特にジャッジの採点基準に詳しい方にお聞きします。
今日のWBA世界ライトフライ級王座決定戦、
素人目には明らかにランダエタが勝っていたように思えるのですが
実際のところどうなのでしょうか?
正しい(?)ボクシングの採点基準であの試合を見ると
あのような結果が出るものなのでしょうか。教えてください。
わたしの採点では、114-113でランダエタが1ポイント上回っていました。しかし、10対10をつけたいラウンドが3ラウンドほどあり、ラウンドマスト・システムにしたがって、どうしてもラウンドごとに優劣をつけねばならず、そのあたりはどちらにポイントがいってもおかしくないので、公式ジャッジの採点の割れ方は納得できますし、どちらが勝ってもわたしには納得のいくものでした。
ボクシングの採点基準については、クリーンヒットやダメージ、アグレッシヴネス(手数、攻勢点)のほかにリングジェネラルシップといって(日本にはあまりこうゆう解釈をする人は少ないのですが)そのラウンドにおける(攻撃、防御なども含めた)総合的な主導権、つまり、どちらの主導のもとにそのラウンドのボクシングが展開していたかなどで評価する見方もあり、観点はまちまちで、軽いパンチをきれいに10発あてても、不細工な重たい一発で相手をふらつかせれば、そちらを採点する人もいれば、10発のジャブを重視してしまう人もいます。ですから、ぶっちゃっけ「印象点」というのもありでしょう。ラウンド終盤に手数を出して攻勢な印象を残すことは常套的なひとつの戦術としてこの試合でもよく見られたものでした。
ということで、クリーンヒットでは亀田クン、ダメージを与える有効打ではランダエタ、手数でもランダエタ、攻勢で亀田くん、主導権でランダエタ、フェアネスで互角、といった試合になるでしょうか。
最初のラウンドでダウンして、終盤ヘロヘロになっていたのですから、試合全般の印象として一般の観客にはおそらく亀田くんがなかなか勝者には映りにくいことと思いますし、KO決着がつくまで何ラウンドでも試合がつづけられた時代の観点からすれば、あきらかにそれは限りなく敗北に近いことでしょう。しかし、採点というのは、白黒結着へと極限化していく、そうした時間的なリニアな流れを無化して、試合をそこから各ラウンドで抽出されるポイントの総計という量的なものに還元してしまうものです。ですから、いくら最終的にヘロヘロで傷だらけになっていようと、それまでの各ラウンドのポイントの総合が優位であれば、それは勝ちに結びつきます。
わたしは、実際には見たことはないのですが、アメリカでは一時期、点数によるポイントではなく、ラウンドごとにどっちが優位かで、優位なラウンドの数が多いほうが勝ちという採点システムも一部の州で採用されたりしていました。わたしとしては、柔道の「技あり」とか「効果」とか「有効」とか「一本」(これはノックアウトですネ)みたいにその都度、リングサイドで各ジャッジがボタンを押して、それが会場に点灯でもするようにして示されるといいと思うのですよね。
ということで、わたしとしては、あの試合は許容範囲の判定でしたよ。でも、亀田くんは負けたほうが人気は出たかもしれませんね、それだけの頑張りを見せたと思います。
以上のわたくしの見解に近い意見として、元WBC/WBAストロー級チャンピオンの大橋さんのコメントが次のURLです↓↓↓↓
http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20060803-...
採点の曖昧さについての記者の署名記事がこのURLです↓↓↓↓
http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20060803-...
(記事はいずれも日刊スポーツ)
ボクシングにおいて、明確な採点基準というのは定まってはいるのですが、審判員によって解釈も試合を見て受ける印象も違います。また、ホームデシジョンといって地元で試合を行う場合、判定がその地元の選手びいきになることはどこの国でも見られる現象です。特にタイなんかではホームデシジョンが厳しく、KO以外(判定)で勝つのは不可能に近いと思います。日本ではそこまで厳しくはありませんが、今回の試合ではそれが大いに働いたと思って間違いないでしょう。
まぁたぶん亀田が勝ったのはそういうことなんだろうなぁとは思うのですが・・・
もう少し試合内容について細かくコメントをお願いします。
つまり、「ひいき判定」がもしなかったら、
判定は(どういう理由で)どうなっていたのでしょうか?
