次の客はツインテールの女子高生だった。
H柊「ここって、どんな悩みでもズバっと解決しちゃう喫茶店なんでしょ?」
B美は困った顔をした。
B美「お話を伺い、お客様に合う飲み物をお勧めする喫茶店ですが」
H柊「じゃあ私の悩みも聞いて!」
戸惑うB美を尻目にH柊は話し始めた。
H柊「世界史のK井先生、知ってるでしょ? 八重歯で金髪の女の先生。私、あの先生、気に入らないのよね!」
B美「なぜでしょう?」
H柊「関西弁だし、人間として単純だし、言うギャグも『はあ? 江戸に帰れ!』って言いたくなるくらい古くて。生徒にフレンドリーにしてるのはわかるんだけど、いまいち安っぽいの。気分屋で、温かいと思えば冷たい面もあるし、刺すような辛口の割には、妙に癖のある甘ったるい声だから、暑い時にK井先生の声を聞くと、イライラするの!」
B美はにこやかに頷いた。
B美「お勧めのドリンクがございます」
※小説風回答を7月10日(水)21:00-21:59に。22:00以降に締切。
「ドリンクソムリエール」というクイズや回答方法については、過去の問題を参考にしていただければと思います。
http://q.hatena.ne.jp/1349464702 疲れたOL
http://q.hatena.ne.jp/1352060942 スランプの絵本作家
http://q.hatena.ne.jp/1358687537 太った中間管理職(meefla様作)
http://q.hatena.ne.jp/1371664387 頑固な鰹節屋
いつものとおり、小説風回答を歓迎します。
参加予定の方は、コメント欄に参加する旨を書いていただけると嬉しいです。
コメントやトラックバック、ブックマークなどで、決してネタバレしないよーに!
「み、みず… み… ず… ぅぅぅぅ……」
「ああ、暑いな。そのまま朽ちてしまえ、望月君」
「そ、そんな。冷たい飲み物をくだ」
「ええい、貴様にやるような飲み物は無い… をを、これならよいぞ」
「なんでもいいです。これは…」
「…」
「ま、まずっ。なんスかこれ」
「生暖かい、完全に炭酸の抜けたジンジャエールだ」
「いつからほっておいたんです?」
「昨日の夜かな」
「な、なんてことを」
「で?何しに来たの。モチヅキクン」
「をを、カタカナで呼んでもらった、新鮮っスね」
「な・に・し・に・き・た・の」
「ひさしぶりなので、遊びに」
「じゃないだろ、はてなだよな」
「よくぞ見破ったな、水野」
「今回ダメ」
「え、なんで」
「関西で、昔からあって、安っぽくて、あったかくても冷たくしても飲めて、辛口の刺激と甘ったるい味の混合だろ」
「ええ」
「その辺の単語投げ込んで検索すると、これが出てくる」
「冬は「あめゆ」で暖かいバージョン、夏は「ひやしあめ」で冷たいバージョン。とは言っても、この缶は表裏で両方印刷されているから、年中使えるという大阪仕様。」
「あはは、で?」
「このあめゆってのは、生姜の搾り汁を水あめを溶かしたお湯に入れたものだそうだ」
「甘いのと、生姜っからいわけね。」
「たぶんな。蜂蜜に生姜エキスを混ぜたのなら、中華街で売ってたんだけど…、あれは旨い。冬は体が温まる」
「ははあ、水野さん、”ひやしあめ”飲んだことないから筆が止まったんでしょ」
「ま、そうだ」
「不味いなら不味いなりに、旨いなら関西OKだし、って攻め手がつかめない」
「で、気の抜けたジンジャエールみたいな、ってあったから飲んでみたんだが、不味い」
「でも、本当に不味いかわかんないのね」
「はぁぁぁ」
「じゃあさ、二本書いちゃえば?」
「へ?」
「おいしい場合と不味い場合とでさ。二本」
「ああ、そうするか」
「じゃ、不味いのは私が担当して進ぜよう」
「任せられるのかぁ?」
「もちのロンでっせ」
「ニセ関西弁かよ」
「ねえ、それ何?何飲んでるの?」
最近気になって仕方がないのよ。その変な缶。答えてよ。
