まず最初に、単行本で出版されるのが普通だと思われますが、最初から、いきなり文庫で出版されるという事は、ありえる事でしょうか?
有名ですが、たとえば、赤川氏の著作や、トラベルミステリーで有名な方の著作などです。
こういうものでもよいのですか:
祥伝社文庫15周年記念特別書き下ろし 中編小説
http://book.g.hatena.ne.jp/keyword/%E7%A5%A5%E4%BC%9D%E7%A4%BE%E...
ありえるもなにも作者によってはよくある話でしょう。
赤川次郎だと爽香シリーズがそうではないでしょうか。
有名どころの文庫書き下ろしでは、
http://www.bk1.co.jp/product/02062162/?partnerid=02hatena01
などもあるようです。
現代では、単行本で出版されるのが普通ではないですよ。単行本で出版されるもの、新書で出版されるもの、文庫本で出版されるもの。入り混じってます。そしてどうするかは作者と出版社によるのじゃないでしょうか。
いままで単行本からしか出版しなかった人が、明日「初の文庫書き下ろし~」とかあるかもしれませんし。
あと、若者向け。ライトノベルとか、少女小説とかその末裔あたりは、文庫書き下ろしあたりまえですね。SFとかは半々くらいでしょうか。
また、最近では、最初に電子出版されるものも実験的にはあるようですし。
トラベルミステリーで有名なかたについてはわかりませんでした。
文庫書き下ろしという形はあります。
本来、「本」と定義されるのはハードカバーでの出版物であると考えられていますが、これを低価格でたくさんの人に読んでもらう為の手段が文庫です。
例外的に最初から大量に流通させる場合や、ハードカバーで出版するに値しない?物(フランス書院の官能モノなど)、ハードカバーを買わない様な層がメインターゲットのジャンルの物(スニーカー文庫や、コバルト文庫等のティーンズ系やファンタジー小説)を出版する場合、いきなり文庫で出されたりします。
http://chiebukuro.yahoo.co.jp/service/question_detail.php?queId=...
単行本→文庫の期間は1から3年と様々なようです。
以上、参考になれば幸いです。
書き下ろし作品なんかではふつうにありますよ。
小説ではありませんが、たとえば東野圭吾『さいえんす?』(角川文庫)なんかがそうです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4043718039/qid=11467299...
ありえます。もともと、単行本というのは高価な物ですから、そもそも購買層が限られています。なので、昔から単行本を出さない作家というのは結構いました(特に大衆作家では)。ただ、一昔前は、そう言う場合は、新書で出してから文庫にするというのが一般的だったのですが、最近は印刷技術の向上や本の紙質が良くなったことなどもあり、以前ほど、新書と文庫の質や価格の差がなくなりました。そのため、現在新書の市場は大幅に縮小しており、新書で出すことのメリットもあまりなくなっているという現状があるので、最初から文庫で発売すると言うことが増えているのだと思います。
著名な作家の本だと↓なんかが文庫書き下ろしです。
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=010000000000003...
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=010000000000002...
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refShinCode=010000000000003...
高村薫の『李歐』(講談社文庫)。
旧作「わが手に拳銃を」を下書きに堂々、文庫書き下ろし! と帯に書いてあります。
http://homepage3.nifty.com/crimewave/crime/takamura/riou.html
コメント(1件)
まさに眼から鱗の驚きです。
しかし、文庫という書籍の状態では、保存が効かないので困ってしまいます。
それに、文庫だと、まさに大海のなかの金を探すようなもので、どうやって見つけてよいのか、永い間疑問に思っておりました。
すぐに、ゴミ箱に捨てられてしまいそうで、なかなか、読者として納得がいきませんでした。
明快な回答、大変、有難うございました。
非常に、ショックを受けました。