僕には映画俳優の「上手下手」がわかりません。

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劇場版「笑の大学」です。

ほとんどが役所広司さんと稲垣吾郎さんのふたりだけ話がすすみます。

レビューサイトでは賛否両論ありますが、役所さんの演技が凄すぎて相手が稲垣さんではぜんぜんダメというのをよく聞きます。

私も見ましたが、演技は全然わかりませんでした。

「逃亡者」

上手い・・・トミー・リー・ジョーンズ

下手・・・ハリソン・フォード

「真実の行方」

上手い・・・エドワード・ノートン

下手（ってほどでもないけど）・・・リチャード・ギア

まあ、映画マニアに「名優」と言われているのはエドワード・ノートンですね。様々な映画で様々な役を演じていますが、どれもクセがあって印象的。逆に「大根」と言われているのは（特に最近の）ハリソン・フォードです。理由はハリソン・フォード自身が映画に全く興味がなく、演技がどれも同じ。現場でカンペを読むだけ。ただ金を稼ぐために出演してるのがみえみえです。

まったくの個人見解です。しかも感覚的なものです、お許しを。

「ブラックレイン」の故・松田優作さんと高倉健さんです。

映画で演技の上手下手はあまり関係ないと思いたいのですが、この作品では健さんでなきゃもっとすばらしいものになったんではないかと今になっても悔やまれます。

申し上げておきますが、私は昔から、それこそ若造サラリーマン役をやっていたときからの健さんのファンです。

役柄に対するその俳優の取り組み方の相違がはっきりと出ましたね。

健さんは、あの役柄に「健さん」を「持って行った」と感じたし、優作さんはあの役柄を自分に「取り込んできた」と思いました。

シーンの解説は出来ないのですが、とにかく優作さんの演技には感動しました。作品の中のあの人物を五感で感じることが出来ました。

話は変わりますが、中国映画の「再見」はご覧になりましたか？

主役の女優さんの演技はたぶん、４人の子供たちそれぞれの演技に比べると格段の相違があるものと思います。仕事としてはね。

ただ４人兄弟の子供たちの演技（公募で選ばれたのですから）はどうだったでしょう？

僕は恥ずかしながら身が震えました。

撮影していく中で、何日もかけて、本当の兄弟のような愛情に近いものが生まれ、別れの悲しみを演じているうちに自分自身のものとなった、なってしまったと思いました。

良かったら一度ご覧になっていただけませんか。

「演技のよしあし」を無理に感じることはないのではありませんか？質問者さんの今までの見方で僕はいいともちろん思います。

うまく言えません。そして冗長になりました。申し訳ありません。

「再見」・・・・・また涙が出てきました。JAN:4988102019037

ものすごくうまいというかマニアックで有名な俳優といえば、

ダニエル・デイ・ルイスだと思います。

代表作は、「存在の耐えられない軽さ」「眺めのいい部屋」「マイレフトフット」などでしょうか。

「マイレフトフット」では障害者を熱演していて、足の親指だけ使って何でも出来ちゃうぐらい訓練したそうです。実際すごい迫力でした。

下手な俳優はいまいち印象に残らないので、あまり思いつきません。ごめんなさい。

私は見ていないんですが（というかあまりの評判に見る気になれない）「デビルマン」が酷いそうです。

主演のふたりがセリフ棒読みということですのでかなり酷いかと思います。

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「レインマン」が分かりやすいと思います。

名優・ダスティンホフマン演じる自閉症の兄。

男前大根役者代表・トムクルーズ演じるその弟。

ダスティンホフマンの演技は見事。

自閉症や知的障害を扱った作品は、下手に作ると障害者を馬鹿にしているように見えてしまうかシリアスすぎてしまう作品がほとんど。

しかし、

この「レインマン」でのダスティンホフマンの演技は、誇張しすぎず、シリアスすぎず、ふざけず、

微笑ましいユーモアを交えて丁寧に演じられています

（例えフィクションでも、自閉症や知的障害者を見て笑うのは倫理的・道徳的にも問題がありますが、その点を演技と演出で巧妙にかわしている）。

ダスティンホフマンの演技には感情移入しやすい、が、あくまでこの映画での本来の主人公的な役はトムクルーズ演じる”弟”だと思う。

実際そのように撮られているし、観る人の感情に一番近い役も弟役である。

なのに”自閉症の兄”にみんな感情移入してしまう。

観る人はまずダスティンホフマンの演技に圧倒されてしまうからだと思う。

自閉症の兄に苛立ちながらも、何とか遺産問題を解決するため我慢し面倒を看ようとする。

映画を観ている人も”弟”に感情移入できればイライラしてくるはず。

だが”弟”に感情移入できる始めるのは”兄が頑なな心を弟に開き始めた”ころから。

そこまでの間、ずっとダスティンホフマンの演技を追いかけてしまい、出ずっぱりのトムクルーズは影薄い脇役になってしまっている。

トムクルーズも難しい役だったと思うし、今よりずっと頑張ってた。

何故この映画に、当時アイドル俳優というイメージが強かったトムクルーズを起用したんだろうと思った（もっといい俳優いただろうに）。

今思うと、トムクルーズを好きな世代にも

この映画を観て欲しいという気持ちがあったんじゃないかなと思う。

だから余計、トムクルーズの演技に感情移入できないのを残念に思うわけです。

この映画をみれば、演技の善し悪しのヒントになると思いますよ。

圧倒的に演技が巧い俳優にエドワード・ノートンがいます。

彼の主演作「アメリカン・ヒストリーX」を観ることをオススメします（これは演技の巧い人しか出てません）。

エドワード・ノートンが

「優等生で優しく、正義感の強いころの主人公」

「黒人に父親を殺され、黒人を憎みネオ・ナチズム（白人至上主義）に傾倒してゆく主人公」

「黒人殺しで服役し、出所後、自分と同じ道を歩もうとしている弟を止める現在の主人公」

を見事に演じ分けています。

参考になればと思います。

Pretty Womanのリチャードギアとジュリアロバーツ。

最後のラストシーンでリチャードギアがジュリアロバーツを車に乗って向かいにくるシーン。

両手に持った花束を広げて君を向かいに

来たよって顔が下手さ１００倍。

でもわざと下手にしてると思いますが、

下手な演技をわざと演技しているので

わかりやすいと思います。