伝聞なのですが、社会学か文化人類学関連の研究で、

「世界中のさまざまな文化を調べ、すべてに 共通する 特徴をリストアップした」
という研究があったそうなのですが、
その研究のタイトルと研究者の名前を教えていただけないでしょうか。

また、その日本語訳や、概要が本かHPで読めるのでしたら、
紹介いただければ、ポイントをプラスいたします。

またその研究は、社会学もしくは文化人類学の間では
どの程度の重要度をもつ研究者/研究だったのかを、ご存じでしたら教えてください。
その世界では非常に有名な研究かどうかも知りたいのです。

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回答4件)

id:saine No.1

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ポイント30pt

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094600132/250-5764983-...

Amazon.co.jp: マンウォッチング〈上〉: 本: デズモンド モリス,藤田 統

マンウォッチングの事ではないでしょうか?

人間行動学からの見地で、

その地域文化ごとの言語、行動、思想(社会)の特徴を某大なデータとして集めて、比較分析した本です。15年程前にブームになりました。

趣旨と違ってる答えでしたらすみません。

id:lionfan

ありがとうございました。この本かもしれませんが、本をまだ読んでいないので、なんともいえません。一応質問は継続させてください。

「他の研究もあるよ」とか、「いや、この本でいいよ」という方、回答お願いします。

2005/09/06 08:41:45
id:buyobuyo No.2

回答回数24ベストアンサー獲得回数0

ポイント30pt

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EC%A5%F4%A5%A3%A1%E1%A5%B9%A5%...

レヴィ=ストロースとは - はてなダイアリー

ぱっと質問を見た印象からすると、レヴィ=ストロースの研究をやや誇張して

紹介されたのかな?と感じます。


レヴィ=ストロースは各国の神話を、神話素と言うものに分解して、その共通性や

相違、それぞれの要素の関連性を分析するという仕事をしています。


感覚的な説明になりますが、各文化圏の神話と言うものは、共通の神話素を使って、

それを足したり引いたり反転させたりして作り上げられたものであるという考え方に

なるかと思います。


彼の研究の重要性ですが、文化人類学と言う学問のあり方そのものを変える程のもの

だったとおもいます。


文化人類学と言う枠組みを超えて、構造主義という思想的流れにも大きな影響をあたえました。

構造主義の解説としてよさげだったので。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4061488988/qid=11259688...

Amazon.co.jp: はじめての構造主義: 本: 橋爪 大三郎

簡単にググッても良いサイトが見つからないし、Wiki の記述もかきかけなので、

構造主義の定番解説書を紹介します。レヴィ=ストロースの神話研究にも紙幅を

大分とっていたと記憶しているので、参考になるかと思います。

id:lionfan

了解です。ありがとうございます。

ただもっと、ずっと散文的な内容であったと思います。

2005/09/06 10:14:12
id:Mmc No.3

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ポイント30pt

http://www.kt.rim.or.jp/~igeta/igeta3/resume/r01-2.html

�䌅�������F���w���_�̉”\��

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4796701354/249-4984240-...

Amazon.co.jp: 魔法昔話の起源: 本: ウラジーミル・プロップ,斎藤 君子

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/462200481X/qid%3D110341...

Amazon.co.jp: 物語の構造分析: 本: ロラン・バルト,花輪 光

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4891762748/qid%3D110341...

Amazon.co.jp: 意味について: 本: アルジルダス・ジュリアン グレマス,Algirdas Julien Greimas,赤羽 研三

世界中のさまざまな「文化」ではなく、「神話」「昔話」「物語」でしたら、言語学的・記号学(構造主義)的・部下人類学的・文学理論的に非常に有名で重要なウラジーミル・プロップの研究があります。


また、ロラン・バルトやグレマスの研究も参考になると思います。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489176208X/249-4984240-...

