【行政ホームページのユーザビリティについて】

文京区のサイト、右上に「色合いの変更」というjavascriptがあります。
http://www.city.bunkyo.lg.jp/
背景がド派手な青、黄色、黒に変わるこのリンク、いったい何の意味があるのでしょうか?

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  • 終了:2006/11/22 12:17:22
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ベストアンサー

id:I11 No.12

回答回数732ベストアンサー獲得回数55

ポイント70pt

「色合いの変更」は弱視者や色弱者の方ために配慮した、いわゆる「ウェブアクセシビリティ」のための機能と思われます。

背景が白かったり明るいウェブサイトは弱視者が読むのにとても時間がかかります。また、男性に多い先天性色弱者は、コントラストが低いウェブサイトや青や赤の背景のサイトなど、色によっては見えづらく読むのにとても時間がかかります。

色弱者にもいろんなタイプの人がいて、黄色地に青字のウェブサイトが見やすい配色になる人がいる一方、逆タイプの先天性色弱者は青色背景が見やすくなったりします。完全色弱の人はコントラストの強い黒地に白文字で読みます。

文京区の標準配色は明るい灰色で、これは弱視者には通常見づらい配色です。黒地に白文字が読みやすくなります。X8341-3のワーキング・ドラフトではスタイルシートで配色変換ができるようにするのが望ましいとされていますが、文京区はスクリプトで複数のスタイルシートを選択的に読み込む設計になっています。これはスタイルシートの構造や導入方法がわからない色弱者にもやさしい理想的設計です。

 

文京区のスタイルシート 三種

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color01.css

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color02.css

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color03.css

 

弱視者に配慮した自治体はいくつかあり、ガイドラインを作っている自治体は仙台市や大阪府などあり、文字を多くするための「手順」を示したサイトは多数ありますが、実際にX8341-3に則ってウェブアクセシビリティに配慮している自治体はまだ少ないようです。特に色弱者に配慮してウェブサイトを構築している自治体はまだ少ないです。ウェブサイトではなく駅の案内など公共空間分野では、札幌市が色弱者対策を進めるなど、ユニバーサルデザインの採用は都市部では進みつつあります。

文京区は、ウェブアクセシビリティの先進自治体と言ってよいと思います。弱視者だったか色弱者だったかその両方だったか失念しましたが、障碍者がウェブアクセシビリティガイドラインの策定かなにかに参加していた自治体ではなかったでしょうか。区議会や都議会の野党議員が弱者対策に積極的に活動して働きかけている効果もでているのでしょう。

 

総務省の担当課長が「通達」を自治体にだせば事実上の強制措置として文京区と同じことを他の自治体でもすることになりますが、それではいろんな政治的な問題が発生するので、現時点では強制はせず、外郭団体や業界団体にガイドライン(たとえば障害者等電気通信設備アクセシビリティ指針(平成10年10月30日 郵政省告示第515号)、電気通信アクセス協議会の「障害者等電気通信設備アクセシビリティガイドライン」など)を出したり出させたり、X8341-3の情報を「提供」「奨励」するなどして、可能な範囲でお願いしますと「指導」している段階と思われます。

 

1-1. 政府・省庁の施策:TAO

http://www2.nict.go.jp/tao/sien/barrierfree/pllicies/policy/gove...

障害者等電気通信設備アクセシビリティ指針(平成十年郵政省告示第五一五号)

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/b_free/b_free2.html

3 アクセシビリティを確保するために求められる機能

1  障害にかかわらず入力を可能とするための機能

 電気通信設備は、障害者等による入力を可能にするように配慮したものであって、次のような機能を有することが望ましい。

(1)  視覚に頼らないで入力を行えること。

(2)  色の識別を必要としないで入力を行えること。

 

政府は「e-Japan重点計画2004」「IT政策パッケージ2005」などでウェブアクセシビリティにーの促進を進めていますが、具体的な内容については自治体の実情にみあった対策にまかせており、X8341-3を強制をするには至っていません。

「IT新改革戦略(案)に対する意見及びそれらについての考え方」でX8341-3を実施せよとの意見が国民(障碍者団体)からあがっていましたが「適切に対応してまいりたい」と書いただけで、財源や通達など具体的な施策については触れていません。

