“はてなポッチ2丁目”は、もっと自由にイエを考えよう!を合言葉に、テーマに沿った質問に答えて頂くコーナーです。テーマクエスチョンに「いわし」のコメントで思い思いにお答え下さい。イエはもっと面白くできる、もっとそれぞれの夢と快適があるはず!ここから、自分のイエの理想像をもっとひろげていきませんか?
テーマクエスチョン
「地球のためにいい家、暮らし方」を教えて下さい。
→回答例はコチラ
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20070122
※今回の「いわし」ご投稿は25日(木)正午で終了とさせて頂きます。
http://www.lion.co.jp/press/2007002.htm
あと、合成洗剤をやめても、石鹸を多量に使ったり、
すすぎ水を多量に使用すると、
廃水のBODや環境負荷はおなじことになりますよ。
いちおう、気になったところだけ補足です。
できれば重曹、クエン酸、漂白剤などで置換することには賛成です。
自然の生態系を考えるとできるだけ避けたい気がしますが…。でも殺虫剤メーカーも、家庭向けに大量の毒物を売ることへの危機感を感じてくれたのでしょうね。そういう面では一歩前進です。
石鹸のもたらす環境負荷は、特に下水以外の雨水管などに流されてしまう分が問題だと思います。下水は処理されてからでなければ自然環境に放流されないですからまだ安心ですが、庭や道路などに流されてしまうとそれがそのまま河川に流れ込むことになります。排水先をよく考えて使うことが大切だと思います。
下水で処理=CO2に化けてとんでいった、となるのです。
BODというのは、その化学物質を
分解するために必要な酸素量の目安です。
CO2の発生量と密接な関係があります。
石鹸は非常に分解されやすいですが、
今の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸も、
分解されやすいんですよ。
昔は分岐アルキルベンゼンスルホン酸でしたから、
分解されなかったのです。
少なくとも直鎖アルキルベンゼンスルホン酸は脂肪酸に比べて強い各種毒性が指摘されています。下水汚泥中ではLASよりも石けん分のほうが残留しやすいという話もありますが、ネズミが囓って大丈夫な物が残留するのと、明らかな毒性が指摘される物質が残留するのでは比較になりません。
私は石鹸万能論者ではありませんが、合成界面活性剤の代替としてまず石鹸に移行することには価値があると考えています。人の生活から完全に界面活性剤を無くするのは無理がありますから、まず石鹸に移行して、そこから徐々にさらに賢い洗浄方法に進んで行くという段階を推進していく方法がいいのではないかと思っています。
亀の甲を持った化合物と、直鎖系の化合物とでは、やはり直鎖系のもののほうが分解されやすいことは確かです。
実は大学時代、COD(化学的酸素要求量)に関連する研究が卒論のテーマでした。
その条件のもとでは、芳香族とカルボン酸を扱いましたが、カルボン酸のほうがCOD値が高かったです。
つまり、COD値が低い=キレイではない、見た目がキレイに見えても、実は芳香族が混じっている可能性があるということです。
このことから、
名前を見て、明らかに芳香族が入っていそうな洗剤の使用はなるべく避けるようになりました。
(研究室ではBODの研究も過去に行われていましたが、直鎖系が分解されやすい、生分解されやすいという結果がでています。)
でも、手作り石鹸というのは、
廃油をどろどろと排水溝に流し込むのと
同じことになる場合もあると、
自覚の上でつかわなければいけません。
食べられればいいというものではないのです。
ねずみが廃水を全部飲んでくれるわけではないし、
毒性をおっしゃるならそれこそ下水処理ってものがあります。下水処理がなければ本当にタイヘンなことになります。
醤油も、水も、度を越せば何でも毒なのですよ。
どうも最近、合成洗剤から石鹸へという動きへの揺り戻しが始まっているようで、石鹸否定派の人が増えている感じがありますが・・・・。でも私は、こんなご時世だからこそ石鹸を推進したらどうかと思っているんです。