Amazon.co.jp: 昔話の形態学: 本: ウラジミール・Я. プロップ,北岡 誠司,福田 美智代

レビュー


内容(「BOOK」データベースより)

文を超えたテクストのレベルにおける《文法》の探究の最初の試みとして、民話・神話・物語等の記号論的研究において、今や、構造言語学におけるソシュール『講義』にも比すべき位置をもつ記号学の第1の古典。


-------------------------------------

プロップが「どの程度の重要度」か、「その世界では非常に有名な研究かどうか」に関してはこちらのレビューの通りです。

id:lionfan

了解です。ありがとうございます。

ただたしか、民話や神話とかは関係なかったと思うのです。

たとえば「若い女性は貴重なものとして扱われる」とか、ずっと俗っぽいものでした。

2005/09/06 13:34:21
id:Mmc No.4

回答回数139ベストアンサー獲得回数0

ポイント50pt

http://www.takaoka.ac.jp/zatsugaku/028/niwa_19.htm

高岡法科大学 法律雑学講座

 ここでは、山口先生のつぎの記述に注意しておくべきでしょう。すなわち、「婚姻において交換される女性は、あるいは彼女の身体とその生殖能力は、譲渡可能な『商品』なのではなく、『記号』であり、婚姻は、譲渡不可能なものの譲渡に他ならない……。……女性は、出生などによって自らが帰属していた……親族集団の属性を、……交換されて他集団へ嫁いだ後も、何ほどか維持し続ける……女性が『記号』であるというのは、……女性を『商品』とみなすことと同じではないのだ。……女性という譲渡されないものの譲渡が、根元的な関係(筆者:人間社会)のネットワークを成立させている」という指摘です。通常、男性の側からだけ女性の交換が語られることが多いのでしょうが、山口先生は交換される女性のもつ特質を巧妙にいい当てています。


 いうまでもありませんが、レヴィ=ストロースも、女性を物として扱っているわけではありませんし、その人格を無視しているわけでもありません。身体の一部と同様に、女性という本来譲渡できないものを他集団に対して譲渡することによって、人間の諸集団は相互にコミュニケーションを成立させている、ということを主張しているのです(もっとも、レヴィ=ストロースとは逆の方向に、行き着くところまで行ってしまったものとして、クロソウスキー〔兼子正勝訳〕『生きた貨幣』(青土社、2000年)があります)。

http://www.takaoka.ac.jp/zatsugaku/029/niwa_20.htm

高岡法科大学 法律雑学講座

 社会とは、女性交換のネットワークが成立する領域のことにほかならず、インセスト・タブーは、交換を行う主体相互の間に婚姻ネットワークを作りあげ、社会に骨格を与えるものだといえます。インセスト・タブーによって集団相互のコミュニケーションが生じるのです。したがって、もしインセスト・タブーがなければ、どのような人間社会も存在し得ないことになりましょう。


http://www.geocities.jp/enten_eller1120/postmodern3/structuralis...


「価値」というものはそれそのものに価値があるのではなく,「交換されることによって」価値が生み出されるのだ.「近代」社会に見られる貨幣もそうで,貨幣そのものには価値がないが,それが色々なものと交換できる,という事実が貨幣に価値をそなえさせるのだ.そうして,モースは社会というものを「交換のシステム」という観点で見直した.このシステムのことを「全体的社会的給付」という.

さて,このモースの「贈与論」を受けて,レヴィ=ストロースは「未開」社会における婚姻もこのような観点から見直せないだろうかと考えた.すなわち女性を「贈り物」ととらえると,婚姻はすなわち女性の「交換」に対応するのである.そうすると,同じ親族内で結婚してしまうと,他のグループに女性を贈与できない.すなわち交換物としての価値がなくなってしまうのである.そこでインセスト・タブーが発生した,と考えるわけである.

http://www4.ocn.ne.jp/~temp/imomoe.html

���G���̊��{�\��

閑話休題、話を戻しますと、

次に確かに数多くの宗教はインセスト・タブーを禁じておりますが、

同時に多くの宗教は姦淫(浮気)なども禁じている訳で、

なぜインセスト・タブーだけが強力な禁止効力を発揮しているのかを

考察すると、先に宗教の規範(禁止)があったのでなく、

社会の方で先にインセスト・タブー規範があり、

宗教がそれを取り込んだとレヴィ・ストロース以降の

文化人類学では考えられています。


インセストにおける子孫の遺伝異常問題は近代が後付けた

典型的理由で、遺伝学的なことが問題になったのは一六世紀以降。

それ以前からインセスト・タブーは普遍的に世界中にあり、

それぞれの社会のインセスト・タブーの

概念及び親族枠がそれぞれ違うことを考えると、全く説得力の

無い理由であると、文化人類学では考えられています。


親族枠の違いとは、例えば、日本やヨーロッパでは、この

親族枠の限定(結婚できない繋がりの大きさ)が非常に

狭く、イトコとの結婚は珍しくなく、叔父や姪との結婚も認められた。

(現代日本では三親等以下との結婚は不可、上記は昔の話ね)

