http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20070217
原題は「What Made Lisp Different」で、原文は以下です。
http://www.paulgraham.com/diff.html
ただし「What Made Lisp Different」は、
大幅に加筆されて「Revenge of the Nerds」となっています。
ですので「技術野郎の復讐 --Revenge of the Nerds--」とカブるところが非常に多くあります。
この翻訳は川合史朗氏の許可を得て
「技術野郎の復讐」から大部分をコピペさせていただいております。
http://www.shiro.dreamhost.com/scheme/trans/icad-j.html
快諾いただきありがとうございました。
それでは英語に強い方、ぜひアドバイスいただければと思います。
よろしくお願いします。
マッカーシーが1950年代末にLispを設計したが、それは既存の言語からの根本的な飛躍であり、既存の言語のうち最も重要なものは Fortranだった。
When McCarthy designed Lisp in the late 1950s, it was a radical departure from existing languages, the most important of which was Fortran.
ここで "When" を省略するのもいいのですが、後半で
「当時の言語のうち最も」
などとして使ってもいいと思います。前にもってくると
「マッカーシーが1950年代後半に設計した当時、LispはFortranを筆頭とする既存言語との根本的な決別を意味した。」
となります。ちょっと頭でっかちですね。
初めてLispが姿を現したとき、当時のプログラミング技術は1950年代後半に使えたハードウェアに大きく制限されていたので、これらのアイデアはあまりにかけ離れていた。
なにとなにが「かけ離れていた」のかが分かりにくいので、教科書どおり関係代名詞の非制限用法を分割してみてはいかがでしょうか。
「こうしたアイディアはすべて、Lispが発明された当初のプログラミング慣行とはあまりにかけ離れていた。
当時のプログラミングは1950年代後半の(貧弱な)ハードウェアによって大きく制限されていたのだ。」
とか。
時が経つにつれ、普通に使われる言語、それはその時その時の人気のある言語で置きかわってきたが、それはLispへと次第に進化してきた。
これは単に日本語として読みやすいように、「きたが」を消したい気がします。
「主流言語は、人気のある言語で次々と置きかえられながらLispへ向かって進化してきた。」
「時の経過のなかで次々と置きかわる人気言語は、言語のデフォルトがLispに向かって進化していることを示す。」
とか。
現代のプログラマにとって有用であっても、他の言語が採用しているデタラメなやり方との差を述べることでLispについて述べるのは変だ。
なにが「有用」なのかが分かりにくい(「差を述べること」なのか「ついて述べる」なのか不明になる)ので、たとえば
「現代のプログラマにとって有用であっても、他の言語が採用しているデタラメなやり方との相違点でLispを説明するのはおかしい。」
「他の言語が思いつきで取り入れた方便との比較をLispの説明に使うのは、たとえ現代のプログラマが理解しやすいとしても、おかしなことだ。」
という感じにしてみることもできそうです。
恐らくマッカーシーはそう考えた。Lispの目的はFortrunの誤りを修正することではなかった。
逆っぽくなってますので、「それは恐らくマッカーシーの考え方とは違う」とかですかね。あとFortranでしょう。s/run/ran/
マッカーシーが1950年代末にLispを設計したが、それは既存の言語からの根本的な飛躍であり、既存の言語のうち最も重要なものは Fortranだった。
When McCarthy designed Lisp in the late 1950s, it was a radical departure from existing languages, the most important of which was Fortran.
ここで "When" を省略するのもいいのですが、後半で
「当時の言語のうち最も」
などとして使ってもいいと思います。前にもってくると
「マッカーシーが1950年代後半に設計した当時、LispはFortranを筆頭とする既存言語との根本的な決別を意味した。」
となります。ちょっと頭でっかちですね。
初めてLispが姿を現したとき、当時のプログラミング技術は1950年代後半に使えたハードウェアに大きく制限されていたので、これらのアイデアはあまりにかけ離れていた。
なにとなにが「かけ離れていた」のかが分かりにくいので、教科書どおり関係代名詞の非制限用法を分割してみてはいかがでしょうか。
「こうしたアイディアはすべて、Lispが発明された当初のプログラミング慣行とはあまりにかけ離れていた。
当時のプログラミングは1950年代後半の(貧弱な)ハードウェアによって大きく制限されていたのだ。」
とか。
時が経つにつれ、普通に使われる言語、それはその時その時の人気のある言語で置きかわってきたが、それはLispへと次第に進化してきた。
これは単に日本語として読みやすいように、「きたが」を消したい気がします。
「主流言語は、人気のある言語で次々と置きかえられながらLispへ向かって進化してきた。」
「時の経過のなかで次々と置きかわる人気言語は、言語のデフォルトがLispに向かって進化していることを示す。」
とか。
現代のプログラマにとって有用であっても、他の言語が採用しているデタラメなやり方との差を述べることでLispについて述べるのは変だ。
なにが「有用」なのかが分かりにくい(「差を述べること」なのか「ついて述べる」なのか不明になる)ので、たとえば
「現代のプログラマにとって有用であっても、他の言語が採用しているデタラメなやり方との相違点でLispを説明するのはおかしい。」
「他の言語が思いつきで取り入れた方便との比較をLispの説明に使うのは、たとえ現代のプログラマが理解しやすいとしても、おかしなことだ。」
という感じにしてみることもできそうです。
恐らくマッカーシーはそう考えた。Lispの目的はFortrunの誤りを修正することではなかった。
逆っぽくなってますので、「それは恐らくマッカーシーの考え方とは違う」とかですかね。あとFortranでしょう。s/run/ran/
ttamo様、はじめての回答、ありがとうございました。ただいま修正いたしました。
また日本語だけを読んで、気になったところを考えてみました。お好きな部分だけどうぞ。
1.変数の新しい概念。Lispでは全ての変数は実質的にポインタだ。変数ではなく値の方が型を持っており、変数の代入または束縛はポインタの参照先ではなく、ポインタ自体のコピーを意味する。("動的型付け"って英文にないような気が。あとは日本語ぽくしただけ)
2.ガーベジコレクション(ガーベジの方が英語に近いです。趣味の問題かも)
3.これはFortranとそれに続く多くの言語とは対照的だ。それらの言語は式と文を区別している。(succeeding は相続の方の意味ではなく、後続の意味で使われてます)
4.言語の全てが常に利用可能なこと(コンパイル中の読み書きなどの利用可能性あること)
5.1~5までのアイディアはいまや広く取入れられている。("認知"ではなく色んな言語に採用されたことを意味している)
matsOS様、いつもありがとうございます。
なめらかな日本語は重要ですよね。ただいま修正いたしました。
余談ですが、今日、グレアムさんからメールもらいましたー!!
エッセイからリンクしていただきました。
(ただ「文章術・簡易版」だけはすでに日本語のリンクがあるとのことでした)
ttamo様、はじめての回答、ありがとうございました。ただいま修正いたしました。