「ああ、これ。かいてあるまんま」
缶には、ひらがなで”あめゆ”って書いてある。
「ひやしあめっていうのよ、これ」
え、あめゆって
「ああ、こっちこっち。反対側にひやしあめって、夏バージョン」
「なにそれ」
「関西じゃ普通にあるらしいの。炭酸のないジンジャエールって感じかな。もう少し甘いかな」
言葉じゃわかんないよ。
「飲んでみる?」
差し出された缶は、冷えていて気持ちいい。生姜の香りが少し漂う。
あまーい。ちょっと辛い。
「どう?なんかなつかしいでしょ」
すごくおいしいわけじゃないけど、飲めるわね。
「なんで、これ飲んでるの?」
「関西に免疫つけるため」
「え」
「私さ、関西弁嫌いだったんだよね。全体にあの雰囲気も」
なんかわかる。
「でもね、この間これ飲んでみて、ちょっと観方が変わったんだ」
「どうして?」
「だって、これ、昔からあるんだって。それに、夏にはちょうどいい感じだし」
この生姜のサッパリ感ね。
「冬でもあっためればいいし、伝統を守っていて、合理的だよね」
「そうか、合理的なの好きだったものね」
「厚かましい感じの関西の人たちも、合理的に生きているんだよね。そこは、関東でも見直さないとって」
へええ。
「で、これ飲んでるわけ」
「そう、飲むたびに、だんだん関西許せるようになるんやな」
「そやな」
「まずい」
教室のうしろから、変な声が聞こえてくる。なに?まずいって。
窓際のH柊が、見たこともない缶から、何か飲んでる。
「なにそれ」
「変な缶でしょう?しかも不味いの」
え、まずいのに嬉しそうってどういうこと?
「まずいのに、飲んでるの」
「そう、甘ったるいのよこれ。飲んでみる?」
「まずいって言ってるのを飲めって?」
「そう。関西が好きになるかもよ」
「何言ってんの」
H柊、この間まで関西弁大嫌いじゃなかったっけ
「この間さぁ、これ飲んでみてって渡されて、飲んでみたらまずい不味い。もうダメって思ったのよ」
そういいながら、缶を飲み干してる。
「でもね、気取らない伝統の味で、大阪人って昔からのこういう物、意外に守ってるらしいんだよね」
「へええ」
「それに、いろいろ刺激があってね。甘かったり、辛かったり、冷やしたりあったかかったり」
「臨機応変、なんでも対応ってわけ?」
「そう。派手で単純なだけじゃないんだってね。これも、慣れると飲めるし」
「ドクターペッパーみたいな感じなの?」
「え、なにそれ、知らない」
「最初は不味いんだけど、あとから癖になる飲み物のこと」
「うーん、これもそんな感じかも」
「関西悪くないって?」
「そうなのかもね」
「水野さん、これ小説になってないよ」
「望月君のは、小説なのかね」
「ま、お互い様ってことで」
「では、ドクターペッパーでかんぱ…なにそれ」
「ミスターピブ。マイナーなドクターペッパーもどきですよ」
「そんなのどこから」
「うちの倉庫にあったんです。あ、サスケもありますよ」
「望月君。君のうちって何者が住んでるの?」
「ヒ・ミ・ツ」
B美「お客様、温かいものと冷たいものとどちらがお好みでしょうか?」
H柊「そうね。今日は蒸し暑いから冷たいものを。」
B美「承知いたしました。少々お待ちください。」
奥で準備をすませたB美は、涼しげな琥珀色の飲み物を持ってきた。
B美「お待たせいたしました。こちらがお客様へお薦めするドリンクです。」
H柊「頂きまーす。」
H柊「甘くて美味しい。ショウガが入っているのね。香りがとてもいいわ。」
H柊「冷たい飲み物なのに体がぽかぽかと暖まってきた感じね。初めてなのにどこか懐かしい味。とても美味しい!!」
B美「ありがとうございます。気に入って頂いたようで何よりです。」
H柊「ところで、これは何て飲み物?」
B美「お客様、金髪、ツインテールといえば誰を思い浮かべますか?」
H柊「そりゃぁもちろんセーラームーン。月にかわっておしおきよ!」
