ポスターセッションのコツを探しています。大学の研究発表などのポスターセッション〔またはポスター形式発表〕で、効果的かつ効率のよいポスター作成法をさがしています。発表内容は、主に科学系の研究です。

申し訳ありません。リンク先の本は読んだことがありませんが、カスタマーレビューなどを読むと初心者にとっつきやすい内容になっているようです。

とりあえず自分の経験から言うと、

・内容を欲張りすぎないこと

・研究の目的が簡潔に分かりやすく記されていること

・結論が目的に対応していて、何が達成できていて残された課題は何なのかが、簡潔に分かりやすく記されていること。

上記３点を心がけることがまず重要です。

あとは口頭発表と同じように発表の素材を用意して、適当に大きさを工夫して張り込みます。別の会合などで、同じ内容を使って口頭発表する場合もあるので、真面目に用意しておけば後で役に立ちます。張り込む際に、見る人にどの順番で見て欲しいのか惑わさないように、「１．はじめに」「２．実験方法」「３．結果」「４．考察」「５．結論」と番号・小題を振っておくのも一つの手です。

ポスター発表の醍醐味は、興味を持ってくれた人と徹底的に議論できることです。高レベルな人に興味を持って貰えれば、思いもかけない素晴らしいサジェスチョンをもらえることもあります。ただ、高レベルな人は忙しい人が多いので、一見して分かりにくいポスターだと素通りされてしまいます。自分の主張したいことが何なのかが簡潔に分かることができて、しかも議論を呼び起こしたくなる内容にできるといい結果が生まれることが多いです。

こちらも読んでませんが、カスタマーレビューを見ると、どういうポスターがわかりやすくて、どういうポスターがわかりにくいかなどを学べるようになっているようです。ただ、パソコン活用法などは載ってなくて情報は古いようです。

企業の研究者として、ポスターセッションを見に行くので、その見る立場から一言。

１　表題が内容を簡潔に示していて、大きく読みやすく書かれていること。

２　要約がやはり大きめに書かれていて、特に結論がすぐにわかること。

３　主要なデータ（表や図）が目の高さに貼られていて、詳細がすぐに確認できること。

４　色を沢山使わず、本当に重要なポイントだけ、数色（赤、青、黄ぐらいまで）で使ってあるもの。

５　ポスターセッションは、データをじっくり見られる点が最も重要なので、そのデータ（表、図、グラフ等）が丁寧に作られていること。特に、比較すべきグラフが、比較しやすく配置されていること。

６　学会等の予稿集との対応がとれていること。（予稿集の図版を頭に入れて、興味のある発表を見に来るはずです。）

こんなところです。ポスターセッションは、時間の節約ができ、研究者と直接議論できるので、聴きに行く立場としては、最も歓迎できる発表形式です。

がんばってください。

プレゼンテーションの基本はこちらのHPを参照してみてください。

羊土社の書籍は解りやすく実践的にまとめられているため、参考になると思います。