100Wの送信機に取り付けできる、ダミーの
製作方法を教えて下さい。
単純にインピーダンスと同じ抵抗値を持つ抵抗をつなぐだけです。
75オームなら75オーム、50オームなら50オーム。
ただし、W数が100Wないと焼けてしまいます。
ですので、自作するときは、500Ω10Wのセメント抵抗を10本パラレルに接続して等価的に50Ω100Wを作ります。
W数には余裕を持たせ、必要なら強制空冷するのがよいかとおもいます。
使用する周波数帯が不明ですが、100Wとのことですから、基本的に50MHz帯以下ということで考えればOKですね?
必要な物は、
くらいです。さらに大出力用になると油冷にすることもありますが、100W程度ならその必要はありません。
http://www.sankyo-tm.co.jp/teikou/sp/index.html
無誘導抵抗はなかなか手に入りません。秋葉原の「斎藤電機商会」を覗いてみると、いい物が見つかるかもしれません。
50Ωで定格150Wくらいのものを使ってもいいですし、50Ωで定格50W程度の物を2本並列にしてそれをさらに直列にして合計4本とすれば、50Ω200W仕様とみなして使えます。このへんは、入手できる物をうまく組み合わせて使うということで考えてください。
ただし、複数並べて使う場合は、基本的に同じ抵抗値の物を使う、と考えてください。抵抗値の違う物を組み合わせれば、当然各抵抗器ごとのに消費される電力は変わってきますから、単純に定格50Wの物を4本だから50×4で200Wまで耐えられる、といった計算は成り立たなくなってきます。
また、周波数が高くなってくると、同じ抵抗値であっても、各抵抗器ごとの周波数特性のばらつきが出て、これも各抵抗器ごとの消費電力のばらつきにつながりますから、複数組み合わせて使う場合は、全く同規格・同ロットの抵抗器の組み合わせが無難、と考えた方がいいかもしれません。
http://www-eng.kek.jp/giken/procedng/paper/met089.pdf
周波数特性を補償するテーパの設計については、こちらにその方法が記されています。ただ、テーパを付けるかどうかは使用する周波数帯にも依存します。一般に14MHzや21MHzあたりで使うなら、おそらくテーパは不要です。単に無誘導抵抗の両端に短めの同軸を付けて、そこにコネクタを取り付けてやるだけで、SWRは1.1以下くらいになっているはずです。
http://www.qtc-japan.net/2001/
実際の製作の様子は、こちらのサイトの左メニューから「手作りコーナー」を選び、続いて右メニューから「ダミーロード」をクリックしてご覧ください。
「Wetダミーロード」は油冷タイプのダミーロードの製作の様子です。
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