B美「失礼しました。少しあいまいだったようです。金髪、ツインテール、ソバカス、鼻ぺちゃといえば?」
H柊「あ、キャンディ・キャンディね。」
B美「正解です。キャンディといえば飴。これは冷やし飴といいます。」
B美「麦芽水飴をお湯で溶かし、ショウガを加えたものを氷などで冷やした飲み物です。」
H柊「冷やし飴って言うんだ。へぇー。」
B美「温かいものは飴湯といいます。かつては涼を得るために夏場にあえて熱い飴湯を飲んでいたそうです。」
B美「温かくしても冷たくしても美味しい。ホッとするような甘さの中に、辛口のショウガが加わることで、より一層美味しさを引き立てています。」
H柊「なんかどこかで聞いたような科白ね。」
H柊「それにしても、こんな美味しいもの何で飲んだことなかったんだろう。」
B美「現在では関西地区を中心に残っていて、それ以外ではあまり飲む習慣が無いようです。」
B美「飴湯の歴史は古く、江戸時代にすでに記録が残っています。冷やし飴は製氷技術が発達した明治以降に普及したようです。」
B美「非常にシンプルかつ安価な飲み物なので、かつては全国で親しまれていましたが、戦後は関西まわりでのみで飲まれるようになっています。」
B美「理由ははっきりとわかりませんが、空襲の激しかった関東地方の飴湯工場が焼けてしまったせいではないかと言われています。」
H柊「戦争は食文化にも大きな影響を与えているのね。」
H柊「なんとなく今までの説明で分かったけど、K井先生は冷やし飴のようなものってことなのかしら。」
B美「はい。おっしゃる通りです。いままで接したことの無いものについてはどうしても抵抗感が先に来てしまいます。」
B美「しかし実際に口にしてみれば、とても美味しく、体にも良い。」
B美「K井先生に対しても、もっと素直な気持ちで心を開いてみてはいかがでしょうか。あなたにとって、とてもプラスになるかもしれません。」
B美「冷やし飴に含まれるショウガは血行を促進してくれます。それによって汗をかき、涼を取ることができます。」
B美「K井先生も暑いときこそお薦めかもしれませんよ。癖のあるものほど気に入れば嵌りやすいものです。」
H柊「わかったわ。もう少し素直になってみる。ただあのギャグだけはな~」
B美「寒いギャグできっと涼しくなれますから。」
おわり
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最初は飴湯で書いていたのですが、やっぱりこの季節なら冷やし飴の方かなと書き直しています。
ツインテール拾わなくていいとのことで、それも書き直そうか迷いましたが、結局そのままにしました。
takanoha様、最初の回答ありがとうございます!! それでは22:00までお待ちください。
takanoha様、ありがとうございます。「ひやし飴・あめ湯」で正解です。
「琥珀色」
「甘さの中に辛口」
「水あめとショウガ」
「主に関西で飲まれる」
「飴湯は江戸時代から飲まれていた」
「シンプルかつ安価」
「暑いときこそお薦め」
「癖があるほど嵌りやすい」
と、すべて当てていただきました。すばらしい回答でした。
「キャンディ・キャンディ」「寒いギャグ」は、想定外でした。
B美はにこやかに頷いた。
B美「お勧めのドリンクがございます。ご用意できますので、少々お待ちいただけますか?」
H柊「あまり待たせないでよね!」
奥に下がったB美は、一分も経たないうちにお盆にひとつのグラスを乗せて現れた。
B美「お待たせいたしました。こちらでございます」
H柊「やだ! きれいな色!」
B美が差し出したグラスは、氷が浮かべられた金色の液体が満たされている。
B美「ひやしあめでございます」
H柊「あめ、なの!?」
B美「まずはひと口お飲みになってください」
うながされたH柊は、グラスをゆっくりと持つと、薄く色が入ったリップクリームを塗った唇でひやしあめをそっと口に含む。