たしかに、環境問題に対する思考を深めている人にとって、石鹸の使用総量の多さに対する問題意識は強いと思います。石鹸だから無条件に環境が守られるという考え方は誤りです。
でも、ここで石鹸を叩いてしまうと、それは洗剤メーカーの都合で作られた「合成洗剤は安全です」キャンペーンの後押しをしてしまう恐れもあるわけですよね。
まず合成洗剤の危険性に着目してみる。そして、よりましな代替品を模索する。普通の生活の中では、まずそこがスタートラインなんだと思うです。まずその足がかりの位置に、より多くの人を誘っていく。そこからさらに環境意識を深めていく。この段階を追った生活改善の普及が大切です。
まだまだ、スーパーに合成洗剤が山盛り陳列されている時代には、石鹸の役割は重要ではないかと思います。
*よく落ちるものほど手が荒れる
*手が荒れないものは滑りやすく、茶碗を力を入れてこすればすぐに落として割ってしまう(陶磁器は金つぎでもしないかぎり再生不可能)
*頭髪に用いると、通常の3倍くらい湯をつかってすすがないと石鹸カスがふけだらけに見えて美容師に嫌われるほどになる(アルカリが強いため、かゆみが即座に消えるが、石鹸カスが残ることでかゆみがすぐ復活)
*クエン酸リンスを併用すれば風呂の床がすべって腰をうったり頭をうったりする
*それプラスBOD、cod、保存性、アレルギーテストせず人間のアレルギー持ちにやさしくない(アザミエキス、琥珀エキスなど聞いたことのない保湿成分)など
かように、使用者を選ぶのが石鹸です。
合成洗剤も石鹸も消費者からすれば
選択肢が増えるよう山盛り展示されれば
ベストです。
問題は知識をもって選べるかどうかです。
わたしは、どうせ個人の力ではなにからなにまで
うまくやれないなら、
企業に載せられて「みんなと同じ」合成洗剤を
つかってくれたほうが、
製造時の環境コスト削減や、
自治体の行う下水の処理精度などで
もれなく対策できる場合も
あるんじゃないかと思ってます。
自分なりの正義感で山に一人で暮らして
生活廃水をそのまま川にながしたら、
いくら石鹸しか使ってなくても、病原性大腸菌などで、
下流の人を傷つけたりすることになり、
許されない行為になります。
そういう意味では企業寄り、管理者寄りの
立場ですね。
石鹸作りや紙漉きは、リサイクルとかのキレイなお題目をはずして単なる「楽しいから」「趣味で」やってるのだと自覚し、
正義感というより後ろめたさを感じながら
やってほしい。
どうせ最後は漉けなくなったパルプ液も
あまった苛性ソーダ液も面倒くさがって
家庭の下水に流すのに
リサイクルとは全く片腹痛いです。
学習のためだけにやるのだと
いってくれるほうがまだいい。
人間は無駄を繰り返すことにより無駄を無駄と覚えるものですから。
ということですよね。合成洗剤を石鹸に変えることはとても大切です。でも、石鹸だから無条件に環境が守られるということでもない。どんな物でも必要最低限に大切に使って行くことが大切と。そういうことなのだろうと思います。
自然のものだから環境によいといって、無駄遣いすればそれは環境破壊につながりますよね。
自然は人間のためにあるのではありませんし、人間は自然の一部です。
資源は人間が地球から「借りている」のですから、やはり「返す」ことを前提として使う、
と言うことをもっと認識していく必要があるように思います。
近代以前の人は自然とこれをやっていたのだと思います。
たとえば殺虫剤を使わないこと。普通の殺虫剤はほとんどが有機リン系で、サリンと似た成分で出来ています。ダニは通気を良くする、隅っこをよく掃除する、湿気が籠もるのを避ける、日に干せる物はどんどん干すなどで防げますし、蚊は発生源となる貯まり水を作らなければ増えませんし、ハエなどは網戸をすれば済むことです。ゴキブリも巣を作られなければ絶対に家の中では増えませんし、たいていの虫には木酢が忌避効果を現します。ほかにも合成洗剤をやめるとか、家庭内の「毒物」をどんどん追放していけば、家がもたらす環境負荷をずいぶん軽くしていくことができると思います。