総務省「適切に対応します」国民「政府が言う適切って具体的に何だ、X8341-3のことか」総務省「いや適切です」国民「だからその適切って何だ」総務省「適切は適切です」国民「だからその適切はX8341-3のことかと聞いている」総務省「適切に対応するということは適切に対応するということです」以下無限ループ。こんな感じで担当者の判断が停止しているのです。

インターネットユーザーの拡大とブロードバンドの普及に伴いユニバーサルデザインの必要性は高まっており、ウェブアクセシビリティの強化を具体的に策定する必要に迫られています。

「重点計画-2006」では、「ユニバーサルデザイン化されたIT 社会」という章が作られており、一見障碍者にもやさしい政策を進めているかのように見えますが、実際に予算化されているのは「ユニバーサルコンテンツ技術の研究開発(総務省)」「表彰」であり、IT族議員の利権を潤すだけの状態になっています。

しかも、対策は「2010年度まで」となっていることから、そういう現状は少なくとも2010年度まで続き、現状以上の対策は2010年度以降の政府で考えることになるのは確実です。つまり、小泉-安倍体制でつくられてきた「重点計画」は、判断先送り、問題先送りのための計画にすぎません。

というわけで、自治体サイトのX8341-3の適用は、自治体ごとの判断にまかせられることになっており、自治体担当者の“ユニバーサルデザインへの意欲”によって、財源化を含めた対策に地方格差・格差社会が生じているのが実情です。

 

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/index.html

平成18年 7月26日 重点計画-2006

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/060726honbun.pdf

2.1 ユニバーサルデザイン化されたIT 社会

-誰もが安心して利用でき、その恩恵を享受できるIT開発の推進-

《略》

(オ) ユニバーサルコンテンツ技術の研究開発(総務省)

高齢者・障害者を含めた誰もが自在にコンテンツを創り、利用・活用できる実現するために、世の中に流通する映像・楽曲・書籍・辞書等のコンテンツ報の信頼性を確保しつつ、ユーザニーズに適合したコンテンツを探し出し、ユ環境等に合わせた変換提示を可能とすることを目指して、2010年度までに、コンテンツの収集・蓄積、知識の抽出、編集・提示を支援する技術の確立を図る。

《略》

(5) ユニバーサルデザインの普及啓発等の推進

(ア) ITの利用・活用モデルに関する先進事例の表彰・普及(総務省)

生活やビジネスの様々な場面における課題を解決するITサービス・システムの先進事例を蓄積し、ユビキタスネットワーク社会における活用モデル(u‐Japan ベストプラクティス)として、優秀な事例を表彰するほか、広く普及啓発を図る。

IT新改革戦略(案)に対する意見及びそれらについての考え方

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai35/35siryou2.pdf

(1)デジタル・ディバイドのないIT社会の実現(ユニバーサルデザイン化されたIT社会)

論点 公共機関のサイトについて

意見内容 公共機関のサイトは、障害者、高齢者、初心者に配慮するために、ウェブアクセシビリティの規格JIS X 8341-3に準拠して制作更新していただきたい。

意見に対する考え方 e-Japan重点計画2004、IT政策パッケージ2005等において、行政のホームページ等情報提供サービスにおけるアクセシビリティ確保に関する施策を掲げ、すでに取組が行われているところ。引き続き、適切に対応してまいりたい。

 

小泉内閣の作った「重点計画」で「コンテンツの収集・蓄積、知識の抽出、編集・提示」のために予算を出すことが決められましたが、はっきり言ってそんなものは必要ありません。文京区がすでに実現しているのですから。

なすべき対策は簡単です。文京区が作ったウェブ設計(前述した文京区のスタイルシートとスクリプト)を政府指導のもとでパブリックドメイン化し、サイト再構築の費用を補助金などの形で財源化した上で「無料で使える設計を作り再構築の費用も用意したからそれを使ってX8341-3を何年度までに実施しろ」という通達を担当課長が出せばいいのです。

問題は、サイト再構築の予算をどうやってつくり、どうやって配分し、再構築は誰が受注するのか。つまり、IT業界と官僚の利権配分をどうやって決定するか、という金がらみ政治がらみの問題です。

そういう利権配分の政治判断は、担当課長が勝手に通達を出して決定するわけにはいかず、次官や閣僚、場合によっては政党での政治判断になってきます。担当課長が「適切です」しか言えないのは、そういう具体的な政治判断の現場の情報や政治力や能力が今の総務大臣や首相官邸に欠けているからで、そんことだから対策がいつまでも遅れ、弱視者や色弱者が苦労するのだと思います。

 

以下、参考サイト。

 

みんなが使えるホームページの作り方:みんなのウェブ

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/minna/

平成16年6月20日、JIS X 8341-3:2004「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」(ウェブアクセシビリティJIS)

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/jis/index.html

みんなが使えるホームページの作り方

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/minna/index.html

総務省 公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/kokyo_ac...

