http://www.hokudai.ac.jp/jimuk/manual/yougo2001-5.PDF
法令用語の解説です。
(1) 「及び」と「並びに」
法文において語句を併合的(例:AもBもCも………である。)に結びつけようとするときには,「及び」と「並びに」が用いられる。英語の[and]に相当するものである。
この両者の違いは,併合的に結び付けられる語句が単純に並列的に並ぶだけのときは,「及び」が用いられ(上記の例でABCが単純に並列的に並ぶだけのときは,「A,B及びC」となる。),結合される語句が意味の上で上下,強弱の段階があるような場合は「及び」のほかに「並びに」を使ってその違いを文言上明らかにすることとなっている(上述の例でAとBの結びつきがCとの結びつきよりも一段階強いときには,「A及びB」のグループと「C」とを「並びに」を使って結びつけて,「A及びB並びにC」とする。)。
また,条文の中には,この結合関係が三段階以上にわたる場合もでてくる。
その場合は,一番小さい段階の接続に一回だけ「及び」を使い,それ以外のところには「並びに」を何度も使う。
(2) 「又は」と「若しくは」
法令において語句を選択的(AあるいはBあるいはCが………である。)に結びつけようとするときには,「又は」と「若しくは」が用いられる。
これらは英語の「or」に相当するものである。選択的接続詞を用いる場合でも,数個の語句を単純に並列するだけのときは「又は」が用いられる(上記の例では,「A,B又はC」となる。)。
選択的に列記される語句でも,意味の上で,あるいは語句のつながり方から,単純に並列できない場合に「又は」のほかに「若しくは」を使ってその違いを表現する。このとき,「又は」は大きな接続の段階で使い,その下の小さな接続の段階に「若しくは」を使う(上記の例でAとBが同一のグループに属し,これと別のグループをなすCとをそれぞれ選択的に結びつけようとするときは,「A若しくはB」のグループと「C」とを「又は」を使って結びつけて,「A若しくはB又はC」とする。)。
また,法令においては,もっと複雑な選択的接続詞の構文が用いられることが少なくない。上記の「A若しくはB又はC」の例でいえば,「A」をさらに「A′」,「A″」に分けるような場合である。この場合には,さらに「若しくは」を使い,「A′若しくはA″若しくはB又はC」となる。
ありがとうございます。参考になります。
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法令用語の解説です。
(1) 「及び」と「並びに」
法文において語句を併合的(例:AもBもCも………である。)に結びつけようとするときには,「及び」と「並びに」が用いられる。英語の[and]に相当するものである。
この両者の違いは,併合的に結び付けられる語句が単純に並列的に並ぶだけのときは,「及び」が用いられ(上記の例でABCが単純に並列的に並ぶだけのときは,「A,B及びC」となる。),結合される語句が意味の上で上下,強弱の段階があるような場合は「及び」のほかに「並びに」を使ってその違いを文言上明らかにすることとなっている(上述の例でAとBの結びつきがCとの結びつきよりも一段階強いときには,「A及びB」のグループと「C」とを「並びに」を使って結びつけて,「A及びB並びにC」とする。)。
また,条文の中には,この結合関係が三段階以上にわたる場合もでてくる。
その場合は,一番小さい段階の接続に一回だけ「及び」を使い,それ以外のところには「並びに」を何度も使う。
(2) 「又は」と「若しくは」
法令において語句を選択的(AあるいはBあるいはCが………である。)に結びつけようとするときには,「又は」と「若しくは」が用いられる。
これらは英語の「or」に相当するものである。選択的接続詞を用いる場合でも,数個の語句を単純に並列するだけのときは「又は」が用いられる(上記の例では,「A,B又はC」となる。)。
選択的に列記される語句でも,意味の上で,あるいは語句のつながり方から,単純に並列できない場合に「又は」のほかに「若しくは」を使ってその違いを表現する。このとき,「又は」は大きな接続の段階で使い,その下の小さな接続の段階に「若しくは」を使う(上記の例でAとBが同一のグループに属し,これと別のグループをなすCとをそれぞれ選択的に結びつけようとするときは,「A若しくはB」のグループと「C」とを「又は」を使って結びつけて,「A若しくはB又はC」とする。)。
また,法令においては,もっと複雑な選択的接続詞の構文が用いられることが少なくない。上記の「A若しくはB又はC」の例でいえば,「A」をさらに「A′」,「A″」に分けるような場合である。この場合には,さらに「若しくは」を使い,「A′若しくはA″若しくはB又はC」となる。
ありがとうございました。
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