H柊「甘い味だけど、すっきりしてるのね。とても美味しい」
今度は、ゆっくりと味わうようにグラスを半分ほどあける。
H柊「気のせいか、ちょっとイライラが収まったみたい。優しい味だからかしら」
B美「ひやしあめは、麦芽の水飴を溶いたものに生姜汁を加えて作ります。生姜の鎮静作用のおかげもあるかもしれませんね」
H柊「それでイライラしてた私に勧めてくれたのね。子供っぽいマネをしてごめんなさい」
まだまだあどけない面立ちだが、本人は十分に大人のつもりらしい。B美は、そこには触れずに話を続ける。
B美「お客様はひやしあめが初めてのご様子ですが、関西の方ではメジャーなものなんです」
H柊「ふうん」
B美「ひやしあめの看板やのれんは、関西の夏の風物詩だそうです」
H柊「あ、それで…… 水飴と生姜だから、辛口と甘いところにひっかけてるわけね(笑)」
それなりに頭の回転は早いらしい。
H柊「ふたつの材料を混ぜただけだから単純だし、美味しいから安っぽいとは言いたくないけど、庶民的な飲みものだもんね。他にもあるの?」
B美「同じ材料で暖かくして飲むこともあります。そのときは『あめゆ』と言います」
H柊「暖かい面もあるわけか。まさか江戸時代からあるってこと?」
B美「起源ははっきりしないそうですが、江戸時代には『あめゆ』の屋台があったそうです。『花の下影』という江戸末期の画帖には、あめゆの屋台が描かれているのだとか」
H柊「さすがね、お姉さん。この短い間で……」
B美「いえ、実は缶入りで売られてるものを、ただ注いだだけなんです。ネットショッピングでも買えるもので……」
H柊「やだ、そういうことじゃなくって! まあ、いいわ。K井先生も関西では普通の人で、私が慣れてないだけかもしれないってことよね。ひやしあめでも持って、先生とゆっくり話をしてみるわ」
(おしまい)
a-kuma様、ありがとうございます。リンクがたくさん貼ってあって勉強になります。それではあと30分ほどお待ちください。
a-kuma3様、ありがとうございます。
もちろん「ひやし飴・あめ湯」で正解です。
「きれいな金色」
「甘味+辛味=水飴+生姜」
「関西ではメジャー」
「ふたつの材料を混ぜた単純な飲み物」
「庶民的」
「暖かくすると『あめゆ』」
「江戸時代からある」
「花の下影」
「サングリア社の缶入り」
と、難しかった「サングリア社」を当てているのがいいですね。
願わくば「両面性」を明示してほしかったですが、あとは完璧でした。
「み、みず… み… ず… ぅぅぅぅ……」
「ああ、暑いな。そのまま朽ちてしまえ、望月君」
「そ、そんな。冷たい飲み物をくだ」
「ええい、貴様にやるような飲み物は無い… をを、これならよいぞ」
「なんでもいいです。これは…」
「…」
「ま、まずっ。なんスかこれ」
「生暖かい、完全に炭酸の抜けたジンジャエールだ」
「いつからほっておいたんです?」
「昨日の夜かな」
「な、なんてことを」
「で?何しに来たの。モチヅキクン」
「をを、カタカナで呼んでもらった、新鮮っスね」
「な・に・し・に・き・た・の」
「ひさしぶりなので、遊びに」
「じゃないだろ、はてなだよな」
「よくぞ見破ったな、水野」
「今回ダメ」
「え、なんで」
「関西で、昔からあって、安っぽくて、あったかくても冷たくしても飲めて、辛口の刺激と甘ったるい味の混合だろ」
「ええ」
「その辺の単語投げ込んで検索すると、これが出てくる」
「冬は「あめゆ」で暖かいバージョン、夏は「ひやしあめ」で冷たいバージョン。とは言っても、この缶は表裏で両方印刷されているから、年中使えるという大阪仕様。」
「あはは、で?」
「このあめゆってのは、生姜の搾り汁を水あめを溶かしたお湯に入れたものだそうだ」
「甘いのと、生姜っからいわけね。」
「たぶんな。蜂蜜に生姜エキスを混ぜたのなら、中華街で売ってたんだけど…、あれは旨い。冬は体が温まる」