だが、中国や韓国ではこの親族枠の限定が広く、

同じ父系血縁集団に属している人間(宗族・門中)は結婚できません。

未開社会(部族社会)では寧ろ、これが普通で、結婚できない人間の

枠組(親族枠)は大きく取られており、また実際の血の濃さと

親族枠は決して一致しない(交差イトコ婚問題・婚姻クラス問題)

これらの事実から、遺伝的な理由付けはアカデミニズムの世界では

既にギャグでしか受け取られません。

インセスト・タブーは遺伝的な理由でも、

宗教的な理由でもないということです。


では、何がインセスト・タブーを律しているのか。

現代では、社会構造(共同体構造)を維持する為に

インセスト・タブーは存在すると考えられています。

社会構造の根本的立場はモースの贈与論からきております。

これは一言で言うと『社会とは交換である』ということです。

社会とは『交換』が基盤として成り立っている。

人々が何かと何かを交換しあうことが、社会ということなのです。

そして、モノの価値とは、


『価値があるから交換する』のではないのです。


『交換するから価値がある』なのです。

(詳細は文化人類学における「クラ交換」の考察などを参照して下さい。

説明するのがめんどくさいので、ここでは勘弁して…〈^^;

まあ、簡単に言うと、一万円札はただの紙切れだけど、

ただの紙切れ以上のモノとして我々みんなに扱われる、

それはなぜなのか、考えてみると良いでしょう)


次に、男性は女性を欲望することをまず、頭に入れましょう。

女性の価値、働けること(家事育児)、子供を産むこと、

そして、最大のポイント、男性にセックスで快楽を与える。


女性とは、唯そのままで男性にとって価値を持つ存在なのです。


そうすると、女性そのものの価値を、直接味わえる(インセスト)

と女性という価値存在を親族という交換システムに

載せることが出来ず、交換システムが成り立たなくなる。

交換システム=社会ですから、社会というのは、根源的に

インセスト・タブーを孕んでいます。交換なき社会は存在しない。

同じ集団のメンバーである男性の同メンバー女性の

利用可能性が閉ざされることで、

社会(女性を含めた交換システム)が形成されるのです。

インセスト・タブーとは、女性が『交換価値』

であることの、裏面の価値(反価値=禁忌)なのです。


インセスト・タブーの最大の重要点ですが、

己が使うことを禁じられたタブーなる交換品とは

何を示すか、それは、『タブーだから、交換する』のではないのです。


『交換するから、タブーなのである』ということです。


インセスト・タブーの禁止の理由は、社会を形成する為。

我々が社会を形成する為に恣意的なルールを作り、

恣意的(無根拠)に女性を『身内』と『部外者』に分け、


『身内の女性』は、『部外者の男性』

に捧げる交換品。


『部外者の女性』は、『身内の男性』

が奪うことのできる交換品。


として、二つの女性の立場を作り上げてそれぞれを

交換してゆくことで、社会が形成される。


ゆえに、インセスト(他の部外者にあげる予約品に手をつける)

は、『他の部外者が損をして自分だけが得をする』為に、

社会(交換システム)を揺るがす逸脱行為としてタブー化されたのです。


これは、世界中、どこの世界でも不変です。

http://www.hanmoto.com/bd/ISBN4-7872-3180-4.html

親族の基本構造(クロード・レヴィ=ストロース・著 他)○青弓社●版元ドットコム

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「若い女性は貴重なものとして扱われる」という事象に関してでしたら、やはり二番目の回答者の方が提示しておられるレヴィ・ストロースの『親族の基本構造』しいては人間社会を成立させる用件としての「女性の交換」の構造分析だと思われます。


伝聞とのことですが、lionfanさんにそれを伝えられた方が、レヴィ・ストロースあるいは現代思想、社会学などの解説本などで概略を読まれ、原典を当たることなく「『世界中のさまざまな文化を調べ、すべてに 共通する 特徴をリストアップした』という研究があったそう」だとおっしゃられたのではないでしょうか。

id:lionfan

丁寧な説明ありがとうございます。

ただ僕の記憶が正しければ、伝聞というのは本を示されつつであり、

ずらずらと長いリストがあって、どれもかなり散文的で俗っぽいものであったはずなのです。

とはいえとても勉強になりました。いま読むものがない状態での時間待ちなので、ありがたく読みました。

2005/09/09 15:28:38

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