公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会 第4回会合 配布資料

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/kokyo_ac...

資料4-2 X8341-3技術解説(ワーキング・ドラフト)

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/kokyo_ac...

ソリューション

次の方法を選択して、あるいは組み合わせて用いる。

《略》

5.2.b 構造と表示スタイルの分離

ウェブコンテンツの表示スタイルは、文書と分離して、書体、サイズ、色、行間、背景色などを※スタイルシート※を用いて記述することが望ましい。ただし、利用者がスタイルシートを使用できない場合、又は意図的に使用しないときにおいても、ウェブコンテンツの閲覧及び理解に支障が生じてはならない。(JIS X8341-3: 5.2 b)

《略》

技術解説

文書構造を視覚的に示すために、書体、サイズ、色、行間、背景色などの表示上の表現は CSS (段階的スタイルシート)で記述する。

HTMLでは文書構造をただしく記述し、スタイルシートが利用できないブラウザや、利用者が意図的にスタイルシートを無効にしたり、利用者独自のスタイルシートを設定したりしている場合でも、文書構造が最低限の内容が正しく伝わり、理解できるようにしておく必要がある。そのためにも、 JIS X8341-3: 5.2 a を守ることが必要になってくる。

 

id:nankichi

大変丁寧にありがとうございました。

X8341-3がW3Cに準拠していて、そこには

http://www.w3.org/TR/AERT#color-contrast

Color difference is determined by the following formula:

(maximum (Red value 1, Red value 2) - minimum (Red value 1, Red value 2)) + (maximum (Green value 1, Green value 2) - minimum (Green value 1, Green value 2)) + (maximum (Blue value 1, Blue value 2) - minimum (Blue value 1, Blue value 2))

The rage for color brightness difference is 125. The range for color difference is 500.

とありました。

文京区のcolor1をこの式にかけると、

  bg-color color 最大値 最小値 最大値-最小値
R 255 0 255 0 255
G 255 0 255 0 255
B 0 139 139 0 139

=649

となり、基準を満たしています。

それにしても文京区は先進的な自治体だったとは!びっくり。

2006/11/22 12:11:20

その他の回答11件)

id:b-wind No.1

回答回数3344ベストアンサー獲得回数440

ポイント5pt

全体のデザインが変わるわけでもなく、見やすくなるわけでもない。

完全に創造ですが、担当者の自己満足か業者が勝手に入れてそのままにしてあるだけに見えます。

id:nankichi

アクセスビリティの可能性は少ない気がしているので、自己満足でしょうかねぇ。

2006/11/15 15:25:21
id:NAPORIN No.2

回答回数4894ベストアンサー獲得回数909

ポイント5pt

目の弱った人(弱視や老眼など)には、ページ全体の輝度が上がってしまう白地に黒字ではなく、黒地に白字や青地に白地のほうが見やすい場合があります。(液晶モニターが安価に出まわり始めたころには、パソコン通信でCRTやきつき防止の黒地に白字を、目にやさしかったといって懐かしむ人が大勢いました)

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B0006IX79W

黄色地に青字の意味は私も意味がわからないのですが、きっとそういう疑問を持つひとのために「こういう見にくいページはやめたほうがいいですよ」という例なのかも・・

id:nankichi

>黄色地に青字の意味は私も意味がわからないのですが

ほんと、そうですよね。みなさんもそう思うかどうか質問しております。

2006/11/15 15:24:55
id:drowsy No.3

回答回数1163ベストアンサー獲得回数88

id:nankichi

その可能性は感じています。

では、この3つのカラーコンビネーションは、どの色がどの色覚異常のために役に立っているのでしょうか?

2006/11/15 15:13:36
id:HON2 No.4

回答回数220ベストアンサー獲得回数4

ポイント5pt

ご丁寧に文字の拡大・縮小もあるから、眼にヤサシイ行政サービスのひとつかも?

