国フランスに帰りたいと願うのですが・・・。
池田理代子氏の名作『ベルサイユのばら』はフランス王政の崩壊、 つまり、フランス王と王妃の最期で終わりますが、この物語はその後の革命戦争や恐怖政治 を中心に歴史上の人物と木原氏のオリジナルキャラクターの物語を絡めた作品です。 政治や戦争の話とアデルの恋愛を上手く組み合わせているので、堅苦しさはなく、 明るい物語に仕上がっていますが、フランス革命のポイントも押さえていて勉強になります。 この物語の中でも革命の前半部分(バスティーユ襲撃や、ヴァレンヌ事件)について、これまでの流れ を振り返る形で出てきますが、『ベルサイユのばら』を先に読むことでさらに 理解しやすく、面白く読めると思います。
サン・ジュストは美形というイメージがありますが、肖像画などを調べて見ると実際はそれほど美形では ありません(残念!)。作品の中では彼の問題児的な経歴について描かれていませんが自分でそれを調べ てみるのも楽しいですね。
http://www.pluto.dti.ne.jp/~miopon/history.html
上宮王家の終焉
おもしろそうですね。ありがとうございます。
最初に指を折るなるとアナトール・フランスの「神々は渇く」ですかね。
ロベスピエールと運命を共にする若者たちを活写している小説です。テルミドールの反動で、権力の頂点からギロチンに送られるまでの設定でした。
秘密警察の長官ジョセフ・フーシェの手腕、欲望と末路を生き生きと描いたのは
ツヴァイクの「フーシェ」です。超一流の評伝作家の代表作ですね。
ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)
同じく、これがベル薔薇の原作(こちらの方が好きですが)
ダミー
ありがとうございます。
これはおもしろそうですね。
学研まんがですか。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
正攻法ですね。