「ははあ、水野さん、”ひやしあめ”飲んだことないから筆が止まったんでしょ」
「ま、そうだ」
「不味いなら不味いなりに、旨いなら関西OKだし、って攻め手がつかめない」
「で、気の抜けたジンジャエールみたいな、ってあったから飲んでみたんだが、不味い」
「でも、本当に不味いかわかんないのね」
「はぁぁぁ」
「じゃあさ、二本書いちゃえば?」
「へ?」
「おいしい場合と不味い場合とでさ。二本」
「ああ、そうするか」
「じゃ、不味いのは私が担当して進ぜよう」
「任せられるのかぁ?」
「もちのロンでっせ」
「ニセ関西弁かよ」
「ねえ、それ何?何飲んでるの?」
最近気になって仕方がないのよ。その変な缶。答えてよ。
「ああ、これ。かいてあるまんま」
缶には、ひらがなで”あめゆ”って書いてある。
「ひやしあめっていうのよ、これ」
え、あめゆって
「ああ、こっちこっち。反対側にひやしあめって、夏バージョン」
「なにそれ」
「関西じゃ普通にあるらしいの。炭酸のないジンジャエールって感じかな。もう少し甘いかな」
言葉じゃわかんないよ。
「飲んでみる?」
差し出された缶は、冷えていて気持ちいい。生姜の香りが少し漂う。
あまーい。ちょっと辛い。
「どう?なんかなつかしいでしょ」
すごくおいしいわけじゃないけど、飲めるわね。
「なんで、これ飲んでるの?」
「関西に免疫つけるため」
「え」
「私さ、関西弁嫌いだったんだよね。全体にあの雰囲気も」
なんかわかる。
「でもね、この間これ飲んでみて、ちょっと観方が変わったんだ」
「どうして?」
「だって、これ、昔からあるんだって。それに、夏にはちょうどいい感じだし」
この生姜のサッパリ感ね。
「冬でもあっためればいいし、伝統を守っていて、合理的だよね」
「そうか、合理的なの好きだったものね」
「厚かましい感じの関西の人たちも、合理的に生きているんだよね。そこは、関東でも見直さないとって」
へええ。
「で、これ飲んでるわけ」
「そう、飲むたびに、だんだん関西許せるようになるんやな」
「そやな」
「まずい」
教室のうしろから、変な声が聞こえてくる。なに?まずいって。
窓際のH柊が、見たこともない缶から、何か飲んでる。
「なにそれ」
「変な缶でしょう?しかも不味いの」
え、まずいのに嬉しそうってどういうこと?
「まずいのに、飲んでるの」
「そう、甘ったるいのよこれ。飲んでみる?」
「まずいって言ってるのを飲めって?」
「そう。関西が好きになるかもよ」
「何言ってんの」
H柊、この間まで関西弁大嫌いじゃなかったっけ
「この間さぁ、これ飲んでみてって渡されて、飲んでみたらまずい不味い。もうダメって思ったのよ」
そういいながら、缶を飲み干してる。
「でもね、気取らない伝統の味で、大阪人って昔からのこういう物、意外に守ってるらしいんだよね」
「へええ」
「それに、いろいろ刺激があってね。甘かったり、辛かったり、冷やしたりあったかかったり」
「臨機応変、なんでも対応ってわけ?」
「そう。派手で単純なだけじゃないんだってね。これも、慣れると飲めるし」
「ドクターペッパーみたいな感じなの?」
「え、なにそれ、知らない」
「最初は不味いんだけど、あとから癖になる飲み物のこと」
「うーん、これもそんな感じかも」
「関西悪くないって?」
「そうなのかもね」
「水野さん、これ小説になってないよ」
「望月君のは、小説なのかね」
「ま、お互い様ってことで」
「では、ドクターペッパーでかんぱ…なにそれ」
「ミスターピブ。マイナーなドクターペッパーもどきですよ」
「そんなのどこから」
「うちの倉庫にあったんです。あ、サスケもありますよ」
「望月君。君のうちって何者が住んでるの?」
「ヒ・ミ・ツ」
takejin様、回答、ありがとうございます。2パターンで書いていただいたのがうれしいですね!! ちなみに自分の回答も、そのどちらかです。お楽しみに!!