もっとも「色合いの変更」したが最後、元の白地に戻るボタンが無い!

id:nankichi

>元の白地に戻るボタンが無い!

標準ボタンです。

2006/11/15 15:22:33
id:ChiHiro No.5

回答回数1ベストアンサー獲得回数0

ポイント5pt

人によって見やすい色合い、好きな配色があるからなのでは。

例えばinfoseekメールの色変換タブのような、単なるサービスと解釈しました。

設定色のセンスはこの際不問で。

id:nankichi

いや、それにしてはセンスがなさすぎな背景では。

トップバナーに中間色を使うのだから黄色背景はありえないと。

2006/11/15 15:22:05
id:toku4sr4agent No.6

回答回数349ベストアンサー獲得回数28

ポイント10pt

ホームページを閲覧しているのは晴眼者(視覚障害のない人)ばかりではありません。

中には色覚異常(昔の言い方でいうと色盲)のかた、

視力が悪い人の場合はバックの色が白で文字が黒だと見えにくいかたがいます。

バックの色が青や黄色になるのは色覚に異常がある人のため、

バックが黒(おそらく文字は白など明度の高い色)になるのは視力が悪い人たちへの配慮だと思います。

(視覚障害者専門のガイドヘルパー)

id:nankichi

>バックの色が青や黄色になるのは色覚に異常がある人のため、


ここに何かソースがあると納得できるのですが・・・

明示的な解がでないようなら、もちろん直接区に聞いてみますが、ユーザビリティの推奨ポイントとしてこういった仕掛けがありなのかどうかが知りたく質問しています。

2006/11/15 15:23:52
id:nob0726 No.7

回答回数290ベストアンサー獲得回数3

ポイント5pt

色盲のかた向けですね。

id:nankichi

質問文にユーザビリティの文言を入れているとおり、色盲については想定内です。

そうであるのなら、文京区だけでなく他の自治体でもやっていてしかるべきですし、色のガイドがIBMなりなんなりにあってもいいのではないかと。

http://www.microsoft.com/japan/msdn/columns/hess/hess10092000.as...

MSだとどの色が推奨かよくわかりません。

2006/11/15 15:21:22
id:toku4sr4agent No.8

回答回数349ベストアンサー獲得回数28

ポイント5pt

「色覚異常」というキーワードで検索してみました。

その中でもここの説明がわかりやすいのではないかと思います。

http://www.udcolor.com/siki.html

なお、富士通では見やすい配色をチェックするツールを無償で配布しています。

ある程度コントラストがはっきりするサイト作りをしていたほうがよいでしょうね。

http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/assistance/colorselector/

http://jp.fujitsu.com/about/design/ud/assistance/

id:nankichi

あの、ガイドラインにこのサイトが基づいているかを聞いているのですが・・・

2006/11/15 18:37:01
id:mutsuju No.9

回答回数551ベストアンサー獲得回数35

ポイント20pt

http://www.jisc.go.jp/app/JPS/JPSO0020.html

JIS X8341-3にはWebのアクセシビリティが規定されています。

「フォントの色には、背景色などを考慮し見やすい色を指定することが望ましい」

「明度の高い白と明度の低い茶の組み合わせにより、明度の差(コントラスト)を確保する」と例示されています。

>文京区だけでなく他の自治体でもやっていてしかるべきですし、

仰るとおりですが、金がかかります。(=故にやってないところもあります)

>色のガイドがIBMなりなんなりにあってもいいのではないかと。

W3Cにガイドラインがあるようです

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%89%B2%E8%A6%9A%E7%95%B0%E5%B8%B...

赤(R)、緑(G)、青(B)の明るさをそれぞれ0~255の256段階で表す

明度差

表示された際の明るさの差を表す

明度差は( R×299 + G×587 + B×114 )/1000 で計算する

明度差は125以上が望ましい

色差

表示された際の色相の差を表す

色差は、RGBそれぞれの前景色と背景色の差を取り、合計したもの

色差は600以上が望ましい

http://www.w3.org/TR/WAI-WEBCONTENT/

のGuideline2のここらになるのでしょうか。

When foreground and background colors are too close to the same hue, they may not provide sufficient contrast when viewed using monochrome displays or by people with different types of color deficits.

id:nankichi

>>文京区だけでなく他の自治体でもやっていてしかるべきですし、

>仰るとおりですが、金がかかります。(=故にやってないところもあります)

やっているところはあるのでしょうか?

