「ありがとう。」「えっ?」
「これと言った意味がある訳じゃないんだけど、なんか今言いたくなった」
「・・・・・」
「なあっ、久しぶりにあの場所行こうぜ!」
「い、今からーっ!」
あー、もう!あたしの気持ち、わかってるのかなぁ?
歩道の脇にカラカラになっても踏ん張っているくっつき草。子供の頃よく投げて遊んだなあ。
思わずむしりとって、さっさと先を歩く背中に向かって投げた。
あのさ・・・の続き。
「二人が夢をかなえて、お互い、大人になって、そしてそのときは、結婚しよう。それまでは離れ離れだけど。必ず向かえにくるから・・・」
そう残して二人は自分たちの夢を追いかけ、離れた。
ありがとうございました。
バスの排気ガスが臭かった。「排気ガスって臭いし、環境に悪いよな。皆、自転車使えばいいのにな。」「そうね、世の中、環境を悪くしている会社が注目を集め儲けて優良企業とか言われているのよね。なんかおかしいと思わない!」
視点がユニークですね。
ありがとうございました。
遠くに見える山に 太陽が沈むころ 彼が あの山に行こうと言った。
「あー私も行ったことがない」といったら、即決定となってしまった。
今度の日曜に行こうという約束になった。
「じゃ、またね」と手を振って 彼とは 別れた。
あの山に何があるんだろう?
家に帰ったら調べなくちゃと思いつつ ホームから眺めてた。
そして日曜となった。
約束の場所にちょっと早めについた私は キョロキョロ見渡してた。
やがて時間ちょうどに彼がやってきた。
「まった?」
「ううん、そんなに」
軽く会話を交わして 山へと向かった。
山までは バスで30分程度だ。
バス停まで 行って、しばらくしたらバスがきたので乗り込んだ。
「もうあと少しだなぁ。ここにいるのも。東京に遊びにきてくれよな」彼がそう言って
私は「うん、絶対行く」と言った。
バスが登山入り口について、二人は 降り立った。
「よしっ登るぞ!」と彼は子供っぽくはしゃいだ。
二人でがんばって山を登り二時間ぐらいで頂上に着いた。
頂上にあったベンチに座って 学校がある町を眺めた。
「東京に行っても この町を 忘れないようにしないとね」
「うん」
何にもない町だが、二人の出会いは あった。
今までを 思い出しながら町を眺めてたら 涙が出てきた。
「東京に行ってもがんばってね」
「うん、君も看護学校 がんばれよ」
私は、この日かわした約束を一生 忘れないと思った・・・。
すてきです。
ありがとうございました。
バスが行った後、彼は何か言いたそうなそぶりを少し見てた後、「じゃあ」と言って家の方向に歩いていった。
私も少し彼の姿を見送った後、家の方向に向かった。
そして今、あれから数十年が過ぎ、私は高校の卒業アルバムを懐かしみながら見ている。
余韻が残りますね。
ありがとうございました。
「えっ、何なに?聞こえなかった」
「あのさ…」
「えっ?」
「あのさ、この前みんなで海いったときあったじゃん」
「うん」
「で、ダンスパーティーやったじゃん」
「うんうん。マイムマイム楽しかったね~」
「そんとき、オマエと組んだときオレ言ったじゃん」
「…?」
「そんときの答えまだ聞いてないんだけど…」
「えっ??」
その時、ちょうどまたエンジンの音の大きいバスがふたりの横を通り過ぎた。
「答え聞きたいんだけど」
「ええっ?おぼえてない、あのとき何て言ったの?」
「好きだ…大学卒業したら結婚しよう、って…」
「ええーっ、うっそー!!」
ゆかりは天にも舞い上がる気持ちであった。
ぱおんぱおん、ぶろろろろーーー
その時、ちょうど、エンジンの音のやたら大きいバイクがふたりの横を通り過ぎた。
「へへっ、うっそぴょーん!」
バイクの騒音にかき消され、彼の声はゆかりに届かなかった。
にぎやかな通りですね。
ありがとうございました。
バスが過ぎ去った後、その後も何台もの車が通り過ぎていく。
彼の口元が動いていた。
彼:「あの・・・4年後・・・ずっと・・・たら、・・・
・・・しよう。」
車のエンジン音で彼の言葉が途切れ途切れに聞こえた。
彼女:「えっいまなんていっ」
がっ!!!
言いかけた私は彼に初めて抱きしめられた。
行きかう車、町の騒音、町の音はそっと小さくなっていった。
がっ!!!
がいいかも。最後の一行も。
ありがとうございました。
バッと布団をはねとばし、時計を見る。
「あ、こんな時間、、。」
あれから十数年後、私は地元の市民病院で看護士として働いていた。ときおりメールでやりとりをしていたものの、お互い忙しい日々が続き、いつのまにやら途絶えてしまっていた。もう、彼とは終わってしまった。そんな感覚を覚え始めてはや六年になる。わたしも新しい彼氏をさがさないといけないのかなあ、なんて思いはじめていた。
そんな帰り道。病院は高校のそばにあるため、いつもその近くを通って、あのころの景色をながめながら帰っている。
ふと高校のほうを見ると、校門の前にちいさな女の子が座りこんでいた。古い型の携帯電話をかかえこんで、今にも泣き出しそうな顔をしていた。しかし、わたしを見るとむくっと立ち上がり、こちらへ駆け寄ってきた。
「あ、あのー、『今度この道で会うときは家族になろう』って約束しましたよね。」
突然、あのときの彼の言葉を言われて「ひえっ!?」と裏返った声で驚いてしまった。しかし、よくよくその子の顔を見てみるとなんとなく彼のおもかげがあった。
この瞬間、わたしは事情を理解した。そして同時にあのころの懐かしい風景が心の中でよみがえる。気がついたときにはその女の子をぎゅっと両手で抱きしめていた。
「かえろうか?」
不思議な展開ですね。
ありがとうございました。
あのさ、学校卒業しても会いたい・・
卒業したらこうして一緒には帰れなくなるけど、休みの日には会おうよ。
言ってもらいたい言葉なので書きました。
ありがとうございました。
「ありがとう。」「えっ?」
「これと言った意味がある訳じゃないんだけど、なんか今言いたくなった」
「・・・・・」
「なあっ、久しぶりにあの場所行こうぜ!」
「い、今からーっ!」
あー、もう!あたしの気持ち、わかってるのかなぁ?
歩道の脇にカラカラになっても踏ん張っているくっつき草。子供の頃よく投げて遊んだなあ。
思わずむしりとって、さっさと先を歩く背中に向かって投げた。
きれいだと思います。
ありがとうございました。
きれいだと思います。
ありがとうございました。