ボクシングの採点は12ラウンドトータルのものではなく1ラウンドごとの合計なことと、
ラウンドマスト方式(出来るだけラウンドごとの判定に優劣をつける)によって出てしまった結果だと思います。
僅差だったもののラウンドマスト方式で亀田選手に10-9が付いたラウンドとランダエタ選手が押していて10-9が付いたラウンドが
判定時に同じ価値だと言うことで試合をトータルで見ていた印象と別の結果になるのではないかと思います。
実際に、(プロボクシングの観点から見て)
亀田選手の方が優勢だったと思われるラウンドは多かったのでしょうか?
あれは単にTBSの実況アナウンサーがボクシングを全く理解していなかっただけだとおもいます。あの実況をWOWOWの高柳健一さんあたりが実況していたら、ガチャガチャとうまくしゃべってフラストレーションがたまる、あのような解説にはならなかったと思いますよ。
だってあの解説者 「右」「左」「ボディー」「ワンツー」「赤コーナー」ぐらいしかいわなかったでしょ。要するに何もわかっていないんですよ採点基準とかも含めてね。きっとWBA WBC のルールの違いもあんちょこなしにはわからなかった。
だからその不安が視聴者に伝わった。それが事実だと思います。
・・・?
ボクシングの採点基準は各ラウンド毎の10点評価。
また、必ず優劣を付けなければ行けません。
その観点から行くと亀田がダウンした1ラウンド目は8-10程度で亀田の負け。
その他のラウンドは9-10、10-9という感じで亀田が勝ったり負けたりしているように感じました。
そのように考えると二人の得点はだいたい同じだと考えられます。
ですから私的には両方とも引き分け、もしくは亀田の負けだと感じられます。
ですから亀田のボロ負けっという事はありません。
厳しいジャッチだったとおもいますがマスコミが大騒ぎするほどひどいジャッチでは無いと考えられます。
なるほど。
ちなみに最終ラウンドを亀田につけた審判がいる、ということが
議論の争点となっているようですが
その辺はどうでしょうか?
わたしの採点では、114-113でランダエタが1ポイント上回っていました。しかし、10対10をつけたいラウンドが3ラウンドほどあり、ラウンドマスト・システムにしたがって、どうしてもラウンドごとに優劣をつけねばならず、そのあたりはどちらにポイントがいってもおかしくないので、公式ジャッジの採点の割れ方は納得できますし、どちらが勝ってもわたしには納得のいくものでした。
ボクシングの採点基準については、クリーンヒットやダメージ、アグレッシヴネス(手数、攻勢点)のほかにリングジェネラルシップといって(日本にはあまりこうゆう解釈をする人は少ないのですが)そのラウンドにおける(攻撃、防御なども含めた)総合的な主導権、つまり、どちらの主導のもとにそのラウンドのボクシングが展開していたかなどで評価する見方もあり、観点はまちまちで、軽いパンチをきれいに10発あてても、不細工な重たい一発で相手をふらつかせれば、そちらを採点する人もいれば、10発のジャブを重視してしまう人もいます。ですから、ぶっちゃっけ「印象点」というのもありでしょう。ラウンド終盤に手数を出して攻勢な印象を残すことは常套的なひとつの戦術としてこの試合でもよく見られたものでした。
ということで、クリーンヒットでは亀田クン、ダメージを与える有効打ではランダエタ、手数でもランダエタ、攻勢で亀田くん、主導権でランダエタ、フェアネスで互角、といった試合になるでしょうか。
最初のラウンドでダウンして、終盤ヘロヘロになっていたのですから、試合全般の印象として一般の観客にはおそらく亀田くんがなかなか勝者には映りにくいことと思いますし、KO決着がつくまで何ラウンドでも試合がつづけられた時代の観点からすれば、あきらかにそれは限りなく敗北に近いことでしょう。しかし、採点というのは、白黒結着へと極限化していく、そうした時間的なリニアな流れを無化して、試合をそこから各ラウンドで抽出されるポイントの総計という量的なものに還元してしまうものです。ですから、いくら最終的にヘロヘロで傷だらけになっていようと、それまでの各ラウンドのポイントの総合が優位であれば、それは勝ちに結びつきます。
わたしは、実際には見たことはないのですが、アメリカでは一時期、点数によるポイントではなく、ラウンドごとにどっちが優位かで、優位なラウンドの数が多いほうが勝ちという採点システムも一部の州で採用されたりしていました。わたしとしては、柔道の「技あり」とか「効果」とか「有効」とか「一本」(これはノックアウトですネ)みたいにその都度、リングサイドで各ジャッジがボタンを押して、それが会場に点灯でもするようにして示されるといいと思うのですよね。
ということで、わたしとしては、あの試合は許容範囲の判定でしたよ。でも、亀田くんは負けたほうが人気は出たかもしれませんね、それだけの頑張りを見せたと思います。
以上のわたくしの見解に近い意見として、元WBC/WBAストロー級チャンピオンの大橋さんのコメントが次のURLです↓↓↓↓
http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20060803-...