他の自治体でもやっていれば、またあの色の組み合わせがアクセスビリティ的に意味があるのであれば、色盲対策かなぁと思うのですが、今の段階では担当者の趣味という一言のほうが説得力があったりしません?

2006/11/15 18:44:31
id:dadi No.10

回答回数1ベストアンサー獲得回数0

ポイント20pt

神奈川県発行の「色づかいのガイドライン」に「黄色地に青」「黒地に白」が見やすい例として掲載されていますね。

http://www.nig.ac.jp/color/

http://www.nig.ac.jp/color/guideline_kanagawa.pdf

id:nankichi

おお、この色使いは自治体としては推奨なのですね!青地に黄色なんてとても見づらいと思っていたのですが、推奨色なんでしょうか。

2006/11/15 18:41:51
id:kaiton No.11

回答回数260ベストアンサー獲得回数34

ポイント20pt

推測で恐縮なのですが..

Webアクセシビリティには、反対色という言葉も出てきます。

青の反対色は橙か黄ですね。


緑の反対色である赤は

http://www.cudo.jp/cud_nani/index.html

から、識別できない人がいるのだろうと思います。


こういったソフト「UD大文字ん。」もあります。

https://www1.fellow-inc.co.jp/uddai/


高松市も「この配色で..」に青と黄の組合せがあります...

id:nankichi

高松市の事例、グレートです!

やっぱりどっかに色盲に配慮しなさい系の資料があるのでしょうかね。

2006/11/16 14:07:09
id:I11 No.12

回答回数732ベストアンサー獲得回数55ここでベストアンサー

ポイント70pt

「色合いの変更」は弱視者や色弱者の方ために配慮した、いわゆる「ウェブアクセシビリティ」のための機能と思われます。

背景が白かったり明るいウェブサイトは弱視者が読むのにとても時間がかかります。また、男性に多い先天性色弱者は、コントラストが低いウェブサイトや青や赤の背景のサイトなど、色によっては見えづらく読むのにとても時間がかかります。

色弱者にもいろんなタイプの人がいて、黄色地に青字のウェブサイトが見やすい配色になる人がいる一方、逆タイプの先天性色弱者は青色背景が見やすくなったりします。完全色弱の人はコントラストの強い黒地に白文字で読みます。

文京区の標準配色は明るい灰色で、これは弱視者には通常見づらい配色です。黒地に白文字が読みやすくなります。X8341-3のワーキング・ドラフトではスタイルシートで配色変換ができるようにするのが望ましいとされていますが、文京区はスクリプトで複数のスタイルシートを選択的に読み込む設計になっています。これはスタイルシートの構造や導入方法がわからない色弱者にもやさしい理想的設計です。

 

文京区のスタイルシート 三種

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color01.css

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color02.css

http://www.city.bunkyo.lg.jp/library/shared/style/color03.css

 

弱視者に配慮した自治体はいくつかあり、ガイドラインを作っている自治体は仙台市や大阪府などあり、文字を多くするための「手順」を示したサイトは多数ありますが、実際にX8341-3に則ってウェブアクセシビリティに配慮している自治体はまだ少ないようです。特に色弱者に配慮してウェブサイトを構築している自治体はまだ少ないです。ウェブサイトではなく駅の案内など公共空間分野では、札幌市が色弱者対策を進めるなど、ユニバーサルデザインの採用は都市部では進みつつあります。

文京区は、ウェブアクセシビリティの先進自治体と言ってよいと思います。弱視者だったか色弱者だったかその両方だったか失念しましたが、障碍者がウェブアクセシビリティガイドラインの策定かなにかに参加していた自治体ではなかったでしょうか。区議会や都議会の野党議員が弱者対策に積極的に活動して働きかけている効果もでているのでしょう。

 

総務省の担当課長が「通達」を自治体にだせば事実上の強制措置として文京区と同じことを他の自治体でもすることになりますが、それではいろんな政治的な問題が発生するので、現時点では強制はせず、外郭団体や業界団体にガイドライン(たとえば障害者等電気通信設備アクセシビリティ指針(平成10年10月30日 郵政省告示第515号)、電気通信アクセス協議会の「障害者等電気通信設備アクセシビリティガイドライン」など)を出したり出させたり、X8341-3の情報を「提供」「奨励」するなどして、可能な範囲でお願いしますと「指導」している段階と思われます。

 

1-1. 政府・省庁の施策:TAO

http://www2.nict.go.jp/tao/sien/barrierfree/pllicies/policy/gove...

