この公園に来たばかり頃に見た、子供が遊んでいる風景が思い浮かびます。
その子が大人になり、子を産み、その子供達が老人になるまでもの長い間、私は見守ることができました。
本当に様々な人生があったなと改めて思います。
区画整理は人々の暮らしを快適にするために行われるのです。
何も悔いはありません。
どうかいつまでもこの街が平和でありますように・・・。
100年前の景色を思い浮かべています。
初めてここにきた時から
今まで色々長かった。寒い冬の日も
雨の日も良く耐えたなぁとしみじみと
考えながら明日を待ちます。
ありがとうございました。
この公園に来たばかり頃に見た、子供が遊んでいる風景が思い浮かびます。
その子が大人になり、子を産み、その子供達が老人になるまでもの長い間、私は見守ることができました。
本当に様々な人生があったなと改めて思います。
区画整理は人々の暮らしを快適にするために行われるのです。
何も悔いはありません。
どうかいつまでもこの街が平和でありますように・・・。
すてきです。
ありがとうございました。
木ですから、まずはそこに集まってきてくれた小さな動物たち。虫や、小鳥たちのことを思い出します。季節それぞれに、色んな小さな命たちと出会いました。
彼らの命は樹木に比べれば遥かに短く、一度の出会いが最後となったことも珍しくありませんでした。でも、私は木だから見えるんです。体は朽ちても、魂は天に昇って、また生まれ変わってくることを。
いつもこの公園に来てくれる、花が大好きな女の子。タンポポの花の中に潜り込んではまた出てくる丸いちっこい蜂も恐れずに、飽かずに眺めていた女の子。あの子も遥かずっと昔には、花から生まれた妖精だった。人間の目には小さな虫に見えたろうけどね。
仲良しの男の子は、風の妖精だった。人間はそれを鳥という。鳥は虫の天敵だ。ほら、また仲良しなクセに、男の子は女の子の可愛く結った髪を引っ張って泣かせちゃったりしているよ。
でも、花の精は風の精が大好きなんだ。だから季節が巡って天に帰る日が決まると、自分の姿を風の精に差し出して、そして翼に乗せてもらって帰っていくんだな。そのあと、鳥は新しい花の種を持って、ここにまた帰ってくる。また大好きな花の精がやってくるの願いながら。そんな姿を、私は何度も見てきたよ。
あ、おじいさん。ごめんよ。私はどうやら、あなたより一足早く天に昇っていくことになるみたいだ。
おじいさんがまだ若かった頃、いつも私の下で彼女と会っていたね。それから若い娘さんはあなたの妻になって、可愛い子供たちにも恵まれた。その子たちも私を見上げて育ってくれた。
空。ずいぶんくすんでしまったな。私が生まれた頃は、真っ青な抜けるような空だったのに。私の力では、もうこの空気をきれいにしきれない。
それだけが心残りだけど、まだ空には風の精がいる。地にも花の精がいる。その少なくない数が、今は人の姿になって生まれ変わっている。きっとこの街を、真っ青な空ときれいな空気と、温かな笑顔に満ちた街に戻してくれると思うよ。
ありがとう。私もいつか生まれ変わって、きっとここに戻ってくるよ。
ほんとうにいつもすてきだと思います。
ありがとうございました。
私が若木の頃、年老いた人間が、よく水をくれた。
「大きくなれよ。」
まるで孫と話しているように、やさしく言ってくれたものだ。
次に浮かんできたのは、成長した私によじのぼろうとがんばる子供達。小さな手や足にひっかかれるのは、少々むずがゆかったが、子供達のはしゃぐ声は、嫌いではなかった。
いろんな思い出があるよ。
でも、一番私に安らぎを与えてくれたのは、昨日の事だ。
私が切られてしまうと、どこで聞いたのか、たくさんの人間が私の顔を見に来てくれたよ。
たくさんの手が私をなで、語りかけてくれた。
切り倒すのも人間なら、私を愛してくれたのも、また人間だった。
だから私は、穏やかな気持ちで明日を迎える事ができるんだよ。
いいですね。
ありがとうございました。
(樹齢100年と言いますと、若木なわけですね。。。)
しかしながら、そこは樹なので、自分は、茫洋と泰然とした気分のまま、ずっとずっとずっとここで生きてきました。朝になり日が昇ったかなと思い、薄目を開けると朝焼けの赤い空に、赤い雲が神々しく動いていくのが見えます。そして、うつらうつらしたかと思えば、もう夕暮れになっています。。。
少し前には隣の若木と目配せしてご挨拶をしたのですが、少し長く寝てしまい、はっとして起きてみると、もうその若木は枯れてしまって無くなっていました。。。
目が覚めて、まぶたを少しづつ開き初めた時は、太陽はまだ東の方にいたのですが、開き終わる頃にはすっかり頭上へと昇ってしまっている時もあります。。。
人間の子供や野良犬などを目にすることも何度もありましたが、動きがあまりにも早すぎて、いつも少ししか見えません。。。一瞬なにか、早いものが通り過ぎたような気がした。。。そんな感じです。。。
「明日」自分は人間に切り倒されるようなのですが、おそらくは寝ている間でしょう。。。明日という「人の時間」は、自分にとっては今から30分後ぐらいですね。。。ああ。。今日の朝焼けはことさら美しかったな。。そしてそのまま、うつらうつら。。。眠くなってきました。。。
もう、寝ますね。。。
そうですね。
「ゾウの時間・ネズミの時間」まちがってたらごめんなさい。
樹にしてみたら、まだ、若いですね。
ありがとうございました。
やっと明日か。
やれやれだ。
いつのころからか、こんな小さな公園でさえも土壌の汚染は確実に進出してきた。今では根から何か吸い上げる気にもならない。いや、もはやその根も朽ちかけている。不快この上ない。
根だけではない。最近は虫が減ったと言われているようだし、実際、樹液を吸いにくる蝉も少なくなった。ところが、幹の中はマツクイムシのせいでぼろぼろだ。虫酸が走るとはこのことだ。不快この上ない。
頭頂部から3mくらい下がったところの太めの枝の根元には、どこから来たのか宿り木が巣くっている。ただでさえ心もとない養分を提供させられ続けた。不快この上ない。
そこからもう少し下ったところには虫瘤だ。枝葉をのばすのにも一苦労だったというのに、こいつは我関せずといった感じで日に日に大きく成長していった。不快この上ない。
が、これらに悩まされることも明日で終わるのだ。
退屈極まりない、代わり映えしない風景を眺めながら苦痛に耐えつつ生きる必要もなくなるのだ。何と素晴らしいことではないか。木材としての価値などないのだから、どこかで燃やされるのだろう。それもいっそ潔い。
いずれは、雲となり、雨となり、また地面に帰ってくるのだろうか。すると今度は自分自身が有害な物質とともに土壌を汚し、木々を悩ませるというわけだ。なるほど、楽しいではないか。
さあ、明日と言わず、今すぐにでも切ってくれ。
もう、生えていたくないのだ。
さあ、早く、早く。
視点がちがってすてきです。
ありがとうございました。
夕日と朝日とお月様が空に浮かび、子供たちが花を摘んでくれて、踊っている。 (まるで『みんなの歌』のやうに・・・)(^w^∩
ありがとうございました。
すてきです。
ありがとうございました。