takejin様、ありがとうございます。
もちろん「ひやし飴・あめ湯」で正解です。
「炭酸の抜けたジンジャエール」というのは、上手いたとえだと思います。
「関西で、昔からあって、安っぽくて、あったかくても冷たくしても飲めて、辛口の刺激と甘ったるい味の混合」というのも当ててますし、何より今回は「ひやしあめ/あめゆ という両面性」が最大のポイントでしたので、そこを当て、はっきり文章と画像で明示していただいたのがうれしかったです。もともとこの問題を出題しようと思ったのは、「両面で表示の違う缶」という設定を生かしたかったからでした。
自分の回答は「不味い」バージョンですが、takejin様のどちらのバージョンも心が温まる回答でした。「まずいのに嬉しそう」というのは、ツンデレなH柊をうまく表していると思います。ベストアンサーを差し上げます。
B美はそういうとある飲み物を出した
H柊「何カフェオレ?」
B美「違います、東京風アイスカフェラテです」
H柊「ちょっと待って、カフェラテ外国の飲み物よね?どうして?」
B美「まぁ、飲みながら説明をお聞きください」
H柊はそう言ってカフェラテを飲んだ
B美「まず味つけは関東出身のあなたには関西風では口に合わないので関東風にしました」
H柊「それでなんでアイスカフェラテなの?」
B美「暑くてイライラする時は冷たいものを。そしてせっかちなあなたには時間がない時でも早くできるエスプレッソであとはミルクで…」
H柊「分かった!私に言わせて!」
H柊「ミルクの白は私のK井先生しらける心が入っているのね!」
B美「そうです、さすが女子高生、言葉遊びが上手です」
H柊「これなかなか美味しいわね」
B美「ご満足頂けたようで」
終わり
参考リンク
http://gigazine.net/news/20080420_tokyo_cafelatte_osaka_cafeaulait/
http://barista.delonghi.co.jp/espresso/recipe08.html
なんとか間に合った…(汗
apple_1416様、ありがとうございます。今回はみんな同じ回答でしたので、変わった回答がうれしかったです。(下のコメント欄の書き込みの方は削除してOKです)
「東京風アイスカフェラテ」というのは、自分は知らなかったのですが、面白い解答だと思います。「しらける心が入っている」というのは鮮やかですね!!
takejin様、回答、ありがとうございます。2パターンで書いていただいたのがうれしいですね!! ちなみに自分の回答も、そのどちらかです。お楽しみに!!
2013/07/10 21:39:21takejin様、ありがとうございます。
2013/07/10 22:01:38もちろん「ひやし飴・あめ湯」で正解です。
「炭酸の抜けたジンジャエール」というのは、上手いたとえだと思います。
「関西で、昔からあって、安っぽくて、あったかくても冷たくしても飲めて、辛口の刺激と甘ったるい味の混合」というのも当ててますし、何より今回は「ひやしあめ/あめゆ という両面性」が最大のポイントでしたので、そこを当て、はっきり文章と画像で明示していただいたのがうれしかったです。もともとこの問題を出題しようと思ったのは、「両面で表示の違う缶」という設定を生かしたかったからでした。
自分の回答は「不味い」バージョンですが、takejin様のどちらのバージョンも心が温まる回答でした。「まずいのに嬉しそう」というのは、ツンデレなH柊をうまく表していると思います。ベストアンサーを差し上げます。