障害者等電気通信設備アクセシビリティ指針(平成十年郵政省告示第五一五号)

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/b_free/b_free2.html

3 アクセシビリティを確保するために求められる機能

1  障害にかかわらず入力を可能とするための機能

 電気通信設備は、障害者等による入力を可能にするように配慮したものであって、次のような機能を有することが望ましい。

(1)  視覚に頼らないで入力を行えること。

(2)  色の識別を必要としないで入力を行えること。

 

政府は「e-Japan重点計画2004」「IT政策パッケージ2005」などでウェブアクセシビリティにーの促進を進めていますが、具体的な内容については自治体の実情にみあった対策にまかせており、X8341-3を強制をするには至っていません。

「IT新改革戦略(案)に対する意見及びそれらについての考え方」でX8341-3を実施せよとの意見が国民(障碍者団体)からあがっていましたが「適切に対応してまいりたい」と書いただけで、財源や通達など具体的な施策については触れていません。

総務省「適切に対応します」国民「政府が言う適切って具体的に何だ、X8341-3のことか」総務省「いや適切です」国民「だからその適切って何だ」総務省「適切は適切です」国民「だからその適切はX8341-3のことかと聞いている」総務省「適切に対応するということは適切に対応するということです」以下無限ループ。こんな感じで担当者の判断が停止しているのです。

インターネットユーザーの拡大とブロードバンドの普及に伴いユニバーサルデザインの必要性は高まっており、ウェブアクセシビリティの強化を具体的に策定する必要に迫られています。

「重点計画-2006」では、「ユニバーサルデザイン化されたIT 社会」という章が作られており、一見障碍者にもやさしい政策を進めているかのように見えますが、実際に予算化されているのは「ユニバーサルコンテンツ技術の研究開発(総務省)」「表彰」であり、IT族議員の利権を潤すだけの状態になっています。

しかも、対策は「2010年度まで」となっていることから、そういう現状は少なくとも2010年度まで続き、現状以上の対策は2010年度以降の政府で考えることになるのは確実です。つまり、小泉-安倍体制でつくられてきた「重点計画」は、判断先送り、問題先送りのための計画にすぎません。

というわけで、自治体サイトのX8341-3の適用は、自治体ごとの判断にまかせられることになっており、自治体担当者の“ユニバーサルデザインへの意欲”によって、財源化を含めた対策に地方格差・格差社会が生じているのが実情です。

 

高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT戦略本部)

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/index.html

平成18年 7月26日 重点計画-2006

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/060726honbun.pdf

2.1 ユニバーサルデザイン化されたIT 社会

-誰もが安心して利用でき、その恩恵を享受できるIT開発の推進-

《略》

(オ) ユニバーサルコンテンツ技術の研究開発(総務省)

高齢者・障害者を含めた誰もが自在にコンテンツを創り、利用・活用できる実現するために、世の中に流通する映像・楽曲・書籍・辞書等のコンテンツ報の信頼性を確保しつつ、ユーザニーズに適合したコンテンツを探し出し、ユ環境等に合わせた変換提示を可能とすることを目指して、2010年度までに、コンテンツの収集・蓄積、知識の抽出、編集・提示を支援する技術の確立を図る。

《略》

(5) ユニバーサルデザインの普及啓発等の推進

(ア) ITの利用・活用モデルに関する先進事例の表彰・普及(総務省)

生活やビジネスの様々な場面における課題を解決するITサービス・システムの先進事例を蓄積し、ユビキタスネットワーク社会における活用モデル(u‐Japan ベストプラクティス)として、優秀な事例を表彰するほか、広く普及啓発を図る。

IT新改革戦略(案)に対する意見及びそれらについての考え方

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/dai35/35siryou2.pdf

(1)デジタル・ディバイドのないIT社会の実現(ユニバーサルデザイン化されたIT社会)

論点 公共機関のサイトについて

意見内容 公共機関のサイトは、障害者、高齢者、初心者に配慮するために、ウェブアクセシビリティの規格JIS X 8341-3に準拠して制作更新していただきたい。

意見に対する考え方 e-Japan重点計画2004、IT政策パッケージ2005等において、行政のホームページ等情報提供サービスにおけるアクセシビリティ確保に関する施策を掲げ、すでに取組が行われているところ。引き続き、適切に対応してまいりたい。

