今日をちょっと楽しく、ちょっと特別にすることって何だろう?家で過ごすいつもの時間を素敵に変える小さな魔法のサプリがあったら…。“リブ・ラブ・サプリ”とは、いうならば日々のプチハッピー。今日、少し幸せになる、幸運を呼ぶ、少し贅沢をする、少し豊かな気持ちになる、少しイエを素敵にするコト…。家でするコトなら何でもアリ。季節のこと、食のこと、洋服のこと、健康やリラックスのこと、雑貨・インテリアのこと、家事のこと、日本文化のこと、外国文化のこと、おまじない…などなど。
*サプリフレーズと、それに込めた思いや由来などのメッセージを添えて下さいね。
#013 THEME:「マイ・キャンペーン」「雨の休日に」「香りを楽しむ」
上のテーマ以外のことでも何でもOKです。思いついたこと何でもご投稿下さい!
サプリ例はコチラ
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20070214
※今回の「いわし」ご投稿は2月19日(月)正午で終了とさせて頂きます。
ちょっとアヤシイタイトルですが。
高校時代、部活の顧問の先生はなかなか厳しい方で、
何度も泣かされたことがあるのですが、
基本生徒思いの優しい先生でした。
ヨーロッパ系のお顔にテナーバリトンの声楽出身者で、
その先生が主に使っている準備室は現役生にとって畏怖の対象で、
入る時には勇気が必要な上に、入った後はド緊張をし、
出てきた頃にはクタクタになっているという有様でした。
ところが、卒業し、現役でなくOB、OGとなるとがらりと待遇が変わるのです。
卒業して、一番最初に準備室の部屋をノックするまでは現役時代と変わらないドキドキ感がありましたが、
名前を言って入った瞬間、ああ、違うな、とわかるんですね。
先生が笑顔ですから。
そしておもむろに水屋から古いコーヒーミルを取り出して、
お気に入りのコーヒー豆を二人前入れ、ほい、と渡されるのです。
それからはぽつぽつとおしゃべりをしながらこきこきとミルの取っ手を回してコーヒー豆を挽くのですが、
これがなんともいい香りがするのです。
それを体験させたくて、先生は訪問者にミルを渡すようなのです。
十分に挽き立ての香りを楽しんだ後、
ドリップで先生がざらめを確かめながらコーヒーを淹れてくれます。
その香りと風味は語るまでもない、ということです。
現役時代はそのミルの音を聞くだけでお客さんがいるのだな、と思ったものです。
そしていつか自分も淹れてもらおうと。
その先生も先年退官されましたが、
いまだに挽き立てのコーヒーの香りを嗅ぐと、あの準備室の様子をまざまざと思い浮かべるのです。