4月7日の日経に載っていた話。
「篠崎屋」という豆腐屋チェーンの社長が、
「将来は食に関する総合的な企業グループに育てたい」と語っていたのに、
日経側が(勝手に)「食に関する財閥に育てたい」という見出しを付けてました。
私から見れば
「財閥と言えば封建的で、戦後GHQにより否定された『マイナスイメージの用語』」
でしかないのですが、どうも日経側は『プラスイメージ』で使用したようです。
1.世間一般的の人は、「財閥」と聞いて「マイナスイメージ」を
持っているのでしょうか?
それとも「プラスイメージ」を持っているのでしょうか?
2.あなた自身の財閥に関するイメージをフリートークして下さい。
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/business/12.htm
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/business/48.htm
会社時代の友達は女の子らしいというか、お嬢さんなコが多かったので、「財閥」っていうだけで「御曹司」と結びつけて「キャー」となるタイプでした。
私自身は、その気持ちもちょっとわかる一方、
歴史オタクっぽいとこあるので、
マイナスな部分も感じます。
どっちにしても、重みがある言葉で
聞いてすぐ感情をストップして慎重に考える言葉ですね。
これは男でも密かに憧れでしたね。
わが家なんかもずっと遠縁に遡りまくると
畏れ多くも大和の国を統べられる家系につながりますから、
どこかで間違えてうちの親父に巨万の富でも転がり込まないかと、
密かに夢見ていた頃もありました(笑)
逆に歴史に精通してくると、どうしても戦争がらみや何やらで
マイナスイメージが出てきてしまうのも確かですね。
今は財閥というと金融を軸に多角的に幅を広げる企業群、
というイメージが強い感じがしますが、
過去の財閥は軍需産業・国策産業を核とする
国家権力の庇護を受けた私的支配機構であり、
自由主義、民主主義とは相容れないもの、
というイメージが、どうしてもぬぐえないかもしれません。
財閥を興すというのは、一昔前までは夢でしたよね。
でも今は様々な企業が再編によってグループ化され、
この機をうまくとらえれば、新興財閥を形成していくのも
夢じゃないかも、っていう時代になっています。
ライブドアなんかも、失敗はしてしまいましたが、
あからさまにその路線を指向していたように思います。
そんなわけで「財閥」というのはひとつの憧れとして、
けっこう今はプラス要素でとらえられる時代だと思うんですよね。
否定的にとらえられる部分があるとすれば、
その夢が「格差社会」の拡大によって近付くという、
ちょっと堂々と口にすることははばかられるような
期待感に依存する部分でしょう。
既存の財閥については、会社は株主のものという意識の定着や
企業再編の繰り返しでだんだん有名無実になってきていますから、
過去のイメージはだいぶ薄れてきているものと思います。