採点の曖昧さについての記者の署名記事がこのURLです↓↓↓↓
http://www.nikkansports.com/battle/kameda/p-bt-tp1-20060803-...
(記事はいずれも日刊スポーツ)
詳しい解説ありがとうございます。
八百長八百長、と言われていますが
あの結果もそれほど不思議なものではなかったということですかね。
私も詳しくありませんが,審判の採用方法について下記の音声ファイルがありましたので聞いてみて下さい。
今聞ける環境にないのであとで聞いてみます。
ボクシングの採点方式では、いくら圧倒的に相手をボコボコにしたとしても、1ラウンドにつき1ポイントしか差がつきません。
ダウンを奪ってもたったの2ポイントです。
見た目明らかに亀田選手がボロボロだったので、採点基準がわからない人が見ればランダエタ選手の圧倒的勝利に見えるでしょうが、ボクシングの基準で見ればそこまでの差ではありません。
ですが、ランダエタ選手が満票で優勢になったのは、ダウンを取った1Rとクリンチされまくった11Rのみ。
地元判定は、「互角のラウンド=地元選手優勢」となるのはボクシングの世界では常識的なひいきですが、今回の件はそれにしたって酷すぎです。
2~10Rについても、まるで後で帳尻を合わせたようにランダエタに少しずつ入れてるかのようで全員バラバラ。
亀田が満票で取ったラウンドもたった2つだけです。
判定の詳細です↓
http://hochi.yomiuri.co.jp/sports/box/news/20060802-OHT1T002...
百歩譲って1~11Rまでの判定が全部正しいとしても、最後の12Rはどう考えても亀田優勢になり得ない内容だったので、ドローです。
「ラウンドごとの3人の審判の採点がこれほどバラバラになることはまずない」
・・・ということでしょうか。
あまり他のボクシングの採点表を見たことが無いのですが、
普通はラウンドごとの3人の審判の採点は
結構一致していることが多いのですか?
私見ですが、審判の採点は日本だと割れることが少ないようにおもいます。
しかしクリンチをあまり減点対象にしない現在のルールは問題があるとおもいます。
亀田君は頑張っていたとおもいますが終盤クリンチによるブレイクに頼っていた感がありました。
ダウンこそしませんでしたが、私は終盤8-10をつけたいと思いました。
いずれにせよ現在のルールにおいてはこの試合はさほど八百長ではないとおもいます。
なるほど・・・
特に八百長と騒がれるのは、
アマボクシング→有効打によるポイントの取り合い
プロボクシング→倒した方が勝ちのガチ勝負
みたいな世間のイメージが影響してるのかな、という気がします。
(あとは格闘技番組の影響ですかね・・・)
昔とは違い採点方法も変ってきたようです。ラウンドごとの優劣は必ずつけなくてはならず、効かないパンチでも沢山当てた方が有利になってきました。カウント8のダウンもカウント5のダウンも「ダウンはダウン」と言う事になります。ゆえに全体の印象も余り当てになりません。極論すればプロボクシングも「アマチュア化」となっているのは否定できません。一度、アマチュアのボクシングを見て見るのも面白いです、きっとびっくりすると思いますよ。
そういえば、昔は採点方法が違ったんですかね?
ガッツさんの頃とか。
まずプロボクシングの採点基準について理解する必要があります。
こちらのブログのトップに記載しましたのでご覧ください。
つまり,プロボクシングの採点結果は誰が見ても正しいということは構造的にあり得ないんです。
とは言え,青空を見て雨が降るだろうというような結論には誰も納得できないというだけの話だとかんがえています。
参考になりました。
詳しい解説ありがとうございます。
八百長八百長、と言われていますが
あの結果もそれほど不思議なものではなかったということですかね。