街を見渡せば、100通りの家族に100通りの家。家をのぞいてみれば、それぞれの暮らし振りが面白い!“イエ・ルポ”とは、実際に見た家、聞いた話、または自分の家の、ユニークな住まいの工夫やアイデア、習慣や出来事などのエピソードをミニルポ感覚で書き込んでもらう家ルポタージュ・コーナーです。
〈今週のお題〉を見て、みなさんが知っている面白いイエの話を教えて下さい。
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イエ・ルポ #001 お題「家の中でのユニークなオキテ」を教えて下さい
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http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20061110
昔むかし、まだ時間がゆっくりと刻まれていた頃のお話です、とはじまる小さな物語のようです。何かほんわかあったかいですね。アーサー・ビナードさんも心に残ったので随筆に残されたんですね。「正」の字が書かれた半紙か何かの紙がひらりと揺れるのが目に浮かぶよう。今では絶対に見ることができない光景だと思いますが、昔はこんなアナログな?オキテが色々あったのかも知れないな、と思いました。
〈ハザマ〉
詩人アーサー・ビナードさんのエッセイで読んだお話に、こんなものがありました。
昔アーサーさんがお風呂を借りにいっていたお宅は、縁側や土間のある古き良き日本家屋で、その居間には大きな柱時計があったそうです。
あるときお風呂を借りにいくと、時計の文字盤の下に「正」という貼り紙が。不思議に思ってそのお宅のおじいさんにきいてみると、その柱時計はもう古くて、毎日すこしづつ遅れていくのだそうで、たまに気づいた人が直すのだけれど、黙って直してしまうと正確な時間がわからなくなってしまうから、直したら必ず時計の下に「正」という貼り紙をするという決まりなのだそうです。
なんだか心あたたまるオキテだと思いませんか?