「現代はコミュニケーションにおいて『ノリ』が重要になってきている。嘘や虚構であってもそれを知りながらもそれを楽しむ『ノリのよさ』が必要だ。嘘だと否定してしまうのは無粋だ。」
「嘘や虚構であってもそれを知りながらもそれを楽しむ『ノリのよさ』が必要だ。」というようなことは、宮台真治が言い始めたようなことだと思いますが、最近、このような内容を取り扱った本と言えば、北田 暁大『嗤う日本の「ナショナリズム」』が思い浮かびます。
この本は、2チャンネル的なコミュニケーションのあり方を分析した本で、質問の内容に関しては、90年代のTVの分析(「元気が出るテレビ」の分析)などで触れられています。
また、鈴木謙介『カーニヴァル化する社会』も最近出た本で、上記のような内容を取り扱っています。この本ではワールドカップの盛り上がりや2ちゃんのオフ会、イラク人質バッシングなどが、「祭り」として分析されています。
どうもです。「カーニヴァル化する社会」が該当の本のような気がします。上の本も読んでみます。そうですか、宮台真治が言い始めたことなんですか。
他にもあれば教えてください。
宮台が同様のことを言っている本でもよいです。
http://media.excite.co.jp/book/daily/friday/005/
「第5回 ハイテンションな自己啓発って? フリーター・ニート問題の盲点――鈴木謙介インタビュー其の一」 日刊!ニュースな本棚|Excite エキサイト : ブックス(文学・書評・本のニュース)
そういう態度を宮台真司は「アイロニー」と呼んで、それについて頻りにしゃべっており、ここ最近の彼の最重要キーワードみたくなっています。アイロニーを定義すると、「対象に没入し、同時に対象と距離をとる。そうすることにより様々な制約から自らを自由にする態度」てな感じで、ご質問の「ノリつつノラない」感じを難しくいうとこうなります、みたいな言葉です。たとえば、宮台の近著に『日常性・共同体・アイロニー』という対談本があります。(この本の帯には、「共同体も自己決定も虚構なのです。でも私たちは虚構の存在を信じて、前に進まなければならないのです」と書かれています!)
わたしも上の回答者さんの言う、鈴木謙介さんの本がいちばんご質問に近いと思います。その鈴木さんが同著について語ったインタビュー記事がネットで読めます。ご参考まで。
ありがとうございます。
参考にします。
違いますが、面白そうなのでとりあえず見てみます。どうもです。