 

小泉内閣の作った「重点計画」で「コンテンツの収集・蓄積、知識の抽出、編集・提示」のために予算を出すことが決められましたが、はっきり言ってそんなものは必要ありません。文京区がすでに実現しているのですから。

なすべき対策は簡単です。文京区が作ったウェブ設計(前述した文京区のスタイルシートとスクリプト)を政府指導のもとでパブリックドメイン化し、サイト再構築の費用を補助金などの形で財源化した上で「無料で使える設計を作り再構築の費用も用意したからそれを使ってX8341-3を何年度までに実施しろ」という通達を担当課長が出せばいいのです。

問題は、サイト再構築の予算をどうやってつくり、どうやって配分し、再構築は誰が受注するのか。つまり、IT業界と官僚の利権配分をどうやって決定するか、という金がらみ政治がらみの問題です。

そういう利権配分の政治判断は、担当課長が勝手に通達を出して決定するわけにはいかず、次官や閣僚、場合によっては政党での政治判断になってきます。担当課長が「適切です」しか言えないのは、そういう具体的な政治判断の現場の情報や政治力や能力が今の総務大臣や首相官邸に欠けているからで、そんことだから対策がいつまでも遅れ、弱視者や色弱者が苦労するのだと思います。

 

以下、参考サイト。

 

みんなが使えるホームページの作り方:みんなのウェブ

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/minna/

平成16年6月20日、JIS X 8341-3:2004「高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ」(ウェブアクセシビリティJIS)

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/jis/index.html

みんなが使えるホームページの作り方

http://www2.nict.go.jp/v/v413/103/accessibility/minna/index.html

総務省 公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会

http://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/policyreports/chousa/kokyo_ac...

公共分野におけるアクセシビリティの確保に関する研究会 第4回会合 配布資料

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資料4-2 X8341-3技術解説(ワーキング・ドラフト)

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ソリューション

次の方法を選択して、あるいは組み合わせて用いる。

《略》

5.2.b 構造と表示スタイルの分離

ウェブコンテンツの表示スタイルは、文書と分離して、書体、サイズ、色、行間、背景色などを※スタイルシート※を用いて記述することが望ましい。ただし、利用者がスタイルシートを使用できない場合、又は意図的に使用しないときにおいても、ウェブコンテンツの閲覧及び理解に支障が生じてはならない。(JIS X8341-3: 5.2 b)

《略》

技術解説

文書構造を視覚的に示すために、書体、サイズ、色、行間、背景色などの表示上の表現は CSS (段階的スタイルシート)で記述する。

HTMLでは文書構造をただしく記述し、スタイルシートが利用できないブラウザや、利用者が意図的にスタイルシートを無効にしたり、利用者独自のスタイルシートを設定したりしている場合でも、文書構造が最低限の内容が正しく伝わり、理解できるようにしておく必要がある。そのためにも、 JIS X8341-3: 5.2 a を守ることが必要になってくる。

 

id:nankichi

大変丁寧にありがとうございました。

X8341-3がW3Cに準拠していて、そこには

http://www.w3.org/TR/AERT#color-contrast

Color difference is determined by the following formula:

(maximum (Red value 1, Red value 2) - minimum (Red value 1, Red value 2)) + (maximum (Green value 1, Green value 2) - minimum (Green value 1, Green value 2)) + (maximum (Blue value 1, Blue value 2) - minimum (Blue value 1, Blue value 2))

The rage for color brightness difference is 125. The range for color difference is 500.

とありました。

文京区のcolor1をこの式にかけると、

  bg-color color 最大値 最小値 最大値-最小値
R 255 0 255 0 255
G 255 0 255 0 255
B 0 139 139 0 139

=649

となり、基準を満たしています。

それにしても文京区は先進的な自治体だったとは!びっくり。

2006/11/22 12:11:20
  • id:toku4sr4agent
    toku4sr4agent 2006/11/22 13:46:10
    最初の回答へのコメントを見る前に、
    何かURLがあったほうがよいなと思ったため、
    慌てて次の回答(URL付き)のを投稿してしまいました。

    この場を借りてお詫びいたします。
    (6と8を投稿したものより)

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