http://www.jnews.com/kigyoka/2001/kigyo0107.html
損益分岐点の考え方と算出法
経済学的にいえば、損益分岐点よりは下だが、操業停止点よりは上なので、赤字だけど存続していけるということです。
誤解を承知で簡単にいえば、従業員の給料分は稼いでいるが、広告費や投資などのすべての経費分は稼げていないので赤字ということです。なので給料は支払われます。
では買収はどうするか?それはソフトバンクの株にカラクリがあります。ソフトバンクが株式によって集めた資金を使うことで、赤字の状態でも事業の拡大や買収などができるということです。
ありがとうございます
これは逆の例ですが、赤字=倒産ではないのです。
日本振興銀行 : Incubator Bank of Japan, Limited
金融機関は、黒字企業に対してだけ融資をするのではなく、将来性を見込んだ上で、当該企業の返済可能性を検討し、収益環境の改善による返済可能性を算出し、赤字企業を支援する目的で融資をするのです。
http://www.nihon-ma.co.jp/aboutus/saisei.html
日本M&Aセンター : M&A支援サービス > その他のサービス > 企業再生
これは極端な例ですが、融資以外の資金調達手段として、増資という方法もあるわけです。特にソフトバンクはベンチャー的素質が強く、当たれば大ヒットをする可能性があることから、株式のように業績に連動して株価が変動し、多額の利益が得られる可能性がある企業は、増資による資金調達も可能なわけです。
創立後間もない期間において赤字であっても、将来性がある企業であれば、資金調達手段は色いろあるため、企業運営が可能となるわけです。
短期借入1450億円社債+長期借入1550億円資本金1380億円から明白な通り、自己資本+他人資本で現行の赤字を補填しているわけです。
ありがとうございます。とはいえ、上記程度の資金だとすぐ底が付きそうなもんですが・・・
今年の決算は黒字でしたね。
実際に赤字でも企業は生きられます。(ある程度は)
個人では、お金がなくなるまで赤字の認識がありませんが、たとえば、自動車、家、等の固定資産を毎年償却していくと(償却分は別の預金にして)、実際にはお金(預金)があるにもかかわらず、帳簿上は赤字になることもあります。
企業の場合は、経理方法が法律で定められていますので、このような実際には使えないけど自分のお金がたくさんあっても決算上は赤字になります。
別の角度から。
ここを見ると、確かに前2回は赤字決算をしています。
こちらのURL(PDFです)を見ると、繰越利益が結構ありますので、
最初は繰越利益から引いていきますので、単年度赤字でも、最終的には前年度以前の黒字から差し引きして残ればまだ黒字です。
こちらはキャッシュフロー計算書です。
このように、会社の経営はお金はあるが、別の用途のため(固定資産の償却、貸倒引当等)決算上使えないようになっているお金があるために、赤字になっても営業ができるわけです。
ただし、やりすぎるとダメですが。
説明が悪かったでしょうか、私も素人なので専門的には間違っているかもしれませんが、大体このような感じだと思います。
ありがとうございます。ただ、教えて頂いたURLはインベストメントのものですよね。ソフトバンク本体の話です。繰越分や社債やなにやらという理由は分かるのですが、それにしたって毎年数百億〜1千億近い赤字を穴埋めできるとは思えないもので・・・
ソフトバンク株式会社
お求めの答えとなるかイマイチ自信がありません。が、トライします。
とりあえず何も考えずに、urlから「株式・債権情報」へ。続いて「保有株式株価」へと飛んでみてください。
株式の含み益が2兆281億円ですって。
あのね、例えば、子会社を上場させると、創業者メリットで持ってた株の価値がずずいっと上がります。額面5万円だったのが取引値200万円とか。
含み益は「売ればこんだけ現金が手に入る」というものとは多少異なりますが、(売る時点で値が下がるからね)それだけお金があると捉えちゃってください。
要は、お金持ち。
お金持ちだと、買収するときに面白い手段も使えます。買収先企業の価値を担保にして、借金して、買収とかね。
仮に、自社保有の株式を売って得た現金で買収するとしましょうか。すると、ライバルが減ったり、自社の強みが増える効果があるので、長期的に自分の業績にプラスに作用します。買収費用をどれだけの時間で回収するかにもかかってきますが、ソフトバンク自体の株価が上がることで支えてくれます。買収先企業を再上場させたり、他企業に売却するってオプションもあるくらいですから、買収費用はそのまま消えてしまうわけではありません。赤字でも、何年か持ちこたえれば儲かりそう!と、市場が評価してくれれば良いの。
んで、給料。
イメージとしては、「給料その他経費を支払うから、結果として赤字」と捉えるのがよろしいかと。
なるほどー参考になりました。2兆ですか・・・。ちなみに、ITバブルのころはどれくらいあったのでしょうか?
趣旨が理解できました。
ソフトバンクは、1981年に創業し2001年までは相応の利益を計上し、内部留保を有しいていました。
因みに94年から01年の8年間は、10億から400億の利益を毎期計上しており、社内留保金額は相応のものがあったのです。確かに、02年から04年の3年間は1千億円程度の赤字を計上していますが、過去の蓄積と、長短借入・資本金で赤字を補填するに十分な企業体力を有しているのです。
ありがとうございます
赤字なのにやっていけるということと、従業員の給料や買収費用を企業の決算が赤字になったとしても充分に費用を掛けるということは根本的にスタンスが異なります。
ソフトバンクの場合は
「将来的に〜〜の事業をやり、そのために投資をおこないます。そのために〜〜の赤字を今期は計上します。」という前提があり、それを企業の資本をささえる株主や銀行に理解してもらう事により「やっていけている」という事になります。
赤字だからダメだ。と、それらの人たちが判断すれば「やっていけなくなる」でしょう。
では、なぜ株主達は赤字でもソフトバンクを支えるのか?
将来的な事業価値に投資しているということになります。利益が出ると税金で半分もっていかれてしまいますので、赤字で節税にもなります。それがいいかどうかは別として、会社の事業規模を大きくしていくために現在の資本を赤字になるまで活用している、資本効率のよい(余剰資金をあまらせない)会社だということになります。
ありがとうございます
理由です。